与板の鍛冶屋小森氏の鉋。
「こもり」と刻印が打たれたこの鉋サイズ寸6。
この鍛冶屋さんの鉋は小鉋で有名です。初めて手にしたのは橘産業さんの小鉋だったと思います。それもずいぶん使わせて頂いてから判りました。
この鉋の制作者の小森氏が最近他の仕事に付かれたと聴きました。本当だとしたら残念なことです。
手道具を作る人がすくなくなり私のような手道具ファンはさみしい限りで心細くなってきます。
鍛冶屋さんも後継者が少なくなって「若い方が育たない」とよくお話に聴きます。
作る方も使う方も私たちの時代かその次の次第位で終わるのでしょうか?
チョットさみしい気持ちになります。
「こもり」と刻印が打たれたこの鉋サイズ寸6。
この鍛冶屋さんの鉋は小鉋で有名です。初めて手にしたのは橘産業さんの小鉋だったと思います。それもずいぶん使わせて頂いてから判りました。
この鉋の制作者の小森氏が最近他の仕事に付かれたと聴きました。本当だとしたら残念なことです。
手道具を作る人がすくなくなり私のような手道具ファンはさみしい限りで心細くなってきます。
鍛冶屋さんも後継者が少なくなって「若い方が育たない」とよくお話に聴きます。
作る方も使う方も私たちの時代かその次の次第位で終わるのでしょうか?
チョットさみしい気持ちになります。
小森さんは親子親戚で小さい鉋を制作しています。
息子さんが別の職業に就かれましたが、
親父さんは今も小鉋を作っています。
安心してください。
私も息子さんだとは聴いていましたので私が息子さんと言うことを書かなかったのが間違いのすべてです。
その跡継ぎの息子さんが勤めに出られたとお聞きした物ですから誠に申し訳ありませんでした。
その他間違いがありましたら書き込みを宜しくお願い致します。
ここでお断りしておかなくてはいけないことがあります。
オークションの説明では寸6との説明でしたが実際は小鉋60㎜の刃を少し長い台に据えてある物でした。
お問い合わせしました所代理出品なので本人に伝えるとの返事を頂いた所で終わってしまいました。
こんな失敗は皆さん無いと思いますがくれぐれもご注意下さい。
鉋によせて
土牛・青土牛・仁田四郎・・・・
ご存知のように、
Occupied Japan の復興期から鉋鍛冶全盛期にかけて、払い下げ物資の良質な地金からこの時代に合った切れ味の鉋を多く製造した刃物会社です。
昔は、関西などで見習い大工がはじめに手にする鉋の一つで、作風も合理的で安価でしたが、量産効果から得られた熱処理技術には価格以上の刃味があると思いました。
製造ロットごとに焼き入れしたものには、5分程研ぎ減り微細な刃こぼれが収まると、バカ切れする教材用の鉋もありました。
上等品の初期の地金の中には、和鉄のように研ぎの妨げになる不純物もなく、軟らかに甘く少し粘る極上の釜地のもあり、刃鋼は今の高清浄度な精錬刃鋼から比べると金属組成の微細結晶粒は大きく感じられますが、高い硬度に焼き入れされた刃味に強靭な力強さがありました。
今でも古鉋どれでも一枚\500から一箱300枚入り壱萬円などと取引され、その中に研ぎ減った三木の問屋商標銘や井本・蒼龍・三郎の鉋などをよく見ました。
(ある意味使えるから研ぎ減りちびた刃物です)
今は人造中砥石の進歩から当時試作された高硬度品を見直して使い直す方も居られます。
古い刃物の中には焼き入れ後の時効硬化で、内容が変ったものもあります。
また戦後、この地域で仕事を再開した鍛冶屋さんの中には、明日への平和の願いから大事に保管されていた明治・大正期の超高清浄度な精錬鋼(洋鋼)や日本鉄でできたものがありました。
熱処理技術の進んだ現代から見ても小規模な鋼造り(製鋼)からを鍛えた一部の道具鍛冶屋さんのレベルの高さと労力に驚きます。