花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

名農一家

2022年05月07日 | 学校
これは4月下旬の名農の第1体育館。
この日は授業参観とPTA総会が行われました。
前日に並べたのか、朝すでに保護者用のイスが並べられていました。
2学科となってしまった名農。イスの数からも
生徒がずいぶん少なくなったことを感じます。
しかし名農の長所であるアットホーム感がさらに増したということ。
今年も名農一家で頑張りましょう。
さて初めてこの体育館をご覧になった方は不思議に思ったかもしれません。
なんと必ずあるはずのステージがないではありませんか。
名農はこの体育館で入学式も卒業式も行います。
ではステージはどこに行ったのでしょう。
実は奥の白い壁のようなものがステージ。
ボタンを押すとこの壁が動いてステージになるのです。
ステージが常設されていないので、体育館が小型ですむこと、
つまり建設費も節約されなどいいことがあったのだと思います。
でもステージ脇の袖の部分がないので式では
裏方が丸見えになる欠点も抱えています。
昔は珍しくなかったといいますが、
現存しているものはそうあるものではありません。
次回はステージが降りた状態をご紹介したいと思います。
さてこの地区では現在、運動部の春季大会の真っ最中。
おそらく今週末は、みんな大会に出場しているはずです。
伺ってみると今月から来月上旬にかけて地区や県、
さらに高校総体などが連続で行われるため、すべての土日が試合日。
名農一家は大忙しです。
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いつだってキャンパスが実験場

2022年05月07日 | 学校
ここは第2農場にあるソーラーパネル。
環境システム科の工業実習棟と奥に見える起業チャレンジ用の
小型水耕栽培温室との間にあります。
実は2018年、最後のTEAM FLORA PHOTONICSは
このパネルの間でカボチャを栽培する試験を行いました。
それには理由があります。この地域では広大なメガソーラーが
たくさん作られましたが、その多くは遊休地、つまり耕作放棄地です。
農地は栽培しなくても所有しているだけで税金がかかります。
そのため後継者のいない農家は貸したり売却してしまうのです。
パネルの面積は敷地の約半分。約半分は通路という名の空き地。
自給率が低い日本なのにどんどんメガソーラーに変わる農地を見て
大丈夫なのだろうかと疑問に思い、空き地を農地利用できないかと考えたからなのです。
幸い北国では冬至の太陽高度が低いのでパネル間を数メートル開けるため
十分な面積を確保できます。栽培法もユニークでした。
メガソーラーを想定しているので不耕起で行いました。
植え付け部だけ穴を開けて施肥し、そのまま放置するのです。
その結果、圃場に比べると収量は当然低下しますが
何しろ面積が広いのでかなりの量を収穫できることがわかりました。
このようにフローラは実験室や温室だけではなく
とにかく使える場所を探しては実験場にしていました。
そういえばこのパネルや工業実習棟が建つ前のこの場所は豚舎。
畜産科が閉科となり長らく使われないままになっていました。
2009年、結成されたばかりのフローラが初めてLED実験を行ったのが
この豚舎でした。今も昔も名農キャンパスにはお世話になっています。
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青森県ってゴボウの産地

2022年05月07日 | 学校
学校の玄関前はいつもワゴンセール。
色とりどり、さまざまな加工品が並んでいます。
先日、フローラの元にお客様が来校されましたが
その際、差し上げたのがこのワゴンに陳列されていた加工品です。
左からゴボウのポタージュ、真ん中はゴボウのピクルス、そして一番右は焼肉のたれ。
いずれも名農オリジナルの商品です。
とはいってもこれらは名農に来なければ手に入れることはできません。
数量も販売場所も限定の加工品なのです。
でも青森県ってリンゴだけじゃなく、ゴボウも産地なの?と
驚く人がいるかもしれませんが、実はその通り。
それも毎年全国一の生産量を誇っているのです。
主な産地は太平洋側の南部地方と呼ばれるこの地域。
なぜなら南部地方は津軽地方と違い
ヤマセという低温多湿の偏東風が吹く地帯。
したがってかつては気温が低く米がとれない場所で、
もっぱら栽培するのは寒さに強い雑穀や根菜類ばかりでした。
なぜ根菜かというといくら気温が下がっても地温はほぼ年中一定だからです。
生産額ベースの自給率で青森県は241%という日本の食糧倉庫ですが
面白いことに青天の霹靂で有名な良食味のお米やリンゴは津軽地方、
南部地方はゴボウ、ナガイモ、ニンニクなど根菜類と
気候の違いで産地を分けているのです。
これらの加工品は名農に来られた方なら誰でも購入できます。
ぜひご賞味してください。
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