京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

清久ファン倶楽部 42集い つづき

2007-10-27 23:55:25 | 道具箱
清久ファン倶楽部 42集い つづき

こんな接頭で叩きました。大入れ鑿の場合は柄が保たないかと心配になるほどで無茶な使い方です。

しかし、こんな使い方をする人が居るかも知れません。自分の鑿ならここまで使うと研ぎ直しが大変なのでまずはやらないと思います。もしやるとしたら叩き鑿があるのですからそちらがおすすめです。

その叩き鑿で叩いてみました。さすがに適材適所という感じでまったく異常はありませんでした。

多くの節を叩いた後で小口を付いてみましたがご覧の通り良く切れています。この鑿は常温の178℃で焼き戻しがしてあります。

100℃~135℃位で戻した物は裏キズがほとんど出ていませんでした。
硬度ははっきりとは解りませんがガラスに傷を付けると110℃焼き戻しの物では
傷が付きますが120℃の物では滑って傷が付きません。と言うことはこの温度内にガラスと同じ硬度の物があると言うことです。