ウヰスキーのある風景

読む前に呑む

権利などない

2012-11-16 | 雑記
先日のことである。

「お前は酒がこれこれこのように体に悪い、と書かれていたらすぐに辞めるのか?」と言われ、「まあすぐには辞めませんよ」と答えた。

その後、「その研究がいかなる影響の下に現れたのかを知らないことには意味がない」という風なことを言ったが、明確な反論はなかったように思う。


また、タバコについては「その人がタバコが好きでそういう研究結果をいっているのかもしれないじゃないか」というので、反喫煙の医者がニコチンの有用性を述べているとは以前にも言った覚えがある。どうでもいいが。



タバコについては以前書いたし、ラヂヲにもした。検索してみたら、アメブロに一つに、タバコについて肯定的な話の最後にラヂヲを乗っけているブログがあったが、ブックマークを取るのを忘れてしまった。



さて、アルコールについてだが、80/10/10フルータリアンダイエットのグラハム博士の論に則っていうならば、健康には必要なく、害悪である。


それはさておき、別の観点で一つ申し述べておく。



日本の税制からである。


タバコと酒は、増税というときに槍玉に挙げられるものの筆頭といえよう。最近は消費税だが、消費税反対が煩い時は出てくることが多い。


日本で製造販売されるタバコはJT管轄だが、この大株主は日本国政府である。そもそもは国営企業だった。

数年前にタバコは増税されたが、その際にやめた人もいただろう。ちなみに、タスポやらの導入でも、税収には影響ない、などと社長か何かが会報か何かに書いていた。ネット上にあるかは知らない。


タバコが健康に良いか悪いかは一度措くとして、やたら増税されるのと、政府の管轄(JTが代行管轄)であること、そして、個人情報の収集としか思えないタスポの導入。

これらを勘案すると、タバコから離れて欲しいという思惑がある、と推測が出来るわけである。

本来なら不必要な添加物を混ぜ、タバコ本来の香りも味も消し(無添加の手巻きタバコは「お香みたいな匂い」と言われた)、病気の原因だと謳う。
肺癌にかかる人間の数と、喫煙者の数が反比例しているともいう。癌は増えたが喫煙者は減っている。その統計が操作されたものかもしれない、とは思っても、日本国政府にメリットはない。

それでも(腐った)タバコを吸う人間には課税をし続け、根を上げるまで増税するつもりなのだろう。吸わなくなるまでやるのだろう。ここでいうタバコはJT謹製の「シガレット」である。

税収自体も下がったという話も聞く。本当に、本当に、安定した税収を見込めるからやったのか?そして一度上がった税は下がることを知らない。


タバコはまだ、選ぶ余地がある。輸入品にするだとか、日本製でも刻みタバコの「小粋」は無添加である。

タバコ税の問題で、手巻きタバコなら紙を付けないと高くなるというのがあるので、「小粋」自体は本当はもっと安いのだろう。(10g三百八十円ほど)


さて、それを踏まえて酒の話に戻ろう。



酒も度々増税の対象になってきた。


増税対策として出てきたといわれているものが多くあることをご存知だろう。


ビールもどきの発泡酒というやつである。


二十年ほど前だかに出始め、気がつけば「第3の発泡酒」だったか、上から順番に増税されたのか、もどきのもどきが続き、挙句の果てにはノン・アルコールというものまで出てきた。
そこは酒ではないが、酒のイメージの飲み物であるというわけだ。アルコールは入っていないから、酒税としては非課税なのだろう、おそらく。


本来のアルコールに対して増税を行い、それの代替品としての発泡酒等を出し、そちらは課税を抑える。


「安定した税収」を見込んでやっていたのかは知らないが、皆が皆、アルコールもどきに向かえば税収が下がっていくことは火を見るより明らかというやつである。

出た順番から課税されてきたので、第3の、という風になっているわけだが、上の話を踏まえていえば、これもまた「本来の意味でのアルコールから離れて欲しい」という思惑ではなかろうか。


偽の、酒と呼ぶには愚かしい飲み物だが、ありとあらゆるものが入っている。カクテル風のものには人口甘味料が入っていたり、発泡酒には大豆由来成分レシチンがあったりする。


厳密にいえば、本来のアルコールと呼ばれるものにも危険性は指摘できる。


ビールで言えば、大麦とホップだけでできた物がビールだが、トウモロコシ(コーン・スターチで入っている)や、米が入っている。


麦が遺伝子組み換えの可能性は高いわけで、トウモロコシに至ってはほぼ黒といってもいいほど組み替え品が出回っているのが現状である。

農産物全体は、農薬や化学肥料の影響下にあるものがほとんどであるし、「国産」を謳えば謳うほどさらに高レベルだといえる。あれは意味のない言葉である。

日本は世界でトップの農薬使用率だという。


醸造に使う菌もまた、遺伝子組み換えされたものが多い。それが体に入ってこの先どのような影響が出てくるのかは未知数である。

遺伝子作物についてはグロテスクとしかいいようのない結果が度々出ている。

遺伝子組み換え作物については、四十年近く前に危険性を指摘していた国内の学者がいたが、その声が広まることはなかった。



さて、政府が増税をするから、アルコールは(本来に近いほうは)大丈夫だ、と結論付けられないこともない。



上記の復讐、じゃなくて復習のようだが、こう考えることが出来る。


まず、普通の酒(妙なものを混ぜていないもの)を飲ませる。そして、「体に悪いものなんで」と増税する。

そうして、ビールもどきなどに向かわせると。上述のように、発泡酒には妙なものが入っている。大豆由来の成分だから問題ないのでは?と思わないほうがいい。


大豆のほとんどはこれまたGM(遺伝子組み換え)作物である。そして、単純に大豆は、醗酵したもの以外は害毒になる。(グラハム博士は発酵食品も良くないと述べているが、その話はここでは措く)

今もかしらんが、大豆を使った健康食品が一時期よく宣伝されていた。醗酵していない大豆を食わせたいのだろう。

大豆の食物繊維を練りこんだり添加したもの(酒じゃなくなってきたが)などというのもあるが、大豆から油を溶剤抽出した搾りかすだったりするのではなかろうか。

産業廃棄物の再利用、というわけである。フッ素と同じである。安全ではないものを安全ですよと結託して宣伝してきた歴史がある。


産業廃棄物も処分できて、国民は不健康になって日本政府は医療費アップで儲かる(表面上は問題だとほざくが)。儲からなくても、大衆をコントロールできるので、実質儲かっているのと同じである。

医者は主流の話を繰り返せば儲かるので、壊れたレコードのように繰り返すだけである。




さて、肉を食べるのも、タバコの煙を避けるのも権利だ、などとも言われた。


単純に煙が嫌いな人もいるのは当然だが、知りもしないで、知ろうともしないでタバコの煙が悪いと腐った頭で申しているだけなら、壊れたレコードと同じである。

いや、レコードに申し訳ない。ロボットと同じである。「権利ノ侵害ダ!権利ノ侵害ダ!!」


権利権利というなら、もっと害悪であるどころか大量殺戮をしている飛行機の排ガスや、目の前をバカみたいに走っていく車の排ガスを無理矢理吸わされている世の中に権利を申し立てなくてはならない。


こういうのである。

「みんながやっているから」と。「みんながいうから」と。


その「みんな」はどこからなにを知って、タバコを吸うなだとか肉を食わないと不健康になると言って来たのか。


マスメディア、つまりは新聞やテレビ、インターネット(主流メディアが流しているもの)と、国家管轄の「教育」で仕込まれたものが醸成した、常識という空気でしかない。

ただその常識に染まって、そうしないといけないと思い込んでいる。


さらに思い込ませている。「相撲部屋の可愛がり」と同じである。新弟子が入ってきたら、自分たちが新弟子だったころの「可愛がり」をその新弟子に行っているのである。

そんな常識的なあなたはつまり、「自分で考える権利」を剥奪されているのである。

「自分の頭で考えている」と思っているだろうが、ただ常識というレコード盤をなぞっているだけである。


そうやって本質的なことを無視して、つまらないことをさも大事のように騒ぐ。壊れたレコードと大差ない。


常識というレコード盤で曲を奏でるレコードはそもそもが「壊れたレコード」である。

まずはそのつまらないレコード盤を投げ捨て、針を交換し、各々が好きなレコード盤を乗せてみてはいかがだろうか。では、また。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿