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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

名久井農業高校生物生産科

2025年07月08日 | 生物生産科
青森県立名久井農業高等学校、通称「名農」(なのう)は環境システム科と
生物生産科の2学科構成。かつて4学科時代の校舎を贅沢に使っています。
少子化は問題ですが、校内にゆとりが生まれ、
充実した高校生活が送れるようになり、県外からも入学するようになりました。
さて生物生産科は、農業高校の王道を進む学科。「The 農高」です。
中央に科目「課題研究」の4つの研究班が大きく掲載されていますが
その名は、野菜班、果樹班、食品製造班、農村文化班。
野菜班、果樹班はおそらく50年も地域を牽引する老舗研究班です。
農業クラブで日本一を受賞した野菜班の研究をご覧になった文部大臣が
翌年、大会に文部大臣賞を設けてくださった話は有名です。
また南部町は園芸地域。特に果樹園花が盛んで年中フルーツが食べられます。
地域のフルーツのイベントをサポートしたり、南部太ネギを復活させ
DASH村にも登場したのも生物生産科です。この園芸生産にオシャレな魅力を
加えたのが食品製造班。特産を使ったジャムやジュース、焼き肉のタレは人気です。
さらに農村文化班は伝統食材や料理、南部菱刺しなどの伝統工芸の継承発展にも
取り組んできました。古くて新しい名久井農業高校を堪能できる体験入学は8月。
中学生のみなさんのご来校をお待ちしています。
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今年は割れていません

2025年06月22日 | 生物生産科
南部町はご存知のとおり、サクランボの大産地。
青森県の生産量は全国でも上位ですが、
そのほとんどがこの町周辺で栽培されているのです。
現在、南部町では観光サクランボ園がオープンし、
県内外からお客様が訪れています。魅力はリーズナブルな価格設定。
観光農園の料金は本場山形県のほぼ半額です。
さて先週、1番美味しい佐藤錦の収穫が始まりました。
今年は雨が降らないので割れていません。最高の出来です!
味も濃くとても美味しいものばかり。しかし心から喜べないようです。
なぜなら実がつかない樹木が多くあるというのです。
今年は遅霜はありませんでしたが、5月の開花時期に南部町は低温。
さらに日照も不足しました。そのため昆虫の活動が鈍り
受粉が不十分だったのではないかという人もいます。
実は山形県でも同じ現象が起き、頭を抱えているようです。
それでも雨にやられた昨年に比べると収量は少し増えたようですが
価格はコスト高もあり高騰。まさに赤いダイヤになっています。
ただいま南部町は観光農園でのサクランボ狩りの真っ最中。
名農生物生産科でも収穫に追われています。
今年は甘く味は最高。雨が降る前にぜひ来町してください。
さて7月22日に大阪万博会場でプレゼン大会に臨むFLORA。
大会のホームページに紹介されましたのでご覧ください!
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お裾分け

2025年02月01日 | 生物生産科
先日の3年生最後の課題研究。
活動が終わったら、野菜班からピザをいただきました。
どうやら最後はピザパーティーでもしたようです。
いただいたピザは「ドミノピザ」。
実は2024年春、野菜班は長年の南部太ネギの普及活動が認められ
ドミノピザが主催する産直ドミノ基金アワードでCEO特別賞を受賞しています。
4月にCEOが来校され授与してくださいましたが、当たり前ですが外国の方。
みんな緊張したそうです。そんなことで最後のパーティーは
ドミノピザになったのではないでしょうか。お裾分け。ありがとうございます。
FLORAには真似できない地域に密着した活動には頭が下がります。
さて昔、名農にもマーケティング関係の授業がありました。
そこでよく教材で出てくるのが「ドミノピザ」。
世界で最初にピザのデリバリーを始めた会社だからです。
それまでは店舗でピザを提供していましたが、それだときれいな店が必要で
維持費もかかります。すごいのは店を持たず、お客様に届けるという逆転の発想。
会社はピザを作るだけでいいのです。またこのアイデアを成功に導いたのが
冷めない保温バッグの発明。配達用のバイクの後についている箱です。
優れたアイデアとそれを支える発明。この2つによって高く評価されています。
このように美味しいものをいただくと、
FLORAも食べ物研究をしたいものだといつも思ってしまいます。
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南部の柿の物語

2025年01月22日 | 生物生産科
今年も南部町特産の妙丹柿の干し柿ができました。
この柿は小ぶりな渋柿ですが、干し柿にするとねっとり甘く
美味しいことから、その昔、南部の殿様が他県からいただき、
この青森県南を中心に食文化として根付いています。
しかし最近は妙丹柿の消費者も生産者も激減しています。
TEAM FLORA PHOTONICSは、この特産妙丹柿の復興を願い
2010年から光による渋抜き技術を開発。2011年に京都大学で行われた
科学アイデアコンテストでグランプリを受賞しました。
すると地元メーカーからFLORAに協力依頼が来ます。
そこで1ヶ月の時間をいただき、新聞記者さんも招いて
新しい真空による渋抜きを披露し、大いに話題となりました。
その後FLORAは、生物生産科の生物工学研究班に技術化を依頼。
その結果、地元メーカーが商品として今も販売しています。
ぜひメーカーのホームページやPR動画をご覧ください。
2018年FLORAは再度、妙丹柿に着目。ここで行ったのはドライ粉末化です。
粉になった妙丹柿は柿の風味を残しながら和三盆糖のような優しい甘さ。
文化祭でお餅にまぶして試食していただいたところ大好評でした。
実はこれがTEAM FLORA PHOTONICSの最後の研究でした。
ところが2023年に生物生産科の女子2名で食農班を立ち上げ、再び研究を開始。
とても嬉しいことなので、FLORAは全てのデータや物品を提供し応援しました。
その結果、新しい方法でのパウダー化に成功。
さらに干し柿の漬物も開発し、全国の食の大会で大活躍しました。
とてもFLORAにはできない技。大いに賞賛したいと思います。
そんな食農班も今年度をもって解散とのこと。お疲れ様でした。
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これぞ太ネギ

2024年12月09日 | 生物生産科
名久井農業高校の野菜といえば自他ともに認めるのが「南部太ネギ」。
栽培する農家が少ないため、生産量もごく僅か。貴重なお宝食材です。
先日、玄関前にこんなにもネギが山積み。
太さ4cmはあろうかという姿から、すぐに南部太ネギだとわかりました。
今まで何度も見てきましたが、これは特に太く立派です。
さすがは復活させた生物生産科。高い栽培技術を持っています。
情報ではこの山積みの太ネギは、
学校給食の食材として使われるのだそうです。
地元南部町のお宝を食べて学ぶ企画のようで、
なかなかいい取り組みだと思います。
もうネギのプロジェクトは10年取り組んでいるロングランプロジェクト。
来年はどんな展開が見られるのでしょうか。
さて今日は本校に台湾の高校生御一行様がやってきます。
FLORAはいきなりミスト研究の英語発表をすることになりました。
フルバージョンで発表するのはストックホルム後、初めて。
大丈夫でしょうか?
また午後の課題研究では別件でオンラインで取材を受けます。
まだまだ落ち着かないFLORAです!
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