花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

雪形

2022年05月13日 | 学校
名久井岳と馬淵川。
いかにも南部町というのどかな風景です。
そんな南部町ですが、りんごの開花も終わり、
いよいよ農作業も本格的になってきました。
さて青森県はまもなく田植えとなります。
よく先人は山の残雪の形を見て、田植えの始まりを見定めました。
八甲田山の雪形は有名で、青森市や十和田市など
見る方角によってさまざまな形が知られています。
十和田から見えるのは馬の頭。「駒の雪」という雪形ですが
それがはっきりあらわれるのは6月上旬。
しかし田植えは5月なのでかなりずれがあります。
理由は田植えの方法の変化。昔は成苗という30cm以上もある
大きな苗を手で植えていました。
苗がこの大きさになるのが6月なのです。
ところが田植機が発明されると大きな苗ではなく
小さな稚苗で植えるようになります。
その結果、田植え時期が早くなり、
先人が眺めていた雪形の時期とは合わなくなってしまったのです。
さて名久井岳にはないのでしょうか。
答えはなし。615mと低い山なので残雪がないのです。
でも調べて見ると名久井岳の姿で何かを判断したという
先人の知恵はぜったいあるはず。こんな農村文化を調べて見るのも
立派なプロジェクトになるはずです。

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