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コロナ共存の広告表現の近未来観

ガイドブックの「押しの思考」vs「引きの思考」(2)

2015-11-12 23:44:05 | アイディアのIdentity
ミシュラン東京 発売カウントダウン@TSUTAYA TOKYO ROPPONGI


ミュシュランの格付けの意味は、もともとこうだった。
1つ星は、立ち寄る価値がある。
2つ星は、遠回りしても訪れる価値がある。
3つ星は、ここだけを目的に訪れる価値がある。
あまりの需要の多さに、定期的に改定して発行しなければならなかった。その人気が問題を生み出した。
当初、ガイドは無料で配布されていた。
ミュシュランは毎年、自腹を切って改訂版を出していた。マーケティングツールとして、いい投資に思えたからだ。だが20年ほどが経つと、ミュシュランガイドは目新しい存在ではなくなった。
そのころ、ミュシュラン兄弟の片方が、ある修理工場の給油場で山積みになったガイドを見かけた。
ミュシュラン兄弟はガイドの無料配布をやめた。カネを払って買う仕組みにした。おかげで流通部数が減った。有料になったため、大事にされるようにもなった。
著書でDAVID THRROTは、ミュシュランガイドは、経済学で言う「選択構造(チョイス アーキテクチャー)」の格好の例だ。これを「押しの思考」から「引きの思考」と紹介しております。


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