花のたより☆山のふみ ~青森県立名久井農業高等学校~

青森県の小さな学校「名久井農業高校」の美しい自然と植物研究グループ「チームフローラフォトニクス」の取組みを紹介します!

妙丹柿の渋ぬき

2018年11月23日 | 生物生産科
生物工学実験室で妙丹柿を見つけました。
これは懐かしい真空パックによる渋ぬき法ではありませんか。
今から7年ほど前、チームはこの柿に紫外線を照射する脱渋法を開発し
京都大学で開催されたアイデアコンテストでグランプリを受賞しました。
その後、このニュースをご覧になった県内外の地元の加工業者さんから
この技術を使わせて欲しいとの依頼を受けました。
使ってもらうことは嬉しいのですが、紫外線のため色が黒くなるのが
欠点だったため、地元業者さんには1ケ月ほど待ってもらいました。
そこで短期間で再開発したのがこの真空パックで渋を抜く方法。
酸欠になることで渋が抜けるという原理を応用したもので
今度はきれいな黄色のまま脱渋に成功しました。
そこでこの新しいアイデアを業者さんに紹介するとともに
チームは他の研究が佳境に入っていたため、生物生産科の生物工学班に
さらなる研究を依頼してバトンタッチしました。
するとさすがは機材がそろっている生物工学班。
何度で加温するとどれぐらいの時間で抜けるかを数値化しました。
チームの思いつきが技術になった瞬間です。
その後、業者さんは生物工学班と連携して
今までなかった妙丹柿のお菓子を開発し、
今では駅などでこの地域ならではのお土産となっています。
そんな生物工学班がまた柿の実験を始めました。
今度はどんな改善が行われるのか楽しみです。
さて今日はそんな思い出深いコンテストが京都大学で開催されます。
どんな楽しいアイデアが飛び出るか楽しみです。
柿のお菓子の紹介HPがあるのでご覧ください。
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南部太ネギハウス?

2018年11月16日 | 生物生産科
生物生産科といえば南部太ネギ。
今年の名農祭でもたくさんのお客様が買い求められていました。
では名農ではどのようにして栽培しているのでしょうか。
南部太ネギを求めて農場に行ってみると男子生徒が調整していました。
南部太ネギはなんと露地ではなくビニールハウスの中で育っていました。
名農の野菜のほとんどが名農祭に向けて生産されています。
でもこれなら天気も気にせず、計画通りに収穫できそうです。
加熱すると甘くなる南部太ネギ。
持ち前の柔らかさと相まってそれは美味しい食材です。
現在、南部町以外には種子は持ち出せません。
また柔らかいので普通のネギのような流通にも乗りません。
ぜひこの南部町まで足を運んで堪能してください。
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ほろ苦さが魅力 !

2018年11月15日 | 生物生産科
久しぶりに生物生産科の農場にやってきました。
いつもは環境システム科や園芸科学科の温室周辺にばかりいるので
食糧生産現場という感じの大きな農場に来ると気持ちが良いものです。
名農祭であらかた売り尽くしたようですが
南部町の秋の風物詩とも呼べる作物を発見しました。
それがこの真っ黄色の食用菊「阿房宮」。
数ある食用菊の品種の中でも苦味が少なく風味豊かなため
最高級品種という扱いを受けています。
薄い白い不織布がかけられていますが、これは霜除。
薄い花びらは霜に当たると茶色に変色してしまうので
保護しているようです。
収穫された食用菊はむしって、味噌汁などに入れるか
蒸して海苔のように加工する「菊のり」にするのが一般的。
しかし菊で大根などを巻いて漬物にする「菊ずし」という
ユニークなものもあります。
いずれもほろ苦さと風味が魅力ですが、
産地といえども今では食べる若い人が減っているようです。
食べて種を守る活動に皆さんもぜひ参加してください。
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冬キャベツと春キャベツ?

2018年11月11日 | 生物生産科
名農祭直前、生物生産科の第3農場には
キャベツがたくさん育っています。
名農祭で販売されましたが、みなさん何キロという
袋詰めをたくさん購入されていました。
漬け物にする人、新聞紙などで包み
保存しながら春まで持たせる人などさまざまいると思いますが
美味しい名農のキャベツを楽しんでほしいと思います。
さてこの時期のキャベツを冬キャベツといい
春になって店頭に並ぶのを春キャベツといいます。
植え付け時期、生産地はもちろん違いますが
味も変わってきます。
なぜなら冬の寒さを受けて育った冬キャベツは
葉も芯もしっかりしています。
そのため加熱しても崩れにくいので鍋にはぴったり。
またポトフやロールキャベツなどにも最適です。
逆に春キャベツは甘く柔らかいのが特徴。
サラダに最適といわれます。
どちらも美味しいキャベツ。
みなさんはどのようにして食べられますか。
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巨大モンスター

2018年11月10日 | 生物生産科
チームがときどき使わせてもらっているのがこの実験室。
生物工学実験室という生物生産科の生物工学研究班が
ベースキャンプとしている実験室です。
この研究班には本当にお世話になりました。
実はチームが長い間使ってきた屋外の馴化温室は
そもそもこの研究班の温室でした。
当時、幸いあまり温室を使う研究をしていなかったので
借用しましたが、気がついたら10年も過ぎていました。
チームは来春をもって解散。そこで先日、きれいに片付けて返還しました。
また生物工学研究室では植物の培養で人工光を利用したいということなので
チームが長い間買いためた数十万円にもなるLEDたちや
測定機器を提供することにもなりました。
どれも学校の予算では買ってもらえないような貴重な機器。
眠ってしまうよりも使ってもらえれば機器だってうれしいはずです。
さて久しぶりに実験室に足を踏み入れると
高さ2mをこす巨大モンスターを発見。
LEDで何やら青く光っています。
観察にきていた女子生徒に話を伺ったらこれは園芸科学科のキノコ実験。
ヒラタケらしいのですが、楽しそうに管理をしていました。
チームは解散しますが、次から次へと新しい研究がスタートしている名農。
農業高校とは本当に面白い学校です。
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