京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

前挽鋸の刃焼きを学ぶ。田中新治郎さん

2009-07-20 12:35:49 | 道具箱
前挽鋸の刃焼きを学ぶ。田中新治郎さん

もう一人の先生です。

田中新治郎さんは元、杣・木挽き職人と名刺にあります。

さすが前挽鋸を実戦で使って居られたのでしょう。質問をしても私たち素人が聴いてもすぐに理解出来るように説明をいただけました。

この人のお話は実にわかりやすいのです。

鋸歯の見方。使い方。木を倒す時の手順聴いているだけで目に浮かびます。

この仕事をしてきた手のひらを見て下さい。なにも聴かなくても仕事ぶりが手に伝わってきますよ。

この温厚な人柄と身のこなし見習いたい物です。

最後に木を倒す所を見たいというと「今度、神社の木を倒すのでその時は連絡を取るから見にお出で」と言われてもうワクワクしています。

初めてお会いしたのに大ファンになってしまいました。

前挽鋸の刃焼きを学ぶ。 今井謙二さん

2009-07-20 12:02:15 | 道具箱
前挽鋸の刃焼きを学ぶ。 今井謙二さん

滋賀県甲南市甲南町「ふれあい館」で行われた今井謙二氏を講師に迎えて「前挽鋸の刃焼きを学ぶ。」に参加させてもらいました。

うだる暑さの始まってみんなも中刃焼きをやらせて頂きました。

火箸の熱が伝わって刃先がまっ赤になると同時に水の中へじゃぼん。

簡単そうですがなかなか巧く行きません。

しかし、今井謙二さん失礼ですが90歳というお歳なのに見事に手際よくこなしていかれます。

この凛とした姿勢まさに現役バリバリを感じさせます。

その人の手のひらを見せて頂きました。正に職人が職人として過ごした事すべてがきざまれていました。

午後は焼きなましを教えて頂き暑さなんか吹っ飛んで皆さん引き込まれていくばかりです。

記念に参加者全員で1枚パチリ。あれM下さんの姿がない。

私が持っていった鋸も見ていただいたところ「これ玉やで」と言われて聞き直すと玉鋼だそうです。

返り道はのどかな田圃を眺めながら気持ちの良いドライブ。

楽しい一日でした。