花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

アルコールと酒税

2016年07月31日 | 生物生産科
大きな瓶に入っているのはエタノール。
決して大瓶の焼酎ではありません。
これは生物工学実験室で見つけた実験用のエチルアルコールです。
化粧品、洗剤、調味料など身の回りの製品の製造に用いるものを
一般アルコールといい、飲料とされないよういろいろなものが添加されています。
しかしその分、酒税法の適用外となり安価に手に入れることができます。
ところが実験で用いるものはこのような不純物が入っていないものを使います。
これを特定アルコールといいますが、
こちらは1リットルあたり約1000円近い酒税が
しっかりかかるためとても高価なものとなります。
おそらくこの瓶だって1万円以上するのではないでしょうか。
実験室ではこれを70%に薄めて殺菌などに使っていますが
よく病院で注射されるところをアルコールのついた脱脂綿で消毒しますが
それとまったく同じものです。
このように生物工学の実験にはとにかくお金がかかるようです。
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風力発電コンペ「発電王」とは!!

2016年07月31日 | 環境システム科
これは第2回風力発電コンペ「発電王」の告知のため製作したポスター。
昨年から名農サイエンスに設けられた新しい工学講座です。
この講座を運営するのは環境システム科。
風力発電キットをもとに、いろいろ羽の形状や角度を変えて
最も発電する装置を作ろうというユニークな企画です!
もちろんコンペなので、各チームが能力を競い合うことになります。
規定時間内で最も発電したチームには「雷神賞」、
最も早く発電した装置を作ったチームには「風神賞」が与えられます。
この大会には環境システム科の3年生も参加しますが
勝つのは高校生とは限りません。
中学生対高校生という戦いの構図も気になります。
MIT(マサチューセッツ工科大学)の授業で誕生したのがロボコンですが
この風力発電コンペもそれに負けず熱くなる大会。
今から楽しみです。
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アジサイの花

2016年07月30日 | 学校
第2農場にアジサイの花が咲いています。
みなさんはアジサイの花は好きですか!
今でこそアジサイは梅雨の時期に欠かせない花ですが
昔はあまり庶民に受け入れられなかったといいます。
アジサイは日本原産の草花です。
とはいってもかつてはみなガクアジサイだったそうで
地味だから人気がなかったのかもしれません。
しかしヨーロッパに伝わったアジサイは
品種改良を受けセイヨウアジサイへと発展します。
現在はいろいろな花色が生み出され
多くの人々がこの西洋アジサイを愛でています。
品種マジカルサマー、ダンスパーティーなどは
今までのアジサイとはもう別物です。
インターネットでぜひ新しいその姿を探して見てください。
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名農サイエンスまもなく!

2016年07月30日 | 学校
8月4日は名農サイエンス!
今年で7年目となる地域の中学生を対象とした農学講座です。
体験入学と違うのは中学生なら何年生でも参加できるところ。
今年も半数は1〜2年生です。
また今年は嬉しいことになんと8つもの講座が開講されます。
野菜、果樹、食品加工や農村文化、環境、工学系はもちろんですが
今年は名農ならではのスポーツ系も試しに設けてみました。
するとアーチェリーを体験してみたいなど
新しい講座にも応募者があり、
講座を企画運営するチームフローラも手応えを感じています。
このように農業をだけでなく名農を科学しようという
内容に進化したので名前も今までのアグリサイエンスから
名農サイエンスと変更しました。
リニューアルした名農サイエンス。
どうぞお楽しみに。
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ダークツーリズム

2016年07月29日 | 研究
観光選手権に2年連続出場することになったチームフローラ。
大会は8月下旬でなんと農業クラブ東北大会と同じ日程でした 。
残念ながら今年は東北大会に出場できないチームですが
もし出場することになっていたら大変なことになっていました!
女神フローラはちゃんと考えてくれたようです。
さて大会で提案したプランを分かりやすく説明するには
どうしてもいろいろな画像が必要になります。
そこで今月下旬、チームの2年生は取材活動を行っています。
先日、2年生女子グループが訪れたのは八戸市の寺院「対泉院」。
彼女たちが手を合わせているのが天明の飢饉でなくなった人々を供養する塔で
今から250年も前に建てられたものです。
なんとこの飢饉で6万数千人いた八戸藩の人口は
約半分になったといわれています。
さらに驚くべきことはこのような飢饉が何度も発生していたことです。
江戸時代のことだからと思われるかもしれませんが
近代になっても冷害による被害は何度も起きています。
昭和5年は大冷害になりこの地域の婦女子がたくさん身売りされたといいます。
また昭和55年、平成5年と現代になっても冷害は発生しています。
考えてみると青森県の稲作は冷害との戦いでもあったのです。
このように暗い歴史の爪痕を巡るツアーをダークツーリズムといいます!
2年生の取材はまだまだ続きます。
さて今日は名久井農業高等学校の体験入学。
たくさんの中学生が来校します。
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