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サンセイの反対

2012-09-25 | 雑記
理科だとか化学の話で、酸性だとかアルカリ、その中間にそのまんまで中性だとかいう話を聞いたことがあるかと思う。


人間の、体内は大体弱アルカリで、皮膚については弱酸性。


ほれ、テレビでCMをやっておろう。なんとかママになろう、弱酸性なんとかと歌っているのが。

肌は弱酸性だから、弱酸性(石鹸はアルカリである)の洗剤で洗うのがお肌にヤサシイ、とのことである。その優しさに涙も枯れぬ。


細かいことはいわんが、肌が弱酸性なのは防御しているからであって、ヤサシサを求めているわけではない。


酸性の状態にくっ付くと、常在菌が迎撃するのかしらんが、増えすぎると厄介な菌は減ぜられる。


アルカリ性というのは、要するにミネラルのある状態。まあ、化合物の状態は違う。(例:塩化ナトリウム)

酸素に触れて結びつくのが酸化というわけで、肌は年中酸化しているというわけか。


そこで石鹸が触れたとする。アルカリも肌を少々溶かす。それでもって体表の垢などを取り除くわけだ。


じゃあ、やっぱり弱酸性ビなんとかで洗うほうがいいのではないか?となるが、世のステレオタイプとは実に失笑ものである。


アルカリで少々解けた皮膚がそのままになっているだろうか?あなたは爪や髪が伸びてこないのか?


アルカリに触れるから、その刺激に対して皮膚を酸性に保とうとする機能が働くわけで、「弱酸性で洗おう」というのは、自身の免疫能力を働かすのを忘れてクスリに頼るのと同じ理屈である。

恐らく、そんなもので子供の頃から洗われ続けている子供の皮膚は壊滅的になるだろう。まあ、食べ物も問題である。


というわけで、体の中についてはこういう話がある。

ちょっとこのブログをご覧戴こう。と、いうより、毎度ながらBeyond 5 Sensesで紹介されていた記事である。


まあ、中というより、虫歯との関連性である。


酸性は酸っぱいもの、というイメージを抱くだろうが、梅干なんかもアルカリ性食品になる。


理由はこうである。

「食品の酸性・アルカリ性は、食品そのものではなく食品に含まれるミネラルが酸性かアルカリ性かで判断します。
測定は、食品を燃やした灰を水中に入れて溶出成分を含む水溶液を調製し、その水溶液のpHを計測しているのです。
ですから、食品そのもののPHと酸度アルカリ度は全く別の尺度での話になります。」

普段口にするものが虫歯の原因である、というのは誰しもが思うところである。

果物なんかはアルカリである。そういえば、果物を多く摂っていると、あまり茶を飲まなかった時だけだが、歯の染まった部分の色が薄くなった覚えがある。


ただ、嘘か真か、アシドーシスの反対もあって、アルカリに偏り過ぎた状態もあるそうだ。


しかし、人の体を酸性にしているのは純粋に食べ物だけではない。農薬やら化学物質も影響するという話もある。



さて、食品を燃やした灰からの抽出液からpHを調べるとのこと。


以前、何かで読んだ話で、喘息を止めるのに「スルメを焼いてその煙を吸う」というのがある。昔、アグニホートラのページのどこかで見かけ、昨夜探していたのだが、見つからなかった。

曰く、「物を焼いた煙はミネラルを含んでいる」だそうな。

コンニャクを作るときには、かつては藁を焼いて作った灰汁を混ぜていたそうである。今もあるが、そこらで買えるのはナニカマゼタヨウダ、じゃなくて、凝固剤である。


肉類が酸性、というのはちょっとその手の話を聞いたことがある人は皆知っているところであろう。しかし、案外煙自体は問題ないのかもしれない。まあ、畜肉は化学物質で出来上がっているようなものだし、科学的根拠だけでなく別の方面からも、お控えになったほうがよろしかろう。


ちなみに、コンニャクの話を続けるが、読んだ先にあった話で、ある入院して弱っていた人がなにを食っていたかというと、コンニャクだったという。それも、灰汁で作った本来のコンニャクしか受け付けなかったという。体がね。

体が弱っているのは、ミネラルの欠乏状態であるということである。つまりは酸性になっているといえる。



さて、長々と書いたが、わしは毎日霞、じゃなくて煙を吸い込んでいる。

口元で毎日焚き火をしているわけだ。なんのことはない、喫煙である。


然る板前さんのブログで、「タバコを何十年と吸っててぴんぴんしている人もいるので、健康に悪いのか判断に困る」という風に、健康的な食生活について書いてあるところで何度か見かけたものである。

そちらの方も、ミネラルがどうこう、アシドーシスがどうこうと言っていた。アシドーシスの反対云々は、実はそのブログで読んだ話である。


タバコの煙もきっと酸性の反対なのであろう。


口内のpHに絡めて実体験を一つ。


実は、あまり歯を磨かない。そのせいだと思っていたが、子供の頃から虫歯に悩まされたものである。

茶をよく飲むのである程度はマシだったのかもしれないが(茶の中にもあるフッ素は役立たずどころか歯に悪いという)十年前に処置中で放置していたところが、五、六年前にひどく痛んで、歯医者に駆け込んだものである。
本当に階下にあるため、文字通り駆け込んだものであった。

さて、去年。食生活を変えた。元来、たらふく食いたくて肉を食べるという気持ちはそれほどなかったのと、食べるべきではないという理由を知ったので、すんなり移行していた。まあ、今は出鱈目である。申し訳ない。

食べる量も食べる物も変え、挙句の果てにタバコを吸うようになったのだが、以前、歯磨きは前と変わらず余りやっていなかった。


そして今。


そうなる以前、少し沁みるなと感じるある奥歯。指でいじれば違和があるが、それ以外は平常どおりである。いじらなければ気付かないし、いじっても前ほど感じない。

時折、酸性に傾いた食事が多かった場合、歯が少し痛くなることがあるが、詰め物が抜けたところもなんともない。

恐らくだが、タバコの有無が明暗を分けていたのではなかろうかと。


真似はしないほうがよい。たまたまそうなった所であるし、これからどうなるかは判らない。


歯磨きには賛成であるが、歯磨きだけで虫歯が予防できる、という考えには賛成の反対を示したいというわけである。では、また。