ウヰスキーのある風景

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柔弱な

2011-06-05 | 雑記
ずっと自分の声で解説やらくだらないおしゃべりを吹き込んだ、いわゆる実況動画というのをやってきた。およそ二年ほどになるか。

前にもいったか知らないが、ばかばかしいもので、動画は出せば多くの人が見てくれる、敢えていえばチヤホヤしてもらえるという夢想を抱いたものだった。

だが、実際は「誰も」見ていないという気分にさせられるものだった。


それから一年近く。「誰も」見ないなら、そういうのは気にせずにやろうと思い直して続けていた。そもそも、知り合いに、こういうゲームがあってこういう感じでやってるよ、と見せようと思ったのが最初で、その延長が実況だったのだから。


さらに一年が経ち、現在。先月から始めた動画はこれまた人気がない。恐らく前から見ている人はいるのだろうが、再生だけしたのだろうか?と思うような状態。要するにコメントがない。コメントのしようもないのだろうが、それは措く。


というわけで、病気が再発した。「どうでもよくなってきたから、これが終わったら辞める」と言い出したのだ。

見かねたのだろう「自分の声でやるのはどうしても生理的に受け付けられないという人がでるだろうから、音声ソフトでやったらいい」などと忠告も受けたが「人気は関係ない」と突っぱねた。

まったく関係ないとは言わんが、やる気がなくなっていたのは事実ではある。元々血迷っているが、地震の直後も血迷って辞意が脳裏をかすめたものだった。辞めた方が血迷ってないだろうという突っ込みは好きなように。


などと夜中にゲームでチャットしつつプレイしていたら、普段お目にかからないお宝が出土したり、「天災は忘れたころにやってくる」というほど時間は経っていないが、福島で震度5弱の揺れが起こって、自宅も微かだが揺れた。

「やめるやめる詐欺の力は半端じゃないな」といわれる始末。じゃあもう一回詐欺(辞意表明)やったらお宝出るかな?となったが、二匹目の泥鰌はいなかった。

下手なことはいうもんじゃないな、と笑いながら、はっきりと進退は告げずに(よく覚えてないが)解散し、ゲームを終了した。



さて、なぜ動画を続けていたのか。単純に動画を作るのが楽しかった時期があった。編集ソフトを使って色々工夫をやっていた時代は、夜通しいじっていたものだった。実況以前の話だが。

そういうのが今はない。やってもいいが、生放送を録画しているような形式でやっているため、編集して遊ぶには向かないというのもある。が、これもあまり大きな意味はないのかもしれない。


しかしそもそも、「誰も見ないなら見ないで気にせずにやろう」と思ったのと、「どうでもよくなってきたから辞める」はどっちにしても「どうでもいい」と考えているからに他ならない。


ああ、そうかなら「どうでもいいから続けよう」と。どっちにしてもばかばかしいので「どうでもいいから続けよう」と。誰かが見た、コメントした、なんておまけなんだから「どうでもいい」のだった。見てコメントしてくれたほうが嬉しいには違いないのだが、やはり「どうでもいい」。


ちょっと前もそんな風に思っていたのかもしれないが、初心というのは確認を怠るとすぐに忘れる。そもそも初心なんぞあった覚えなどない。それすらも「どうでもいい」。


ニコニコ動画自体も最近はおかしい。あれも会社が運営しているわけで、動画のアップロードや再生(再生というのはつまりデータのダウンロードである)にはネット回線を通じ、サーバーへアクセスを行っているのだが、運営している会社がサーバーの維持管理を怠っていれば、動画が見れなくなる。最近はどうやら名前に偽りありという状況で、ニコニコ「動画」をまともに見る事が出来ない状態が多いようだ。

代わりに生放送は元気なようだ。恐らく、あれは儲かっているのだろう。一部のユーザーが熱心だというのもあって、なお更なのだろう。いい話もイメージもまったくない。

出会い系もどきになっていたり、馬鹿な女が裸を見せて人気とりをしたり(金をせびっていたというのもあったような)と、正直つぶれて欲しいと思っている。


メインの動画を蔑ろにしている状況ととられてもおかしくないのに、わけのわからんイベント(しかも赤字)をやっていたりと、本当にそのうち潰れるだろう。もしくは自分が拒絶する。


そういう意味では辞める気満々といえる。今の動画か、今は未定のその次が終わったら、本当に辞めることを考え始めてもいいだろう。それまで向こうが潰れていなければ。潰れていたら、それはそれで「どうでもいい」のだ。


と、長ったらしく書いたが、戯れに動画でもどうぞ。コメントはやはりこうくるのだろうか。「どうでもいい」と。


第八夜




普段は一時間くらいの撮影なのに、やめるやめる詐欺をしておいて考え直した直後の撮影は二時間に近かった。やはり詐欺師か。では、また。