花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

クリスマスローズの赤い葉

2016年03月31日 | 研究
露地植えのクリスマスローズが葉を出してきました。
樹木の若芽が赤いのは、春の日差しから
身を守るための植物の知恵であることを
以前ご紹介しました。
なんとクリスマスローズの若葉も
赤いではありませんか。
おそらく同じように光から身を守るために
ポリフェノールを合成しているのだと思われます。
よく見るとつぼみがついています!
近いうちに開花するはず。
どんな花が咲くか楽しみです。
さて今日は新2年生の実習開始。
こちらも2年後、どんな花を咲かせてくれるか
楽しみにしています。
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ホワイトライオン?

2016年03月31日 | 研究
一昨年、珍しいシロバナタンポポの種子をいただきました。
その年、低温処理してなんとか休眠をやぶり発芽させたのですが
冬になってしまい開花には至りませんでした。
期待した昨年はなぜか、葉しか伸ばさずこれまた開花はおあずけ。
なぜ咲かないのか気になっていました。
ところが今年はもうこのように葉を伸ばしています。
これなら開花する5月までに十分栄養を蓄えられるかもしれません。
ちょっと期待してしまいます。
さてタンポポのことを英語でDandelion(ダンデライオン)といいます。
でも決してお洒落なライオンである「ダンディーライオン」ではありません。
由来はフランス語の「ライオンの歯」という意味らしく
葉のギザギザがライオンの歯のようだからついた名前のようです。
てっきり黄色い色、たてがみのような花びらが
ライオンに似ているのかと思っていましたが
ちょっと私たちとは感覚が違うようです。
黄色がライオンなら、白色はホワイトライオン。
手塚治虫先生のジャングル大帝のレオを思い出します。
今年はホワイトライオンの花が咲くかもしれません!

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フレッシュマン用新型白物家電?

2016年03月30日 | 環境システム科
これがなんだか分かりますか?
小型の新型白物家電?、ワインセラー?お洒落なショウケース?
いろいろなものに見えますが、実は小型の植物栽培装置。
60cm水槽ぐらいの装置が3段重ねになっています。
5~6年ほど前、チームはLEDを使って野菜を栽培する
小型植物工場のような装置を室内に置き
アクアリウムのようにその美しい緑を楽しんではどうかという
提案をしたことがあります!
インテリアはもちろん、子供たちの食育に使えるアイデアとして
コンクールで高く評価されました。
そんな夢のような話が数年後にはもう実用化され
今、名農の環境システム科で実際に使われています。
技術の進歩には本当に驚かされます。
さて3月1日に卒業した3年生ですが
春から一人暮らしをする人もいるはずです。
また県外に進学する人はそろそろお引越しだと思います。
野菜作りを学んだ農業高校生こそ、
数千円で購入できるこの装置を使って
都会で野菜を自給自足したら面白いとは思いませんか?
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訛ってます?

2016年03月30日 | 
スーパーマーケットで見つけたちょっと大型のメロンです。
ここで注目してほしいのがこのネットのないメロンの名前!
「ハネジュー」と書かれています。
おそらく青森県内のほとんどの店では
このような表記で売られているはずです。
以前、農家の方からも「ハネジューメロン」を
すすめられたことがあるぐらい美味しいメロンです。
メロンの指導はしたことがないため、この名前を聞いた時、
いったいどんな意味なのか興味を持ち調べたことがあります。
すると全国では「ハネジューメロン」「ハネージュメロン」「ハニジューメロン」
「ハニージュメロン」などさまざまな名前で呼ばれていることがわかりました。
なんでこんなことになるのでしょう。
さらに調べてみるとこのメロンはそもそも海外生まれ。
現在の生産地はアメリカやメキシコで、このメロンも輸入物です。
正しい名前を書いてみます。
「honeydew」
おわかりですか。
甘くて果汁豊富な特徴から「蜜のしずく」、
「ハニーデュウ」というのが正しい名前です。
こんなにも素敵な名前なのに、いつのまにか「ハネジュー」と
青森県では訛って名前をつけてしまったようです。
果たして訛らない東京では何と呼ばれているのか気になります。

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春は苦味!

2016年03月29日 | 
とうとうチームのふきのとうが咲き始めました。
ふきのとうは春の食材ですが、これは2年生の研究材料!
食べてしまったらしかられるので我慢しています。
さてふきのとう、うど、タラの芽など
春の山菜に共通するのは苦味。
好きな人はこの苦味が美味しいといいます。
ではなぜ苦いのでしょうか。
苦味成分といえばご存知ポリフェノール。
成人病予防などさまざまな効果が確認されている機能性成分です。
なかでもふきのとうのポリフェノールはフキノール酸といいます。
最近、このフキノール酸が花粉症を抑える効果があると注目されています。
しかし茹でて食べるとポリフェノールが減るので
天ぷらや油炒めが良いそうです。
日本の伝統的な料理である「ふきのとう味噌」などは
まさにポリフェノールを摂るのに優れた調理法といわれます。
ちょっと苦い春の味を楽しみましょう。
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