AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

Just do it 30年の進行形⑴

2021-07-13 22:34:03 | アイディアのIdentity

 

Just Do It’: Colin Kaepernick stars in new Nike ad campaign

 

コリン・ケーパーニックを起用したナイキのキャンペーンを覚えていますか?

Nike(ナイキ)の革命的スローガン“Just Do It”は、2018年に生誕30周年を迎えた。そして、同社はそのキャンペーン広告のメインビジュアルにNFL選手、Colin Kaepernick(コリン・キャパニック)を起用することを発表した。

 

元サンフランシスコ・49ersのKaepernickといえば、2016年シーズンに黒人をはじめとした有色人種に対する差別や警察の暴力に抗議するため、試合前の国歌斉唱中に起立することを拒否、代わりに片膝を立てる“Taking A Knee”というムーブメントを巻き起こしたクォーターバック。

この行為に対し、Donald Trump(ドナルド・トランプ)米大統領は「アメリカ国旗を冒涜した輩をフィールドから追い出し即刻解雇しろ!」という旨の発言をするなど大炎上。2018年5月にはリーグが国歌斉唱中にひざまずく行為を全面禁止に。Kaepernickは、2017年3月に49ersとの契約を終了して以来、現在までどのチームとも契約に至っておらず、自身の抗議行動を理由に各チームのオーナーたちが契約を拒んでいるとしてリーグ側を提訴している。

今回〈Nike〉が発表した同キャンペーンのビジュアルでは、Kaepernickの顔写真と共に“Believe in something, even if it means sacrificing everything(何かを信じろ。たとえそれが全てを犠牲にするとしても)”という力強いメッセージが添えられている。

米国は自由の国だったが、それもおかしくなっている。このちっぽけな島国はもっとおかしくなってきた。