まったり アイマス2

アイドルマスター2 超ライトユーザーのプレイ日記

4531. PC-8801 mkII SRミニ 発売へ、続き^2

2024年08月17日 | 日記

 初代IBM PCは1981年、PC/ATは1984年で、パソコンはBASICからMS-DOSに移行する時期でした。8bit時代はBASICが標準装備で、スイッチを入れると数秒でBASICコマンドの受け付け状態になります。

 BASICは科学技術計算用の計算機言語の一種です。元は教育用として大型計算機の時分割システム(TSS)用に開発されたようです。端末はおそらくテレタイプで、一秒間に10文字程度の速度で大型機と通信します。これであたかも個々人がコンピュータを独占して使える環境が提供されました。
 マイコンが実用化される時代には(米国では)BASICは広く知られていて、最初は高級言語は用意されていませんから、何とかしてBASICを動かそうとの機運がマニア界で生まれたようです。tiny BASICはその成果の一つで、アセンブラよりはよほど便利でした。
 これを商品化したのがマイクロソフトBASIC、のはずです。当時のささやかなハードで実用に届くBASICが快適に動作するのでたちまち普及してしまったようです。

 N88-BASICともなるとかなり関数やコマンドが多くなりましたが、元々は簡潔な言語で、おそらくアルゴリズムの学習に専念できるように設計されています。

 手元にある大型機のBASIC入門の本(1975年)では、INPUT, READ, DATA, RESTORE, PRINT, LET, GOTO, IF-THEN, FOR, NEXT, GOSUB, RETURN, REM, DIM, DEF, MAT, STOP, ENDが主要キーワードとされています。MATはパソコンBASICではまず見ません。配列の計算用です。他はパソコンBASICと共通です。
 変数名は大文字1文字か、大文字1文字に0から9までの数字一個を付けたもの、つまりAとかA1とかです。ベクトルや行列を表す添字付き変数があり、A(I)やZ(0,3)など添字で要素を指定します。扱えるデータは数値のみで、普通は単精度浮動小数点数(32bit程度)です。この変数名の制限は非常にきつくて、マイクロソフトBASICではごく初期から40文字までを許容していました。

 算術演算子は+, -, *, /, ^で、^はべき乗です。大小比較の関係演算子は=, >, <, >=, <=, <>です。数式はFORTRANと同様に、なるべく本物の数式と同じ順で書けるように工夫されています。
 組み込み関数はSIN(X), COS(X), TAN(X), ATN(X), EXP(X), LOG(X), SQR(X), ABS(X), SGN(X), INT(X), RND(X)で、パソコンBASICと同様です。
 プログラムは、
  行番号 キーワード オペランド(演算対象)
 で、つまり行番号で始まればすぐには実行されず、メモリ上のコード領域に記憶されて行きます。
 コマンドはNEW, DELETE, LIST, RUNで、これらもパソコンBASICと同様。RUNすると行番号の若い順から実行されます。

 以上の仕掛けで、ベクトル/行列の線形代数の演算や数値積分が十分に実行できます。
 ついでに言うと、テキストベースのゲームも十分に実行できて、ごく初期からコンピュータで動作させていたようです。

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