半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『スポットライト 世紀のスクープ』を観ました。

2017-03-26 07:00:43 | えいがかんしょうの部屋
 2001年の夏、ボストン・グローブ紙に新しい編集局長のマーティ・バロン(リーブ・シュレイバー)が着任する。マイアミからやってきたアウトサイダーのバロンは、地元出身の誰もがタブー視するカトリック教会の権威にひるまず、ある神父による性的虐待事件を詳しく掘り下げる方針を打ち出す。その担当を命じられたのは、独自の極秘調査に基づく特集記事欄《スポットライト》を手がける4人の記者たち。デスクのウォルター"ロビー"ロビンソン(マイケル・キートン)をリーダーとするチームは、事件の被害者や弁護士らへの地道な取材を積み重ね、大勢の神父が同様の罪を犯しているおぞましい実態と、その背後に教会の隠蔽システムが存在する疑惑を探り当てる。やがて9.11同時多発テロ発生による一時中断を余儀なくされながらも、チームは一丸となって教会の罪を暴くために闘い続けるのだった・・・。
公式サイトより)

 「事実に基づく物語」との事です
日本、そして俺が思う以上に、この劇中の地、そして民衆にとっての「カトリック」というキーワードは、広く、重く、そして大きいですよね
この「事実」の当事者の話は序盤の少しくらい・・・しか出てこないので、あくまで俺の予想ですが、「幼い被害者は自分から行動を起こせない」「親やら周囲の大人が信仰心が強い場合に、司教さんが(謝罪に)訪れても・・・」「仮にその家族が司教に対して怒りを発信しても、信仰心の強い地元だったら・・・」
・・・そんな状況だと、泣き寝入りせざるを得ない状況なんでしょうね。心の傷を背負ったまま、しかも、その傷の相手がまさかの・・・
バロン編集長とデスクの人たちは、そんな状況にメスを入れようとしますが、もっと熱く、時には一線を越えるような行動をするような奴ではなく、あくまで冷静沈着、事実を基に根気よく情報収集し、積み上げる・・・静かなんだけど、見ているこっちは「熱く」感じました
この手の(事実暴く)記者の物語だと、敵からの圧力が強かったり、時には命の危険にもあったりなどというシーンがあったりしますが、この作品にはそんな演出は無かったし、不要ですよね・・・
(まあ、苦笑しながら記者をかわしまくっている弁護士さんはいましたけど
エンドロール直前の解説を見た限り、これだけの大きな事件なんで、前述の被害者側の状況とか、スクープ刊行後の反応とかも知りたかった気がしますが、あくまでこの作品は、グローブ社のクルー達に「スポットライト」が当たってたので、仕方ないとこですか・・・
ちゅうことで、「ノーコメント」という反応は怖さ それとも何も感じないのか・・・で75点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません

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