2009年に男子5名で結成したTEAM FLORA PHOTONICS。
ところが2年目は園芸科学科草花班だけあって女子がグッと増えてきます。
こちらは2代目の女子4名。彼女たちが2年時に取り組んだのは
照明を使わない花の開花制御です。この無謀な企みを支えたのが
ブラシナゾールという薬剤。確か1g500万円もする希少なもので
提供してくださったのは、かの有名な理化学研究所。
まだ研究されていなかった農業分野での利用について探ってほしいとのことでした。
この薬剤は、植物ホルモンのブラシノステロイドの生成を阻害するもので
当時わかっていたのは光による植物の成長に影響を与えるというものでした。
彼女たちは長日植物、短日植物に散布し、開花を早めたり遅らせることに成功。
その2年後、4代目は同じ薬剤で室内の空気清浄に成功し、東日本大震災の仮設住宅で
モニタリングを行いました。さらにその2年後、初代環境班は草花のサンパチェンスに
散布し、水質浄化能力を高めました。これがBIO-ENGINE TYPE-1です。
このように数年ごとに引っ張り出されては面白い結果を得ています。
しかし時代は流れ、今は温暖化が深刻。そういえば今まで光の感受性や浄化能力、
耐寒性や耐塩性を高めることは証明してきましたが
耐乾性、耐暑性については試したことがありません。
そんなことで今年の2年生は残されたこの2つの宿題を試すことになりました。
封印していた秘薬を10数年ぶりに机上に取り出したFLORA。結果が楽しみです。
なお2代目の女子は、2年生のたった1年で研究を休止。
なぜなら3年生に進級する直前に起きた東日本大震災で津波被害を受けた
サクラソウ救出に乗り出したからです。