AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

貧乏の定義とは?

2015-03-02 00:47:46 | 諸先輩の言霊






「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」
スピーチの主は「世界でいちばん貧しい大統領」 として知られる南米ウルグアイのムヒカ大統領です。給料の大半を貧しい人のために寄付し、大統領の公邸には住まず、町から離れた農場で奥さんと暮らし、 花や野菜を作り、古びた愛車を自分で運転して、大統領の仕事に向かう。
そんな彼が2012年、ブラジルのリオデジャネイロで開かれた国連の会議で 〈質素な背広にネクタイなしのシャツすがた〉で行った演説を、子供向けに意訳して収録した絵本です。
任期満了演説の後、大統領に国民達が駆け寄り一緒に写真に納まっていました。世界でこんなに人気のある、信頼され、国民の誇りに思える指導者がいるでしょうか、、、?
元左派ゲリラ活動家で軍事政権下では、十数年近くとうごくされておりました。本当に銃弾の玉をくぐってきたから言える言葉であり、態度です。給料の90%を寄付し、大統領公邸には住まわず、日本円で月13万で田舎の家に住み、畑を耕しています。この絵本は日本で出版され世界でもその国の言葉に訳され、多くの子供達が読んだことでしょう。
先日の川崎中学生殺人事件で主犯格と2名の未成年者が逮捕されました。GDPでは2位の座を中国に奪われたこのちっぽけな国の長は、どうして国民に人気がないのでしょうか?そしてムヒカ大統領の演説は、新自由主義経済で貪欲に金儲け至上主義ではなく、宇澤先生の「社会的共通資本」の考え方に通じるものを感じました。残虐な低年齢化した殺人事件は後を絶ちません。
我々年寄り世代が伝えるべきことはまだまだあると思います。
「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」金持ちと貧乏の定義を考え直す時が近くなっている。日本でも、世界でも。


広告が消えた日(1)

2015-02-18 00:07:13 | 諸先輩の言霊



丁度 ある大手薬品会社の創立記念日の為の新聞15段 (全面広告)のデザインとコピー打ち合わせでバタバタとしていた頃でした。昭和天皇の崩御の号外とニュースを聞き、当時営業で4社のクライアントの新聞、雑誌、ラジオ媒体、クリエーティブ担当の滅茶苦茶な仕事量でした。これは各クライアントの宣伝部等連絡を取り合わなければ、、、。でもデザイン事務所に行くのが先決でした。あの日は、後で阪神淡路大震災で神戸を訪れた時の「色のない世界」そう。「東京から色が消えた日」でもありました。
号外が配られ、銀座も各店々が半旗をかざしていました。あそこまで色彩のない東京を感じた事はなかったです。其れだけ日本国民としては、悲しい日でもありました。私は911にもNYで遭遇しました。毎日 テレビニュースで犠牲になった多くの消防士の葬儀を中継していましたが、あの時の銀座とは違いました。午後 プロダクションから社に出社しますと、全員が忙しく電話をしていました。XDayからの報道規制は出来上がっておりましたが、新聞そして雑誌は出稿を何処までずらせるか?特に広告対向もありますから!新聞、雑誌局との鬩ぎ合いでした。あの時の色彩のない銀座は今も思い出すと、広告が消えた色彩のない日本でした。

巨星逝く。

2014-11-18 22:45:42 | 諸先輩の言霊






高倉健さんがお亡くなりになりました。つい最近 健康家族のCMをやっておられましたから
元気なんだと思っておりましたが、、、、。ショックです。NHKで放送されました「プロフェッショナル 男の流儀」は話題となりました。現場時代、先輩のWさんが高倉さんに筆で手紙を書き
CM出演となったのがコーヒのCMでした。何も言わなくても説得力がある。「幸福の黄色いハンカチ」の山田洋次監督、「鉄道員(ぽっぽや)」「あなたへ」の降籏監督が一番ショックだと思います。
NHKも男の流儀を再放送するでしょうし、追悼番組もやることでしょう。
あの中国さえも哀悼の意を表しております。
日本人の生き方と逝き方も教えていただいたように思います。
「往く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし」
有難うございました。
ご冥福をお祈り致します。


波平逝く。

2014-02-03 22:13:05 | 諸先輩の言霊






昭和のお父さんが、また一人逝ってしまいました。
磯野波平 54歳を演じた声優 永井一郎さん 82歳です。
サザエさんがテレビアニメで放送が開始されたのが1969年からです。視聴率も平均20%
テレビ離れの今でも子供から大人まで親しまれているアニメです。日曜日の6時30分からの
放送です。サラリーマンに取っては、「サザエさん症候群」という言葉まで生まれました。
1969年と言いますと、東大安田講堂攻防、セブンスターが発売、フランシーヌ•ルコントがパリで政治活動中に焼身自殺「フランシーヌの場合」のヒットに、由紀さおりさんの「夜のスキャット」そして世界的な宇宙への一歩、アポロ11号の人類初の月面着陸でした。
サザエさんの声を演じる加藤みどりさんとお父さんの波平さんを演じた故永井さんだけが、この45年間を演じて来た訳です。平成になってはや26年目です。もう既に昭和と言う時代の作法も
どんどん薄れていく中で、唯一 昭和のお父さん「磯野波平」を演じきった永井一郎さん。
そう言えば「バカもん!」なんて叱ってくれる人もいなくなりましたね。ご冥福をお祈り致します。


10月4日(金)のつぶやき

2013-10-05 02:47:44 | 諸先輩の言霊

@tnatsu CEATEC2013 パネルデゥスカッションで展示会での4K8Kへの技術先行のコンテンツ不在の状況に納得出来なかったのですが、先生のお話で、もやもやが吹っ切れました。本当に世界の消費価値を考えなくてはいけないし、破壊的イノベーションなのか?を考えなくてはと思います