花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

シンボルツリーは生きた化石

2021年11月30日 | 学校
これは名久井農業高校のグラウンド隅に植えられている巨木。
15m以上はあるのではないでしょうか。
この樹木の名前はメタセコイア。
アケボノスギという和名もありますが、あまり広まらず
属名のメタセコイヤという名で知られています。
この樹木は、昔から化石として発見されていて
セコイヤという木に似ていることから変わっている(メタ)という
言葉を頭につけメタセコイヤと名付けられました。
ところが1946年に中国で生きたメタセコイヤが発見。
したがってその時から「生きた化石」と呼ばれるようになりました。
その3年後、日本は種子をいただき、増殖を開始。
今は日本全国の並木に植えられるなど、身近な樹木として人気です。
毎日校舎の窓から眺めているメタセコイヤですが、すごい物語を持っていました。
それにしても美しい紅葉。高木なので存在感抜群。
名農の秋のシンボルツリーといっても過言ではありません。
数ある樹木の中からこのメタセコイヤを選択してくれた先輩方に感謝です。
さて名農の2学期の終業式は12月22日。
その間、検定や研究発表会、球技大会など慌ただしく行事をこなすことになりますが
その後は3週間もの長い長い冬休みに入ります。
もうすぐなので頑張らなければなりません。
しかし楽しみな冬休みの前に超えなかればならないのが
今日から始まる期末考査。全力で乗り越えましょう。
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風邪にご注意

2021年11月30日 | 研究
フローラハンターズの本拠地である馴化温室です。
ストーブの壊れたオンボロ温室のため、晩秋の温室には生命なし。
春まで訪れる人のない寂しい温室となります。
しかし今年は違います。野菜がまだ元気に育っているのです。
これは夏野菜の代名詞であるトマト。
この他にホウレンソウも栽培されています。
いずれも水耕栽培ですが養液をあたためるというユニークな栽培法。
先輩トレジャーハンターズが「露天風呂栽培」と名付けたアイデアです。
この研究は冬場に行うため、まだ1回しかやったことがありません。
そこで先輩の結果を確かめるため再挑戦しているという訳です。
露天風呂は芯から温まるので気持ちがいいものですが、
長い間、湯船につかっていると「湯あたり」をします。
また風呂上がりは「湯冷め」して風邪をひくことがあります。
果たして野菜は長湯するとどうなるのでしょう。
里でも初雪の知らせが届きました。
気温がぐんぐん下がっているので不調を起こすかもしれません。
野菜にとってなんだか酷な実験をしています。
さて名久井農業高校は今日から2学期末考査がスタート。
私たちも風邪をひかないよう体調管理に気をつけましょう。
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お土産はなに

2021年11月29日 | 研究
初めての東京遠征。
帰る際に、お土産が欲しいというメンバーのリクエストにお応えし
東京駅で時間を20分ほどショッピングタイムを設けました。
2020年から長い間旅行ができない我慢の日々が続いています。
そんな理由でご家族からお土産を頼まれたメンバーも多かったようです。
さらに2年生の彼らは本来なら修学旅行に行く予定でしたが、コロナの影響で1年延期。
その反動もあり、戻ってきたメンバーは手にたくさんの紙袋を持っています。
中には一人で5つぐらい持っている人がいました。
フローラは6名のチーム。今回遠征したのはその中の4名です。
でも居残りの2名にも彼らはちゃんとお土産を購入していました。
これも長年続いているフローラの流儀。
大会に出場する機会の多いフローラですが、
全員で参加できる大会は年に1回あるかないか。
したがって誰かが居残りしています。
そんな留守番隊にも喜んでもらおうと始めた2009年のルールが今も生き続けています。
そこで面白い話をひとつ。園芸科学科から環境システム科に移籍した頃のフローラ。
11〜12月は毎週のように県外遠征を続けていました。
遠征のたびに留守番隊のお土産を選ぶのですが、
毎週誰かが購入しているので、もう目新しいものはなくなってきます。
そこで考えたのが「笹かまぼこ」。関西、北陸、東京など
北海道以外どこに行っても仙台を通過します。
そこでどこに遠征に行っても車内販売で「笹かまぼこ」を買うという
無茶苦茶なルールができた時がありました。買う側が悩まないからです。
しかしもらう側からは、極めて不評。自分がもらう立場になると
これはいただけないという理由から、いつの間にか消えてしまいました。
さてたくさんのお土産を持ち帰ったフローラハンターズ。
でも一番のお土産は発表体験。この貴重な体験が次回の活きるはずです。
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お弁当ゲーム

2021年11月29日 | 研究
1週間ほど前、ほぼ2年ぶりで東京で開催された
発表会に出場したフローラハンターズ。
ゆとりある昼食時間の確保ができないうえ
コロナ感染を避けるため、お楽しみの外食を我慢し
自前のお弁当で済ませました。
発表は15時には無事終わり、帰りの新幹線は16時過ぎ。
そこで頑張ったご褒美として
帰りの新幹線で好きなお弁当を食べてもらいました。
もちろん予算はありますが、普通に買うお弁当の倍の予算設定。
もちろんすべてフローラのおごりです。遠慮せずに食べてもらおうと
余ったら返金してもらうので予算いっぱい使ってくださいというルールもつけたところ
4名のメンバーは東京駅の駅チカのお弁当売り場に勇ましく突入。
時間の関係上、購入時間は15分ぐらいしかありませんでしたが
時間になるとみんなニコニコしながら戻ってきました。
面白いことに4人とも好みが違うのかみんなバラバラ。
予算に一番近かったお弁当から紹介すると
1位は男子メンバーがチョイスした「牛たん弁当」、
2位は「肉グリルとすき焼き重」
3位は「中とろ握り寿司」
4位は「海老カツと鶏そぼろご飯」。
普段はちょっと購入を躊躇するなかなか高級なお弁当。
これでも彼らの努力に報いるには少なすぎるぐらいです。
2009年のフローラ結成以来変わっていないのが
遠征におけるエンゲル係数がとても高いこと。
神戸、大阪、京都、新潟、札幌などいたるところで食を楽しんできました。
早くお弁当ではない楽しい食事をしたいものです。
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里の雪

2021年11月28日 | 研究
先日、名久井岳の初冠雪をお伝えしましたが、
とうとう昨日の朝、少しですが里にも雪が降りました。
この樹木はリンゴンベリー、日本語ではコケモモといいます。
耐寒性のある低木果樹です。
先輩であるチームフローラフォトニクスが2018年、
スウェーデンで水研究の準グランプリを受賞した記念として育てています。
北欧の極寒でも大丈夫なので、青森の冬なんて楽勝。
しかし夏の暑さや多湿が原因なのか、思ったより実がつきません。
そもそも北欧で自生するリンゴンベリーの実つきが
どれぐらいなのかわからないので、比較できません。
ひとつの木は樹高30cmと小さいのですが、
一面に自生していたら相当な量が収穫できるはず。
果たして自生地では、どのように実っているのでしょう。
ちょっと興味があります。
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