がブームになっていますね。
その中には、殆ど知られていなくて、
1町内だけで栽培し、代々引き継いでいるものも多数あるようです。
しんちゃんの育った、山間の町内(集落)でも、
昔から代々大切に育てている野菜があります。
その野菜は、地元では、
「たまご豆」といわれ、ツル鞘状の豆です。
子どもの頃から自宅で食べていますが、
市場にはまず出たことがありませんし、
隣の町内にも栽培していない、
我が町内だけの野菜だそうです。
(町内の長老の話・・・)
それと言うのも、収量が極端に少ないため、
結構大きな畑に栽培しても、翌年の種を残すと、
自宅で年に3~4回煮て食べる分だけしか採れません。
栽培する採算が合わない・・・ということでしょうね。
そのため、この豆を煮て食卓に乗るのは
年中行事の時など、特別な時しか食べれません。
お客様のおもてなしでも、
よっぽど親しい人にだけしかお出ししていませんでした。
この「たまご豆」・・・
収穫時は真っ白!ですが、煮ると少しクリーム色掛かった飴色になり、
これがとっても美味しい!のです。
世の中に色んな豆がありますが、
このたまご豆に勝る美味しい豆に、
まだ出会っていません。
ただ、煮るときにものすごく壊れやすいので、
弱火で時間を掛けて煮ることが難しく、
お嫁さんは中々料理できないものでした。
しんちゃんの家も、両親が亡くなってから
「たまご豆」を作れませんでしたので、
ご近所から少しだけ分けてもらっていましたが、
一念発起、種を分けてもらい、今年初めて作ってみました。
まあ野菜なので、なんとか収穫できましたが、
広い面積で栽培した割には、
ご覧のとおり両手一杯程度しかありません。
それでも、女将は、
「わあ~、採れたよ。久しぶりのたまご豆や。
来年の種を残して、一回分は食べられそう。
年末に子供たちが帰ってきたら煮るね」
っと嬉しそう。
スーパーなどでは、収量が多い野菜が多く売られていますが、
こういう収量が少なく、一部地域が長年大切に育ててきた
特別な野菜も大切にして引き継いでいきたいものです。