花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

青天井

2022年05月10日 | 研究
久しぶりにやってきた馴化温室。
真っ赤な看板の通り、2010年から
FLORAが本拠地にしている実験温室です。
本来の持ち主は生物工学研究班。当時、使っていなかったこともあり
農場長の許可を得て間借りを始めてもう13年が経ちました。
それどころか今年に入ってからは生物工学研究班の本丸である
生物工学実験室にも侵出。テーブルの3分の1を不法占拠しています。
今年で終わり、今年で返還と覚悟して年末を迎えますが
なぜか思った結末にならず、ずるずると続いています。
長年居座っていると物品がいろいろと増えてきます。
したがって温室内は、それらを収納するBOXでいっぱいになりました。
しかしまったく変わってないところもあります。
それがこの天井。ガラス温室なので見上げると青天井なのです。
冬になると断熱されていないのでもちろん極寒の地、
しかし夏になると気温は40℃近くまであがるという
火星にでもいるような無茶苦茶過酷な環境にあります。
そんな温室の天井に蚊帳のように張られているが寒冷紗。
直射日光を遮るために借用当時から張られていました。
これも当時のまま。時々、紫外線で劣化して穴があいてしまいますが
張り替えるには大掛かりな作業になるので、そのつど修復して使っています。
さてブルーベリーも花が咲き、温室に顔を出す時期になってきました。
今月は温室にも足を運びたいと思います。
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名農コンソーシアムを育もう

2022年05月10日 | 生物生産科
学校には理科室や料理室などいろいろな特別教室があります。
名農は農業高校なので、やはり農業関連の実験室や実習室を持っています。
たとえば環境システム科。農場には施設園芸実験室、さらに草花分野が
移行してきたこともあり今まで園芸科学科の管理下にあった園芸実験室も
加わりました。もちろん工業系の実習棟もあるので農場に3つあることになります。
ところが生物生産科は第1農場に大きな実習室を所有しているだけ。
そのかわり食品加工関連の実験室や生物工学実験室など
なぜか校舎内に複数施設を持っているのです。
主に農業生産を学ぶ学科なのに不思議です。
理由は学科再編によって学習内容の移行が繰り返されているため。
当初の計画とはだいぶずれてきているのです。
さてここは生物生産科が所有する生物工学実験室。
チームも最近間借りしていますが、部外者の私たちでは
めったに使わない場所が実験室の中にあります。
それがここ。クリーンルーム、つまり無菌室です。
生物工学で無菌播種などを行う際につかう部屋ですが
一回に何名もの人が無菌操作をおこなえるようクリーンベンチが
5台ぐらい設置されています。もちろんエアコン完備、入り口にはエアシャワー。
いかにもバイオテクノロジーといったきれいな実験室です。
しかし園芸科学科の閉科にともないカリキュラムも改編。
唯一生物生産科にあったバイオテクノロジーの科目がなくなり
食品製造関連の微生物を専門に扱う科目だけになってしまいました。
でも食品関連は別に実験室や実習室を持っているので、ここは使いません。
おそらく将来は生物工学班を中心に課題研究で広く名農生が使う
実験室になっていくのだと思われます。ピンチのように見えますが
名農みんなでコンソーシアム(共同事業体)を立ち上げるチャンス。
みなさんぜひ活用しましょう。
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これでいいのだ

2022年05月10日 | 環境システム科
広々とした温室前のカーポートに集まったのは環境システム科の2年生。
2人1組に分かれてプランターに土を入れています。
実はこれから二十日大根を栽培しようと計画しているのです。
農業高校生なのに二十日大根なんて
小学生みたいと笑われるかもしれませんが、これでいいんです。
実はこれ、ビジネスについて学ぶ科目。
教科書には難しい言葉や聞いたこともないカタカナ語がいっぱいで
どうもピンときません。それならば実際に自分でビジネスを体験したら
理解が早いのではないかと思い、毎年行っている学習スタイルなのです。
商品は二十日大根しかありませんが、栽培するには種苗費や肥料費、
さらに各種資材費や賃借料などが発生します。
このさまざまな種類の経費が経営を学ぶのに役立つのです。
また1ヶ月で収穫できるのも魅力です。
播種は次回。いよいよビジネス学習が始まります。
さて、この日は晴れて暑そうに見えますが、
気温は思ったより低く20℃ぐらいしかありません。。
緑に包まれた爽やかで清々しい空気の中での実習は最高。
絶対にみんな農業高校に入って良かったと思っているはずです。
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