花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

頑張れ名農

2019年05月31日 | 環境システム科
名久井農業高校の正門脇にある横看板。
今年、下段がリニューアルされました。
なんと第二の校訓ともいえる「緑育心」ではありませんか。
看板の奥には緑豊かなキャンパスを眺めることができ
この位置はまさに緑化活動が特色の名農にとって最適なロケーションです。
朝、犬を連れて散布している人もいるぐらい
今、名農は新緑でとても気持ちの良い時期。
機会があったらぜひのぞいて見てください。
ところで上段は変わらず北国向きLED信号機開発の看板がついています。
ご存知、京都大学との協働開発プロジェクトです。
これは2016年、京大で開催されたコンテスト「テクノ愛」で
TEAM FLORA PHOTONICSが提案したアイデアに共感された京大が
協働開発をもちかけたことから始まったプロジェクト。
すでに提案したフローラのメンバーたちは卒業してしまったので
現在は同じ環境システム科の特任研究班チームレッドシグナルズに
引き継がれ現在も研究が続いています。
京大の産官学連携本部のホームページに一流企業のロゴマークと並んで
名農の校章がついているのでご覧ください。
びっくりしますよ。
実は5月中旬にも京大の先生が名農に来校され
生徒たちと実験をしていました。
そろそろ結果を出さなければならない時期になりました。
次の来校は7月とのこと。良い結果を期待しています。
さて今日から高校総体県大会が始まります。
こちらも努力の成果を期待しています。
コメント

フローラへの電話

2019年05月31日 | 研究
このところチームフローラフォトニクスへの電話やメールがよくきます。
話の内容はコンクールへの応募依頼だったり取材依頼です。
チームフローラは昨年まで水質浄化に取り組んでいました。
それを知った環境系のコンクールの主催者から
ぜひ応募して欲しいとお誘いの連絡をいただくのです。
なんと4月からもう3件もありました。
またテレビ局からは昨年、国際大会で大活躍したフローラの
現在の活動を取材させてほしいという依頼です。
いずれも嬉しいことですが、ご存知のとおりフローラは昨年度で解散。
応募したくても取材を受けてあげたくてもできません。
そんなことから現在、取材関係はドローンや南部太ネギなどを
研究しているグループをもっぱら紹介しています。
ただコンクールについては弟分のバブルボーイズと
トレジャーハンターズがフローラの精神を引き継ぎ
新しい植物栽培や環境問題解決に貢献する活動を現在もしているので
こちらはなんとか応えられるかもしれません。
そんなことで成功したら応募させていただきますと応えています。
フローラは解散してしまいましたが
あらためてフローラの存在を感じています。
コメント

南部町らしい風景

2019年05月30日 | 園芸科学科
名農が誇る果樹園、第1農場。
遠くに日増しに緑が濃くなる麗峰名久井岳が見えます。
これだけでも十分南部町らしい風景ですが
さらに南部町らしさを醸し出しているものがあります。
それがビニールハウス。
まだビニールが張られていない鉄骨ですが
ハウスの中は野菜でもイネの苗でもなく
なんと果樹であるサクランボです。
樹高の高い果樹をビニールハウスに入れる理由はなんでしょう。
それは雨よけ。サクランボはトマトと同じように
収穫間近に水分をいっぱい吸収すると膨らみ
耐えきれず果皮がはち切れてしまうのです。
よく実が割れているトマトやサクランボがありますが、雨が原因なのです。
割れてしまうと商品価値がなくなります。
青森県の収穫時期は6月下旬から。つまりちょうど梅雨時なのです。
そこでたった数日の雨で収入がなくなってしまっては困る農家は
費用はかかりますが、このように大きなハウスを建てているのです。
そういうことからこの風景は
サクランボの産地である南部町ならではのものなのです。
さて青森県は今年500円玉ほどの大きさの新品種
「ジュノハート」を初出荷します。
おそらくとんでもない高値で取引され
私たちの口に入ることはないと思われますが、
名久井農業高校にもジュノハートの苗木があります。
今年実がなるかどうかわかりませんが、ぜひ実物を拝見したいものです。
コメント

臨戦態勢

2019年05月30日 | 研究
農薬を泡で散布する技術開発に取り組んでいるバブルボーイズ。
いろいろな天然素材を加えたところ、当初のアイデアより
化学合成された展着剤の量を半分以下に減らすことに成功しました。
泡立ち、泡を保つ時間も十分。課題が改善できこれで一段落です。
さて今年の農業高校の甲子園ともいえる農業クラブの県大会は6月下旬。
かつてフローラも県で何度も環境部門で最優秀をいただきました。
すでに校内予選会は3月に終わり、今年の校内代表も決まっています。
では今頃結果を出したバブルボーイズたちはこの成果をどこで公表するのでしょうか。
名久井農業高校では冬と春の2回、校内研究発表会を開催します。
春はまもなく3年生に進級しようとしている2年生が、
冬はまもなく卒業しようとしている3年生が発表者です。
つまり彼らに残っている発表会は12月に開催される冬の校内発表会だけなのです。
しかし聞いてくれるのは名農生だけ。これではいくら頑張っても自己満足の世界。
彼らが卒業すると、この研究もまさに泡のごとく消えてしまいます。
それではあまりに虚しく、モチベーションも上がりません。
そこで彼らの兄貴分であるチームフローラフォトニクスは
年にたった2回しかない農業クラブの大会を当てにせず、自分磨きのために
全国でさまざま開催されているコンクールに挑戦するようになりました。
フローラはこの春解散しましたが
彼らの息のかかったバブルボーイズも同じスタイルを踏襲。
したがって昨年の秋からいろいろな大会に参加し
自分たちの考えや成果を披露してはアドバイスをいただいています。
受賞するしない関係なしにチャレンジした者には間違いなく力がつくのが大きな魅力。
度胸だったりコミュニケーション能力だったりいろいろな人間力が育つのです。
そんな彼らが令和になって新たに挑戦するのが6月に開催される環境化学会での発表。
昨年の暮れに応募したところ上位3チームに選出され、
学会でポスター発表できる栄誉を授かったのです。
とはいっても他校と違いバブルボーイズは結成してまだ半年。
視点はユニークですが、内容はまだまだ浅いものです。
でもせっかくいただいたチャンスなので精一杯取り組む覚悟のようです。
学会でのポスター発表はこれで3回目。
あがり症の彼らですが発表も質疑も慣れてきました。
新しいポスターも完成し、バブルボーイズは今、臨戦態勢に入ろうとしています。
コメント

植物栽培園

2019年05月29日 | 学校
クリスマスローズの季節もすっかり過ぎました。
しかしご覧のとおり、花と思われているガク片は散りません。
長く楽しめるのは嬉しい特徴です。
よく見ると花の中心にある雌しべが大きく膨らんでいるのがわかります。
このようにクリスマスローズはほったらかしでも
簡単に結実し、たくさんの種子を得ることができます。
さて10数年前、一鉢数万円から数十万円という高値で取引されたクリスマスローズ。
現在の価格はどれぐらいでしょうか。
苗の大きさや花姿によってピンキリですが
まず安いものであれば一鉢1000円前後で手に入るようです。
異常とまでいわれたかつてのクリスマスローズブーム。
すっかり日本人の熱も冷めましたが
それでも育種家は新しい花色や咲き姿を求めて
交配しては日々に管理に励んでいるはずです。
ところで育種家はたくさんの苗をビニールハウスや
温室で管理しています。これらの農園のことを
Nursery(ナーセリー)、植物栽培園と呼びます。
一般に植物を展示公開している植物園はBotanical Garden。
同じ植物園でも呼び方が違い面白いものです。
コメント