花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

World Water Week

2023年01月31日 | 研究
現在、土肥実験室で断捨離中のFLORA HUNTERS。
すると棚に古い紙袋があるのを発見しました。
いったい何だろうと思い開けてみると、
英語表記の冊子がたくさん入っています。
その中にこんなノートを見つけました。
よく見るとWorld Water Weekと書かれています。
思い出しました。これはTEAM FLORA PHOTONICSが
初めてストックホルム青少年水大賞に出場した際にいただいた資料。
つまり10年も前の2012年のものです。
また当時出場した男子メンバーのサインが入ったスウェーデン国旗もあります。
よくまあ残っていたものだと感心します。
現在環境班は、農場では馴化温室、学校内では土肥実験室を
本拠地として使っていますが、
園芸科学科の草花班時代からFLORAは、
この土肥実験室を隠れ家のように使っていたようです。
そのため倉庫に古い資料が残っているんですね。あらためて驚きました。
FLORAはまだ時間を見つけては断捨離中。
これからもっともっと面白いお宝が出てくるかもしれないので楽しみです。
さて今日で3年生は学年末考査も終わり、
来月からは週1回程度しか出校しません。
厳寒の中、自動車免許取得に励むはずです。
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星空のディスタンス

2023年01月31日 | 研究
ここにとても興味深い表があります。
これはFLORAが環境システム科に移籍して環境班と名乗る2015年から
今年のFLORA HUNTERSまでの各メンバーが
課題研究の2年間で移動した距離をマイルで表したものです。
左側の表がTOP15になります。
1位と2位は2018年にTEAM FLORA PHOTONICSの男子たち。
ストックホルムで特別賞を受賞した2人組で、
コロナ前なので日本中を飛び歩いたこともあり約2万5千マイルにもなります。
これは地球1周と同じ距離。また同期のメンバーもことごとく上位なので
2017-2018年は、ずいぶん飛び回った2年間だったようです。
ところが2019-2020年に活動し、国際大会で大賞を受賞した2人含む
ブルーで着色したTreasure HuntersはTOP15に姿はなく、
全員3千〜5千マイルと右表のBグループです。
なぜなら彼らがまもなく3年生になろうかという2月頃からコロナが感染拡大。
休校になるなど大幅に活動が制限されたからです。
つまり彼らの距離は2年生までのもの。Bグループになったのも納得です。
でも最下位の彼女だって2300マイル。THE ALFEEの「星空のディスタンス」には
「たとえ500マイル離れても」という歌詞が出てきますが、そんなもんじゃく移動しています。
さて2021-2022年に活動してきたFLORA HUNTERSはピンクで着色していますが
ストックホルムに行けた2人は3年間コロナ真っ只中にもかかわらず1万7千マイルと
なんと3位と4位となりました。しかしその他のメンバーの多くは、やはりBグループ。
規制が緩和されつつあるとはいうものの、遠征できなかったことがわかります。
海外に行けた彼女たちは本当にラッキーでした。
でも一番驚きだったのが緑色の2人。彼らはBubble Boys。
2019年のたった1年間だけFLORAの元で活動した弟分ですが、なんと堂々のTOP10入り。
東京はもちろん、北海道や四国にも渡って濃い活動をしたのがわかります。
来年はコロナの扱いが大きく変わるとの見通し。いつもの活動に戻れることを期待します。
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賞状山分け

2023年01月30日 | 研究
机の上にあるたくさんの賞状。15枚以上あります。
これは今年1年間でFLORA HUNTERSがいただいたもの。
大臣賞などは学校に飾られていますが、
それ以外の賞状は最後の課題研究で山分けするのがルールです。
1人平均約3枚。個人研究が評価された場合、
いただける人は決まっていますがグループで受賞したすると厄介。
大きな賞状、小さな賞状、さらに額入りの立派なものまであるので
喧嘩しないか心配です。でも安心してください。
そんなこともなく、和やかに分けていました。
昨年度末にも同じように賞状の山分けを行いましたが、さすがは3年次。
数がかなり増えています。
あとは最も欲しかった卒業証書を待つだけ。
でもその前に功労賞など他の賞状の授与式があるので
頑張った彼らは、もっともらえるかもしれません。
卒業式は3月1日、賞状授与式は2月28日です。
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春よ来い

2023年01月30日 | 学校
さてこれは県南に春を呼ぶ行事「えんぶり」。
大きな烏帽子をかぶって雪中で舞う姿を見ようと全国から観光客がきます。
これは八戸周辺で800年以上も続く伝統芸能で津軽地方にはありません。
なぜなら太平洋側の南部地方は「ヤマセ」という低温多湿の偏東風により
昔からお米がとれませんでした。したがって豊作を願う想いは強く
米作りの一連の動作を踊りにして神様に奉納してきたのです。
昔から豊作を祝うのは小正月。旧暦の1月15日と決まっていました。
でも現在発表になっている今年のえんぶりの期日は
八戸市は2月17〜20日。名農のある南部町は11〜12日、
そして海寄りの階上町は5日とずいぶん違いがあります。
そこで旧暦の小正月がいつなのか調べてみると、今のカレンダーで2月5日。
つまり階上町が旧暦の小正月ぴったりに開催されるようです。
かつては神事なので、ずれることはなかったと思いますが
今、八戸市ではえんぶりを観光の目玉としているので休日が入り、
たくさんのお客様に見てもらえるよう期間も長くしていると考えられます。
また南部町のえんぶりは、八戸ほど観光化されておらず
昔ながらの風情を今なお残していますが、郡部なので後継者があまりいません。
そこで舞い手の子供達が休みの土日にしているのだと思われます。
南部手踊り発祥の地である南部町には、えんぶりを舞う子供達が今もいます。
かつて農業クラブの県大会があると、南部町出身の生徒がステージで舞って
名農ならではの歓迎イベントをよく行っていたものです。
おそらく今春も踊る名農生がいるはず。春が近づいています。
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フローラダービー結果発表

2023年01月29日 | 研究
校外の大会に出場しては、その成績をポイント化して
誰が一番集めたかを競うポイントレース「フローラダービー」。
最後の課題研究で集計が行われ、ご覧のように順位が決まりました。
審査は2年次の獲得ポイント、3年次の獲得ポイント、トータルのポイント数、
さらに移動した距離、受賞した日本一の数、コストパフォーマンスの6種目。
同点も出ますが、とにかく一番多くトップになった人が優勝です。
集計の結果、優勝したのはFLORA HUNTERSの代表を務めた女子。
ストックホルムで開催された水の国際大会にも出場した強者で4種目でトップに輝きました。
2位は同じく国際大会に出場した女子と赤土研究で沖縄に渡った男子。3種目で受賞です。
彼は12月の環境系スピーチコンテストで最優秀を受賞し最後の最後に2位へ滑り込みました。
3位は女子と男子が1種目で同点。そして最下位になったのは男子。
沖縄まで渡ったのになぜか無冠でした。
ではなぜ頑張った彼だけが最下位になったのでしょうか。
実は5種目集計までは男子2名が無冠で最下位。
ほぼ同じ行動をしていたので自他ともに納得でした。
ところが最後の種目であるコストパフォーマンスで差がつきました。
計算方法は簡単。2年間かけて移動した距離を、
同じく2年間で受賞した日本一数で割るのです。
つまり日本一を獲得するのにどれぐらいの距離を移動したか。
移動には当然経費がかかるのでFLORAでは、コストパフォーマンスと表現しています。
男子2名とも獲得した日本一は3回。どちらも同数でしたが
3位になった彼は沖縄に行っていません。どうやら沖縄に行ったのがコスパを下げたようです。
悔しがる彼。最後は大笑いでダービーは終了しました。
このように数値化して遊ぶのも環境班の長年続けてきた流儀。
世界を飛び歩くFLORAならではの課題研究の楽しみ方です。
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