花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

あきらめたらそこで試合終了ですよ

2024年05月31日 | 研究
現在、ユニークな水冷水耕栽培に挑戦している3年生。
4月は根の酸素不足で生育不良となり失敗しましたが
諦めずに装置を改善し、今回は順調に育っています。
そんな彼らにこんなステッカーが出来ました。
青森県人はおふろが大好きという話をよく耳にします。
なぜなら県内の温泉は150ヶ所。これは全国4位の多さなのだそうです。
そんなことからあるステッカーが話題です。
よく子供が乗っているのでご注意をという意味で
自動車にBaby in Carというステッカーが貼ってありますが
青森県人の自動車には「風呂道具 in Car」という
ステッカーが貼ってあるというのです。確かに見たことがあります。
それだけ至るところに温泉があり、利用しやすいのだと思います。
このステッカー、最初はレタス in Bathだったのですが水風呂。
誤解を招く恐れがあるのでPoolになりました。
今日は高校総体の開会式ですが、
担当しているメンバーは明日から八戸で競技。
2学科しかない名農の選手層は厚くはありませんが
こちらもあきらめたらそこで試合終了。
高校最後の試合、頑張ってください。
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頼りにしています !

2024年05月31日 | 環境システム科
土肥実験室に集まっているのはFLORAの2年生。
発表練習をしていますが、たった3人。
それも真ん中に集まっているとなんだか寂しくなります。
それもそのはず。FLORA史上最も少ない人数なのです。
逆に3年生は7名。こちらは歴代2位となる大人数。
活動は曜日によって3年生、2年生が交互に行いますが
この人数差のギャップは意外と大きいものです。
たいへんなのは2年生。効率よく活動しないと
時間内に活動を終えることができないのです。
そこで考えたのが1年生であるJr.の動員。
2年生の研究の一部をJr.と一緒に行う計画です。
1年生は課題研究がないので放課後しか活動できませんが
それでも力になると考えたからです。
早いもので5月も今日が最終日。
高校総合体育祭が今日から始まるので課題研究はありません。
Jr.との共同研究は、来週からスタート予定。
頼りにしています。
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温室はお姫様ベッド

2024年05月30日 | 環境システム科
王様やお姫様ベッドの上には天蓋というカーテンのような
吊る飾りがついています。調べてみると昔の西洋では
寝室という発想がなかったようで、天蓋を吊るして仕切ったといいます。
そんな暮らしをしていたので天井からの埃や隙間風から守る必要があったんですね。
さてここはFLORAの本拠地である馴化温室。
天蓋のあるお姫様ベッドのような温室です。
しかし昨年、寒冷紗でできた天蓋が落ちてきて
活動しにくい状態になっていましたが
この春、男子メンバーが梯子に登って修理してくれました。
馴化温室での天蓋の役割は直射日光を遮るため。
温室の前室であるこの場所はFLORAのミーティングの場所です。
しかし見上げると屋根はガラス。そこで寒冷紗を吊るしているのです。
TEAM FLORA PHOTONICS時代はメンバーみんなここが大好きで
放課後も集まって談笑していました。そばに自販機があるので
最高の休憩場所だったようです。しかし今は5月になると灼熱地獄。
いかにこの場所から早く脱出するかというゲームになってしまい
とても残念に思います。毎年じわじわと暑くなってきているため
昨年との気温差は感じませんが、FLORAが結成された15年前と比べると
明らかに違います。かつての気象班のデータと比較してみたいものです。
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One-Stop Shoppingにはほど遠い

2024年05月30日 | 環境システム科
今年、FLORAは大胆にも3箇所で実験を行っています。
ひとつは土肥実験室。予備試験も兼ねた室内栽培を2年生が取り組んでいます。
もうひとつは馴化温室。農場におけるFLORAの本拠地で、借用して今年で15年になります。
たくさんの物品が用意されているので、ときどき他の研究班が借用にきます。
そして最後は馴化温室の奥にある大型水耕温室。
DFTとNFTという2つの代表的な栽培システムが揃っています。
こちらは環境システム科養液栽培研究班のベースキャンプですが
今年は広い温室の窓際でミスト栽培をさせてもらっています。
実は2018年もここで40個ぐらいの大量の水槽を並べ、
作物栽培しながら水質浄化をするという研究に取り組んでいました。
いずれも国際大会のためのブラッシュアップ。本当にお世話になっています。
さてそんなFLORAなので課題研究ではいろいろ場所を変えることになります。
3年生を例にして動線を紹介すると、まず大型水耕温室に集合して今日の手順を確認。
その後、この温室とお隣の馴化温室に分かれて活動しています。
各自約1時間の作業が終了したら今度は馴化温室に集合。
全員揃ったら暑さから逃げるように土肥実験室に移動して発表会の練習となります。
ひとつの場所で多様な商品を購買できる形態を取り入れている商業施設を
ワンストップショッピングといい、利便性が高く人気ですが、今のFLORAは真逆。
非効率なので、短縮授業が多い今月は大変です。
ところでこれは2つの温室を行き交う際の通路。雑草抑制のため寒冷紗が敷かれていますが
そこに水溜りの跡があります。面白いことに水溜りだったと思われる周囲に
明るいイエローの縁取りがあります。これは黄砂。こちらにも中国から飛んでくるのです。
そういえば昨年、砂漠の砂でナガイモを栽培した3年生がいましたが、
今年国際大会の出場者になり研究は休止。いつか後輩たちが復活させるかもしれません。
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一反木綿

2024年05月29日 | 研究
懐かしいアイツが帰ってきました。
それがこれ。富栄養化池沼を液肥にしようと取り組んだメンバーが
昨年考案した濃縮装置の小型版です。
名付けて「一反木綿」。一反なんて長くないのですが
ゲゲゲの鬼太郎の人気妖怪から名付けました。
木綿の布が吸い上げて水分を蒸発させますが
昨年の結果では、気温が高いとミスト装置で強制的に蒸発させる方法と
なんら引けをとらない性能を示しました。
主任研究員の彼は、周辺の沼から水を採取しては濃縮するという
実用化試験に取り組むのだと張り切っており、
そのために小型装置を今年も作ってくれました。
計画では温室の中に設置して蒸発させるだけ。
おそらく今年も蒸発したらまた補充して、
どんどん濃縮させていくのだと思います。
昨年はミスト栽培が数多くの賞をいただきましたが
彼の濃縮も結構評判が良く、FLORAダービーでは
2番手でミストを追っていました。
今年は休みの日に池を探してこの周辺をウロウロしているようです。
もちろん分析はFLORA HUNTERS AQUAの3年生全員で行う予定。
早ければ10日もあれば完了するので楽しみです。
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