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25日(日)放送の大河ドラマ「光る君へ」、過労なのかついに倒れてしまった藤原兼家(段田安則)、安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)のお祓いが行われるが効果はない。
平安時代の時代背景であるから祈祷師たちがお経を唱え始める。
病とは病魔が体内に入って来たから、体内から悪霊を退散させないといけないということであろう。
道長(柄本佑)ら兄弟が懸命に看病にあたるが回復は見られない。
後日、道兼(玉置玲央)が父・兼家を看病していると、眼が開いたようである。
奇妙なこともあるものと見ていた。
その後、宮中で書物の整理をしている藤原為時(岸谷五朗)の前に道兼が現れて、自分が父に嫌われており病で伏しながら時おり正気に戻ると打ち据えられる。
それは子供のころからそうであった。
そのようなことを神妙に為時に話すと、為時はすっかり信じてしまった。
その勢いで道兼は、為時邸を訪れ持参した酒を酌み交わす。
まひろ(吉高由里子)は、母の仇と思いつつも琵琶の音色でもてなす。
「まじめな家だ・・・」と、道兼はつぶやいて去って行く。
陰謀渦巻く我が一族と違って・・・と、思わずこぼれたひと言であろう。
ある時、花山天皇(本郷奏多)に用務のため道兼が拝謁するも、右大臣藤原兼家一族を嫌っているため、顔も見たくないと早々に道兼を下がらせる。
すると、正直者の為時は、花山天皇へ道兼様は右大臣にもっとも嫌われており、両の腕に打ち据えられた傷痕まであると進言。
ほどなく、花山天皇は道兼を呼び戻し両の腕を撫でながら労わる。
このようにして、やっと道兼は花山天皇の側へ近づけるようになった。
その目的は、花山天皇を出家させるという、つまり退位させるという遠大な計画を実行するための足掛かりであろう。
史実によると道兼は、后を亡くし憔悴している花山天皇と共に出家すると云いつつ、花山天皇を出家させながら道兼は密かに寺を脱したらしい。
花山天皇の1日でも早い退位を望むため、兼家をはじめ関白・藤原頼忠(橋爪淳)、左大臣・源雅信(益岡徹)らが仕組んだ一芝居と思われる。
あるいは、兼家と安倍晴明が仕組んだものか。
今回のドラマでは、うっかりこちらまで「父に疎まれている」との道兼の言葉を信じてしまうところであった。
一度掴んだ為時を利用することを兼家が、簡単に手放すはずもないから・・・。
また、道兼は一族の汚れ役を全うするよう父から厳命されていること。
つまり、脚本家・大石静さんの術中にはまるところだった。
と、思いつつ見入っていた。(夫)
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