花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

被災地のサクラのために!

2014年09月30日 | 研究
マイクロバブルによる土壌再生技術。
嬉しいことに岩手県で樹木医さんが私たちの研究データをもとに
実際にこの春からマイクロバブルを使って除塩活動されています。
この装置は樹木医さんから再度、効果を確認してほしいと
チームのもとに届けられたものです。
そこでチームの2年生が取り組むことになりました!
ペットボトル6本連結させた作った手作り装置内の
塩害土壌にさっそく水を染み込ませてみました。
そして下から染み出してくる浸透水の水質を測定するのです。
これは2年前、京都大学などの先生方から教わった方法で、
当時と違うのはナトリウムイオン濃度で効果を確認するという測定方法。
その結果、今回もマイクロバブルでは水よりも
数倍除塩効果があることを実証できました。
おそるべしマイクロバブルの効果です。
今後は実際に土壌を採取してナトリウム濃度を測定する予定です。
今、被災地では植樹したサクラがどんどん塩害で枯れているそうです。
樹木医さんは小学校などの除塩に今後も取り組むとのこと。
機会があればぜひ私たちも参加したいものです。
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マイクロバブル復活!

2014年09月30日 | 研究
知る人ぞ知る懐かしいマイクロバブル発生装置。
このマシンが今年新しく出来た環境システム科の実験室にあらわれました。
チームは東日本大震災で津波被害を受けた土壌をいち早く再生させるために
マイクロバブルを含んだ水で除塩することを思いつきました。
国は水で除塩するよう指導していましたが
こちらの方が土壌深くまで酸素を届けられるので
微生物も増殖しやすく再生効率が高いはずだと考えたからです!
当時は九州のメーカーさんが私たちに無償で、
それも半年という長期間貸し出してくださいました。
その結果、微生物の発生はもちろん、
すぐれた除塩効果があることも確認できました。
震災当時は、なぜ水より除塩効果が高いのか理由すらわかりませんでしたが
この装置をトラックにつけ岩手県山田町の花壇を夢中で除塩しました。
この装置を見ると、科学的根拠はともあれ早く被災地に花を植え、
笑顔を取り戻したいという当時のメンバーの意気込みを今も思い出します。
翌年は、この技術が水大賞で日本代表に選ばれ
ストックホルムで代表が発表しています。
その懐かしの装置が今、新たにチームの元に届けられました。
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夏季剪定

2014年09月30日 | 園芸科学科
園芸科学科の3年生がリンゴの木の脇に
脚立を立ててのぼっています。
しかし収穫ではないようです。
話を聞いてみると勢いよく上に伸びている
枝を剪定しているとのことでした。
植物は自分の体を伸ばす栄養生長をしている間は
果実などをつける生殖生長に移行しません!
そこで元気に伸びている枝を切って
少し栄養生長の勢いを落ちつけようと
剪定しているのです。
一般に剪定は冬行いますが
今回は勉強のため夏行っています。
これを夏季剪定といいます。
切る枝によって収量が変わることから
どの枝を切れば良いのか、
なかなか最初は怖くて切れないといいます。
つまり剪定は職人技。
剪定名人などと呼ばれる人もいるぐらいです。
でも今回は農場の先生の指導のもとで
行われているため3年生も安心して切ることができます。
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ホームイン!

2014年09月29日 | 環境システム科
連日続く花の植え替え実習。
作業は手慣れた園芸科学科の3年生であれば
2時間の課題研究内で終わってしまうのですが
あえて急がず園芸科学科3年生と環境システム科の2年生の2回、
つまり4時間かけてひとつの花をゆっくり植え替えています。
なぜ2つの学科で同じ作業をしなければならないのか、理由は簡単です。
チームはそもそも園芸科学科の花好きが集まった草花班に所属するグループです!
したがって今まで花から離れていろいろ難しい研究をしてきた3年生も
最後は草花班としてこのホームである
第2農場の草花温室に帰ってくるようにしているのです。
そしてこの植え替え作業をすることで3年生は草花班であったことを
思い出すとともに、研究活動が終わりを迎えることを感じるのです。
さて環境システム科のメンバーが実習するのは別の理由があります。
今年草花班から工学系の環境システム科環境斑に移籍したチームですが
彼らには花を単なる研究材料として捉えてほしくありません。
花を育てるところからかかわり、花はきれいで栽培は楽しいものだということを
少しでも体験を通して知ってもらいたいのです。
またその心があってこそ、研究が本物になると考えているからです。
危なっかしい2年生の実習姿を見て、きっとFLORAは苦笑いしているでしょう。
そんな2年生も3年生も明日から中間考査です。
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創立70周年記念

2014年09月29日 | 学校
今年は名農の創立70周年の記念の年です。
記念式典は11月下旬。
あと2ヶ月と迫ってきました!
連日会議も開かれ盛り上がってきています。
そんな中、生徒玄関前に大きな台座ができました。
計画では校歌の歌詞を刻んだ石碑ができる予定です。
まだ上部は取り付けられていませんが
噂では名久井農業高校の歌詞を作られた
詩人のサトーハチロー氏直筆の文字で刻まれるとのこと。
どんな字を書かれた方なのか今から楽しみです。
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