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郷愁

2010-11-11 | 雑記
先週、夜勤が四連続で続いたころ、風邪を引いていた。冗談で「そろそろ引くかも」と言っていたら、予言どおりになったわけだ。

幸い、というべきか、休むこともなく、順調に経過していたかに見えた。
しかし、ひどく咳がでる。現時点ではほぼなくなったが、この数日は大変で、横になっていると、咳が止まらないのではないかというほどで続ける。ひどく寝苦しかった。

仕事中でも出るので実に鬱陶しかった。そういえば、咳を止めるツボがあったはず、と調べて抑えてみたら、長時間は持たないとはいえ、ピタッと止まる。以前から一つ、喉もとのツボを知っていたが、すっかり忘れていた。調べた先によると、喉の痛みを抑えるツボ、とのことで、ついでに抑えておいた。

こいつは少しじっくり体を休める必要がある、恋わずらいでもないのに胸が痛いとか不安でしかない。

というわけで、昨日は休みをいただいた。予定では元々休みだが、午前0時ごろに電話が来た。夜中あがりのに出てほしいとのことだったが、先日から立て込んでいるのもあったので、勘弁してもらったしだい。

ただ、夜勤明けにすぐ帰って寝るのもよくないだろう、肺結核なんかは空気のいいところで静養するじゃないか、とこじつけて、火曜の夜勤明けは多摩動物公園に行ってきた。

乗換駅に着くまで、どうしようかずっと悩んでいたが、無理そうならすぐ引き返せばよいと考え直し、高幡不動駅に降り立った。

多摩動物公園に来たのはいつ振りだろうか、去年の十月の体育の日前後に行った覚えはある。その時は二人だったが。

さて、去年の十月以降で訪れたことがあっただろうか。行ったことがあったような、と思ったら、行こうと思った夜勤明けの日が意外と寒くて、前日の気温に向けた服装では少々耐え難いと感じて取りやめたのだった。

多摩動物公園は、入り口からすぐ坂が始まる。道は三つに判れる。どちらにしても坂道で、入場してそのまま歩けば、真ん中を進む事になるだろう。

右の道はちょっと勾配のある坂道で、子供向けに動物の足跡でけんけんぱを書いてあったりする。登りきれば右手に昆虫館が見える。昆虫館に向かわずに道なりに行けば、アフリカ園と呼ばれる区域に繋がる。

左を見ると、遊歩道と書いてある。前からそうだったのは知っているのだが、以前は奥が工事中で、予定されていた道が通れない状態だった。今はどうなっただろうか、と思い歩き出した。

かなり前に来たときは塞がれていた道が通れるようになっている。人もほとんどいない。あまり人もいないのに、何故だか日本の鳥が展示されている。

多摩はかなり高低差のある作りで、その遊歩道から他の区域を見ることが出来る。といっても真ん中の通りが見渡せるほどで、園内全域を見渡すほどではない。

時折、園内のシャトルバスが通る。他には園内の木材などを廃棄する場所が道沿いにあるため、そこで作業している人や、その手の作業用車両が通っていく。

入場してから二十分ほど、動物園らしいところが最初の方に見た鳥以外なかったわけだ。

それほど鬱蒼としているわけではないし、多少手入れはしているのかもしれないが、木だらけである。紅葉はあまり進んでいなかったが、そのうち綺麗に色づくだろう。

木々に囲まれた道を歩きながら、ふと実家のことを思い出した。父方の祖父母の家は、歩くと一時間程度はかかるであろう山の上にある。紅葉とは無縁だった気がするが、何故だか無性に懐かしくなった。勢いあまって、自分は実家に戻ったほうがいいんじゃなかろうか、と考える始末。やはり疲れている。


一通り歩き回って、おやつに自販機でアイスを買った。自販機のアイスはハーゲンダッツのみ。果物は嫌いだと公言しているにも関わらず、イチゴ入りのを買った。

アイスクリームは基本的にバニラ味が好きなのだが、イチゴ味を食べながらなんとなく思うに、バニラ味はアイスクリームの基本なのだと考えていたが、飽くまであれはアイスクリームの「バニラ味」であって、色々あるうちのひとつでしかないんだなと。バニラが基本なら、このイチゴ入りのにもバニラが入ってしかるべきだが、なかった。馬鹿馬鹿しいと思いつつも妙な感心を覚えた。


風邪を引いている間は、TV画面を見るべきではない。PCのモニターも同様。
なら、マンガでも買って帰ろう、そういえば例のマンガの最終巻が出たはず、と思い、自宅近くの本屋に立ち寄った。勘違いなのか、それとも未入荷なのか、置いてはなかった。
置いてあればついでに買う予定だった別のこれまた最終巻と別のマンガをつい一気に買い込んで帰途に着いた。

足を洗い、着替えてもう布団を敷いてしまい、入ったまま読んでそのまま寝た。

そして目が覚めかけた夜中、電話があったのだが、お断り申し上げたしだい。

目が覚めてしまったので、お茶漬けを食べたりしていた。帰宅して読むつもりだった本があったのだが、結局マンガに夢中になってしまったようで、延期になってしまった。

では次の日の休みに、と思ったら、これまた伏兵があった。このことについてはまた次回にする。では、また。

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