何回かパリは撮影で行っているが、当時は英語で注文するとフランス語で返ってくる。頼めば
ボソボソの黒パンに薄ーい生ハムが挟んであるのだ。モントリオールでも苦労したが、フランス語圏は、言葉に誇りを持っているから困った者だと今も思う。
このポスターを、はじめて観た時、「ユトリロか?」
「藤田嗣治か?」
「佐伯祐三か?」
と思ったが、私がイメージしたのは、パリに住み 下町を描き パリに死す。
荻須高徳画伯を思わせるのだ。私が若い頃 教えていただいた林武先生の門下 独立美術会の樋口加六先生にも通じるタッチが好きなのである。今描かれた油絵の具が
溶けていくようにも見える。
Fahrenheit 451 Trailer
レイ・ブラッドベリの「華氏451度」本が燃える温度だが、油絵の具は摂氏40度以上で溶ける。
という事は華氏110度以上で溶けていくのである。
この高尚なアート感覚はフランスだからできるのかもしれない。何もいう事はない。
ジャンク フードも、フランスではユトリロ他名画のように雨の日は見えるのであろう。