京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

小鉋

2007-04-25 22:19:57 | 道具箱
小鉋

これは頂き物の小鉋です。形・厚さ・台どれをとってもおきにいりなのです。

作者の方から電話があり「切れ味はどうでしたか?」聴かれたのですがもう少し眺めていたいので使っていませんとお答えしました。そうすると「道具は使われなくては意味がないですよ」とのことですが良い意味でもう少し眺めさせてください。と伝えました。

以前にも書きましたが小鉋を寸8のように真剣に作ってあるのをあまり見かけません。

何故でしょう。やはり小鉋は価格的に低いからなのでしょうか?

何方か良い物がありましたら教えて頂くと有り難いのですが。

よろしくお願いします。

ちなみにこの良くできた鉋は大ファンの清久さんの物です。

清久ファン倶楽部31でした。

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2 コメント

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使い手の責任? (かじや)
2007-04-26 08:40:13
前回の書き込みでは、プロの方に対して、研ぎが上手い、などと失礼なことを書きました。ごめんなさい。

清久さんの小鉋、なんだかとっても古風で、風格がありますね。

使わずにしばらく眺めていたい気持ち、わかります。

さて、小鉋ですが、寸八と同様の手数で作ったら、価格も材料代ぐらいしか安くなりませんから、恐ろしく高価になるのではないでしょうか。

小鉋は、あまり神経質にならなくても「使えてしまう」ということもあって、あまりレベルの高いものを要求されない、ということもあると思います。

そんなわけで、使う側にも責任があるとおもっています。

ただ、鍛接、火造り、熱処理だけは、手を抜かないで欲しいものです。

現代の鍛冶屋の小鉋で好きなのは岩崎重義さんのお弟子さん「中屋平治」さんかな。でも高い。
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使い手の責任? (Unknown)
2007-04-26 18:13:15
使い手の責任?

私も同感です。大工ならわかるはずなのです。手間と時間を掛けその上に技も使って作られているのですから小さい大きいの問題じゃないと思います。

私は鍛冶屋さんから直接譲って頂いた物は自分で使って値を付けるようにしています。誰だって生活という物があるのですから。

その上都合の悪いことが出来るときちんとした対応をして貰えるのです。

物の値名はこういう物も含まれているのですから大工のメンテナンスと同じだと思います。

使い手の責任正にその通り。

ちなみに清久さんは岩崎重義さんの父上の航介さんとも交流が有ったと聞いています。

研ぎを褒めて頂いたのはとても光栄です。

有難うございました。
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