花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

あんたが大将

2023年07月31日 | 研究
無人のはずの夏休みの馴化温室。
ところがなぜか入り口が開いているので、入ってみることにしました。
するとどうでしょう、一番奥の区域に人影。
なんと我らがFLORA HUNTERSの男子メンバーではありませんか。
1学期の終わり、多くのメンバーの研究がゴールインしたので
安心して夏休みに入りましたが、実は彼だけがまだ研究途中でした。
栽培しているのはナガイモ 。温室は確かに灼熱地獄ではありますが
彼のナガイモ への愛情のためか、この区域だけは遮光されたうえに
窓が横も天井も全開、さらに循環扇や吸気扇、排気扇が回っているため
とても涼しく感じます。そんな馴化温室で彼は黙々と週1回の調査を行い
自動かん水装置へ給水しているのです。
今、この温室を使っているのは彼だけ。
唯一の生命、まさしく温室の大将です。
次回は追肥の予定。厳しい夏を乗り越え、
彼がナガイモを収穫する晩秋が今から待ち遠しくなります。
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思い出の風景

2023年07月31日 | 園芸科学科
夏真っ只中の名久井農業高校。深い緑に包まれています。
どこを眺めてもきれいなのですが、ここはまた格別。
正門から校舎に続く坂道を、高台から見下ろすことができる
隠れた絶景スポットです。ここに来ると思い出すことがあります。
実は東日本大震災からまだ2ヶ月しか経っていない2011年5月上旬、
この場所で2代目TEAM FLORA PHOTONICSが
マイクロバブルを使った除塩作業のリハーサルを行っていたのです。
当時、何か震災復興に貢献したいと考えていた女子メンバー。
サクラソウの救出活動と同時並行で水耕栽培の研究のために
メーカーから借用していたマイクロバブル発生装置を使った
除塩研究に取り組んでいました。それを知った南部町と名農が
岩手県山田町で行われる復旧作業に誘ってくださったのです。
活動は電気のない海沿いの花壇。そこで農場の先生方の協力も得て
発電機や水のタンクなどをトラックに積んで向かうことになりました。
岩手県は大きいので早朝に出発しても、滞在時間はそんなに長く確保できません。
したがっていかにスムーズに作業をこなせるかが大切。
そんな理由で活動の前日、ここで最後のリハーサルをしたのです。
リハーサルの合間に眺めた緑の額縁に入ったような景色は
今も当時と変わっていません。
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灼熱地獄に誰かいる

2023年07月30日 | 研究
FLORAが農場で本拠地にしているのが、この馴化温室。
夏休みに入ってしばらく経つので、
ブルーベリーが鈴なりに実っているのではないかという
期待もあって寄ってみたのですが残念。
鳥に食べられたのか小さな果実すらありません。
でも白い花を咲かせている木もあります。
もしかしたら中休みというところかもしれません。
さて日中の屋外は35℃。温室内は40℃なんてもんじゃない高温になるので、
さすがに夏は栽培できません。
したがってよほどの用事がない限り、行きたいとも思いません。
ところが、そんな灼熱地獄の馴化温室の入り口が開いているではありませんか。
以前来たのは5日ほど前。まさか閉め忘れたのでしょうか。
でも全開にするはずがありません。
この近辺へカモシカやニホンジカを見たという報告もあります。
そこで恐る恐る中に入ってみることにしました。
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スペシャルオーダー

2023年07月30日 | 学校
スマートフォンの中から懐かしい写真が出てきました。
それがこのケーキ。イチゴではなく桃のケーキです。
実は5年以上も前のことでしょうか、
名久井農業高校が当番校で
夏休みにあるイベントが開催されました。
当時、まだクーラーがなかった名久井農業高校では
夜の懇親会場をお隣八戸市のホテルに設定。
これはその会場で出されたケーキなのです。
確か農場長さんが名農名物の美味しい桃を提供し
ホテルのコックさんにわざわざ作ってもらった特注品。
どこにも売っていないこの夜限りの幻のスィーツです。
もちろん遠方から参加されたさまざまな県の皆さんには大好評。
イベントを運営するのは忙しくてたいへんですが、
こんな企画を実現できる醍醐味もあります。
またこのケーキ、食べてみたいものです。
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なんか違う

2023年07月29日 | 学校
先日、新しい学校案内のパンフレットができました。
毎年、体験入学に合わせて製作されていますが、2023年度版を見てびっくり。
名農のパンフレットの表紙はここ数年、いかにも学校案内というような
ステレオタイプではありません。よく見ると今回もなんか違います。
表紙に校舎はもちろん、実習している名農生の姿はあるのですが小さく、
その代わりに不思議な名農生の活動写真がかなりの面積を占めています。
さらに学校名は英語。遠慮したように小さく日本語がついています。
そんな理由から、いったいこのパンフレットは何だろうと興味を誘い、
ついつい開いてしまいます。もしそれが狙いだったら編集者はかなりの巧者です。
表紙を見て不思議に思う理由のもうひとつが
不思議な写真5点のうち4点がFLORAであること。
FLORA事務所が撮影したものなので、こちらは見慣れていますが、
その半分が海外で撮影されたもの。非日常空間です。
そんな写真が選択されたのも不思議な雰囲気が漂う理由ではないでしょうか。
中学校には配っているはずなので、ぜひご覧ください。
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