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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

農神おろし

2025年03月19日 | その他
彼岸だというのに昨日は1日中、雪が降りました。
このようにあたりは真っ白、また冬に戻ったかのようです。
さて先日16日は16個のお団子を作ってお供えする「十六団子」という行事日でした。
なぜならこの日は「農神おろし」というお祝いの日だからです。
実は、農の神様は収穫が終わると、冬に山の神となり山へ帰って行き、
そして春が来ると籾をもってまた里に降りてくると信じられていました。
この山の神様を農の神様、田の神様としてお迎えする日が3月16日なのです。
神様をお迎えする役は女性で、これが「早乙女」でした。
しかし外はこのようにまだ雪。ちょっと早すぎます。
それもそのはず、正しくは旧暦の3月16日。
その日は今年の新暦カレンダーでいうと4月13日で、
当時はちょうど育苗を始める頃だったのです。
すっかり忘れられていますが、農に関する行事はまだたくさんあります。
機会があったら、ぜひ旧暦と絡めながら考えてみてはいかがでしょう。
当時の暮らしがよくわかり、面白いものです。
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ビルのような雪山

2025年03月18日 | その他
先日、青森市に行ってきました。
ニュースでは今年とんでもない大雪とのことなので
必要のない限り行かないようにしていました。
しかしさすがに3月も中旬、道の脇には残っていますが大通りにはありません。
とはいってもこの雪の山を見てください。
除雪された雪がここに集まっているのですが、ビルと同じぐらいの高さ。
いつもここには高い雪山ができるのですが、
今年は今まで以上に相当高く盛り上がっています。
さて昨日の朝、彼岸の入りなのに大雪になりました。
雪の少ない南部町など青森県南もかなりの雪です。
しかし雪国の青森市や北海道のように体制が整っていないのか
除雪予算を使ってしまったのか、大通りでも除雪が入らないのです。
春の雪は水分を含んだ重たい雪。
案の定、学校に着くまでにハンドルを取られたのか
自損事故を起こしている自動車がありました。
車も人も歩きにくい状態なので、気をつけてあるかなければなりません。
終業式は来週火曜日です。
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らんまん

2023年08月20日 | その他
押し入れをごそごそしていたら古い図鑑が出てきました。
本の名前は「新日本植物図鑑」。そうです。
テレビ「らんまん」の牧野さんの図鑑です。
写真はありませんが手書きのイラストが満載です。
とはいっても当時のものではなく、昭和35年頃に大量出版されたもの。
それも初版本ではなく7版目なので昭和37年に購入された本のようです。
牧野さんの図鑑は今も販売されているので
そんなに珍しいものではありませんが
ちょっと目を引いたのは本の価格。4,000円とあります。
図鑑なら安い方だと思いますが、でも昭和37年です。
そこでちょっと調べてみると、当時の大卒の初任給は約15,000円。
つまり給料の1/3。さらに家賃平均が5,000円だったというのですから
現在に置き換えると相当高価なものだったようです。
テレビでは牧野さんは、本を作るために
資材を投げ打って外国の書籍を購入しています。
でも昭和30年代、植物を勉強しようとしていた人も、
同じように牧野さんの高額な本を購入していたようです。
名久井農業高校は月曜日から2学期がスタート。
秋の植物がみんなを待っています。
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雪の山

2022年04月17日 | その他
青森県は北国ですが、太平洋側の南部地方と
日本海側の津軽地方では天候が大きく異なります。
特に冬は大違い。少雪ですが気温がぐんと下がる南部地方に対して
津軽地方は豪雪地帯。したがって冬に行われるウィンタースポーツも
南部地方ではスケート、津軽地方はスキーやスノーボート。
それぞれの地域で全日本の大会が毎年のように開催されるので、
青森県を東西に移動するとオリンピックでお馴染みの選手をたくさん見ることができます。
しかし最も雪の多い地域は青森県の真ん中。青森市あたりです。
なぜなら青森市は県の中央にそびえる八甲田山の麓。それも津軽地方側です。
したがって日本海を越えて水分をたっぷり含んだ寒気が
八甲田連峰にぶつかるため、降雪が一番多くなるのです。
なお全国ニュースで毎年名前が出てくる雲谷(もや)も青森市。
ただ雲谷は山麓というより山中なので、多くて当たり前なのですが・・・。
さて先日、用があって津軽地方に行ってきました。
これはその時、青森市で見つけたもの。いったいなんだと思いますか?
これは雪。この冬に除雪された雪が山のように積まれているのです。
写真ではわかりませんが、大きなビルに匹敵する高さ。
いったい何メートルあるのでしょう。
それが数haも積まれているのですから圧巻です。
この冬は雪が多く、ひと冬の除雪費用はなんと59億円。
過去最高を記録したとのこと。
ロマンチックな雪ですが、度を越すと厄介者になります。
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10年の命

2021年09月18日 | その他
学校教育のバイブルといえば学習指導要領。
これはその教科「農業」の解説書。
よく見ると平成22年とあります。
昔話ですが、かつて縁あってこの解説書作りにかかわりました。
文章に込めたメッセージは「プロジェクト(研究)をしよう」。
プロジェクト教育は農業高校の十八番ですが
近年、栽培経験のない農業の先生が増えてきたため
研究活動、つまり課題解決学習が低迷しているといいます。
そんなことから各科目にプロジェクトという文言を入れて
あらためて推進しようとしたのを覚えています。
数年間に渡り学校の仕事をしながら毎月のように文科省で出向いては、
担当科目の解説の文章や評価基準を考えるのは大変でしたが
とても有意義な経験だったのを覚えています。
さて学習指導要領は10年ごとに見直されます。
ということは今がちょうど切り替わりの時。
この解説書もまもなくお払い箱となります。
しかし思い出があるのでなかなか捨てる気になりません。
整理ができないので、またまた環境班のメンバーから叱られそう。
新学習指導要領に基づいた新しい教育は来春から始まります。
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