咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

まもなく102歳の挿絵画家・・・中 一弥さん

2012-12-05 23:12:40 | レビュー
 先日、NHK総合テレビの夕方の番組で、1911年1月にお生まれになった挿絵画家・中 一弥さんが紹介されていた。まもなく、102歳になられる中さんは、時代小説の挿絵を描き続けてこられ、今でも筆を執られているバリバリの現役との紹介には驚いた。

 当方、家内に呼ばれて何気なく見ていたら、何と、なんと、当方が愛読してやまない池波正太郎小説の表紙絵も手掛けていらっしゃったとのこと。何、なにと早速、我が家の池波小説を取り出して、表紙裏の挿絵画家名をみると・・・ある、ある。

 “カバー装画 中 一弥”と。

 「剣客商売」「ないしょ ないしょ」「おとこの秘図」「まんぞく まんぞく」など幾多の小説群。

 これまで、この小説にピッタリの表紙絵が描かれているが、どなたのであろうと思いながらも・・・さほど関心はなかった。ただ、とても柔らかなタッチで人物などが描かれており、本を手に取った時、なんとも言えないほのぼのとしたものが伝わってきていた。

 ところが、書店で早々に買って帰り、一刻も早くページをめくってゆきたいとの気持ちの方が大きかったものである。

 今回、特別に中さんの仕事場にテレビカメラが初めて入ったとのこと。とても使い込まれたペン、まるで生き物のように動くペン先、それで下書きし、色をサーと付けられると・・・時代小説のヒーローがイキイキとよみがえる。我が家でその様子を見ながら、「凄い」の一言を発していた。

 未だ、創作意欲が衰えないとのことに深い感銘を受けた。

 この番組のスタジオゲストは、ご子息(三男)で直木賞作家の逢坂剛さんが出演されていたが、「父の仕事をしている姿を見るのははじめてです」とのこと。今では逢坂さんの時代小説の挿絵も受け持たれているとのことであった。なお、逢坂さんの本名は中 浩正(なか ひろまさ)さん。

 また、ご自宅で逢坂剛さん家族との食事の際、中さんは毎日“芋粥”を食べることが大好きで、これが長生きと仕事に対する意欲を持ち続けるための秘訣との話ぶりであった。さらに、これからも新たな画風に挑戦していきたいとの話には、テレビを見ている我が家でも・・・ただ、ただ、感心し感動を与えられることばかりであった。

 夕方の番組での一コマであったが、思わずいい番組を見ることができた。(咲・夫)





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コメント
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