花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

嘘じゃないよね

2022年03月31日 | 研究
今週月曜日にフローラハンターズは、沖縄の高校生たちと
赤土の環境問題についての交流会をオンラインで行いました。
これは主催者が製作した募集のチラシです。
本来ならば石垣島で開催される予定でしたが
運悪くコロナの第6波の影響をまともに受けて2度も延期になり、
結局オンライン開催となってしまいました。
開発途上国の集水技術として考案した三和土ですが
Treasure Huntersの大活躍のおかげで
いろいろな方の知るところとなり、
このようなイベントに開催となりました。
想像もつかない展開に驚いています。
世界に目を向けて活動してきましたが
日本にもいろいろな環境問題があり、
その解決に少しでも貢献できるのなら嬉しい限りです。
Treasure Huntersのメンバーが知ったらきっと喜んでくれるはずです。
これからまだ活動は続きますが、最後まで頑張りたいと思います。
さてこれらの活動は本日31日の毎日新聞で紹介される予定です。
全国版、それもニュースではなく特集記事とのこと。
エイプリルフールじゃないので、嘘ではないと思いたいのですが
まだ見ていないので載りましたとは断言できません。
もし手に入る方はだまされたと思い見つけてみてください。
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コロナの真ん中で

2022年03月31日 | 研究
本日をもって3月は終了。つまり令和3年度も千秋楽となりました。
4月から活動を始めたばかりの新生環境班フロータハンターズ。
これはちょうど1年前に行われた最初の活動の様子です。
彼らは世界グランプリを受賞した偉大なTreasure Huntersの後継者ですが
先輩が卒業してから結成されているため先輩の活動の様子をまったく知りません。
またTreasure Huntersと違い、最初からコロナ禍。
いろいろな大会がオンラインとなり活動も自粛されました。
しかしよく考えるとそれは以前の活動と比較するからそう感じるだけ。
今までの活動を知らない彼らにとってはこの状態が平常なのです。
したがってめげているだけ時間の無駄。今の状況下で
いかに工夫して楽しむかという前向きな考えが大切になってきます。
そんなことでフローラハンターズも1年間いろいろ取り組みました。
4月はボランティア大会に出場するための動画作り。
その結果、8月の全国大会では初めての入賞を果たします。
また6月1回、9月2回、今月3月2回と5回も学会主催の発表会に出場しました。
お得意のコンクールは11月から始まり、オンラインで5回発表でき3度の最優秀。
環境大臣賞までいただくことができました。
しかし最も嬉しかったのは、コロナ感染が一時落ち着いた11月下旬に
初めて東京での発表会に参加したこと。令和3年度最初で最後の県外遠征でした。
さらに7月は環境省関係の研修会で活動内容を披露、
そして現在は、塩害抑制技術の開発と今日の毎日新聞に掲載されたように
沖縄のみなさんと連携して赤土流出の抑制に取り組んでいます。
振り返ってみると校外発表こそ少ないけれど、先輩たちと遜色ない活動ぶり。
コロナの真ん中で頑張っていたのがわかります。ご支援ありがとうございました。
明日から新年度。ラスト1年、さらなる工夫で楽しみたいと思います。
一昨日、読売新聞の中高生新聞が届きました。掲載されたのは三和土で洗浄除菌水を作る研究。
このところ新聞によくのる環境班。おそばにある方はぜひご覧ください。
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猫の手も借りたい

2022年03月30日 | 研究
今日もまたオンライン会議をしているフローラハンターズ。
彼らの活動を先生が物心両面でサポートしています。
今日の差し入れは、お茶とお菓子。
休み返上で出校する彼女たちのために用意してくれました。
授業じゃないので飲みながら、少しリラックスして参加してほしいという
願いで用意していますが、会議が終わるまでなかなか口にしません。
それだけ緊張しながら参加しているのだと思います。
慣れてくるとはいいますが、なかなか思うようにいかないようです。
ところで現在、春休みに突入したばかりですが今年のフローラハンターズは
高校球児などスポーツに熱心なメンバーがいっぱい。
部活動の練習スケジュールもあり、今日が春休み最後の課題研究です。
したがって新学期が始まるまで10日以上は活動が休止となります。
今年から学科減で学年2クラスと生徒数が少なくなったうえ、
当たり前ですが部活動の入部は個人の自由というルールのため、
実はどの部も人数不足。一人でも欠けると練習にならない部活動もあります。
そんな猫の手も借りたい状態がこれからも続くと思われます。
ところで名農のあるこの三戸郡は、3月末をもって2つの高校が閉校。
残るは隣町の高校と名農の2校だけになってしまいました。
数は力とはいいますが、まさにその通り。生徒数の少ない学校は
なにかと苦戦を強いられています。しかし腐っていては前に進めません。
今日の実習は水研究の2名のメンバーのサポートと来年度の活動準備。
やることはいっぱいあるので、計画的に活動したいと思います。
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天然の押し花

2022年03月30日 | 学校
雪が溶け、土の中から植物が顔を出してきました。
これをご覧ください。クリスマスローズです。
雪の中に埋もれていたので、花弁が真っ平らにプレスされています。
まさに天然の押し花です。しかしこの地域では
露地のクリスマスローズが開花するのは、早くても4月。
どうして白い花や蕾がついているのでしょうか。
実はこのクリスマスローズは原種のヘレボルス・ニゲル。
春ではなくクリスマスの時期に咲く正真正銘のクリスマスローズです。
昨年の11月には蕾がつき、クリスマスに咲くクリスマスローズが見られると
期待していましたが、なんと咲く前に雪の下になってしまいました。
きっと植えている場所が悪いのでしょう。なんとか工夫したいものです。
さてかつてフローラが園芸科学科に所属していた時、クラスの半分は草花班。
大人気だったため、いつも5〜6名の小グループを3〜4チーム作り活動していました。
例えばあるチームは純粋な草花の栽培技術の研究、またあるチームは地域の花壇作り、
そしてまたあるチームは押し花作り。
誰に頼まれなくても放課後は草花温室にあらわれ
農場の先生方のお手伝いをするという植物大好きで
意欲いっぱいの女子生徒が多かったのを覚えています。
よく押し花を作ってはコンテストに応募し入賞していました。
TEAM FLORA PHOTONICSもそんな小グループのひとつ。
光を使った新しい栽培技術のほか、サクラソウの保全に乗り出すなど
草花班にしては、ちょっと異端児。後発の研究班なので
型にとらわれず自由に活動させてもらっていました。
同じ草花を題材にしても栽培、緑化、活用、保全など目指す方向は多種多様。
でもそんな活動を俯瞰してみると総合力で優れた成果をあげていたのがわかります。
今年から草花班は環境システム科に完全移籍。新しい草花班の活動に期待しましょう。
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原点

2022年03月29日 | 研究
先日、チームの元にあるコンクールの主催者から
2021年の入賞作品をまとめた冊子が送られてきました。
大会名は「坊ちゃん科学賞」。東京理科大学が毎年開催している大会で
今年で12回目のようです。しかしどうも回数がおかしいのです。
なぜならこの大会は2009年、TEAM FLORA PHOTONICSが結成された
最初の年が第1回大会で、LEDを使った草花研究でチャレンジした
初代メンバーがいきなりベスト5に選出され、決勝審査に出場しています。
フローラ初のパワーポイントで口頭発表したこと、
プレゼン後、数学者の秋山先生とメンバーが楽しくお話しできたことなど
とても印象に残っていますが、2021年でフローラは結成13年目。
毎年開催しているのなら1回足りません。
フローラのコンクール参加の原点でもある大会ですが
最近エントリーしていなかったので、その間に何かあったのかもしれません。
調べてみると答えはなんと昨年。コロナで大会を行わなかったようです。
しかしコロナ禍にも慣れ、対応がわかってきたので今年は開催。
そこに偶然、フローラハンターズが数年ぶりにエントリーしたというわけです。
その結果、今回はベスト25に選ばれました。
応募総数は数百、それも99%がSSHや理数系の進学校ばかり。
そんなレベルの高い大会なので嬉しく感じます。
このコンクールは第1回と第6回大会で決勝進出した他、応募すると不思議に上位入賞。
青森の小さな農業高校が珍しいのか、いつもかわいがってもらっています。
ただ毎回感心するのは、大会の主催者が大学の同窓会であること。
OBの方々が大学活性化とPRを兼ねて行うのですが
卒業生が主催というのはなかなかユニークだとは思いませんか。
高校でも参考になりそうです。
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