六月の雨

六月になると手にする歌集がある。
『六月挽歌』黒田和美
歌集の中に六月の雨が降っている。
しとしとと紫陽花の花を揺らし人の肩を濡らし降り続ける追憶の雨。
六月の雨は挽歌。


　六月のアート・フィルムずたずたに裁断されしままフラッシュバックせよ

　六月の挽歌うたはば開かれむ裏切りの季節ひとりの胸に

　真紅今朝傘の色とは気付くまで幾多巷の雨に濡れ来し

　船底のような酒場で飲みながら出航の銅鑼遂に聞かざり

　目前に若きかの日のわたくしが東雲行のバス待ちゐたり

　黎明に未だしあれば胸焦がす叩け揺さぶれ六月挽歌

六月の花々

六月は我が家で花が一番多く咲く時期。
いくつかの紫陽花が盛りだ・・・青の西洋紫陽花・柏葉紫陽花・墨田の花火・額紫陽花・甘茶
プランターに植えた百合が咲き始めた・・赤・ピンク・赤紫
鉄線・・どうしてかうまく育たないが１輪だけ咲く。
ピンクの玉すだれ
白と紫の桔梗
一部の薔薇とくちなしがまだ咲いている
今日沙羅の花が初めて咲いた！
去年は咲かなかった月下美人の花芽が２個どんどん伸びている…本当に楽しみ。

庭に咲いた花は少ない花でも一輪は切って仏壇に活ける。
両親が住んでいた土地に家を建てたから・・私が花を楽しめるのも両親のおかげ
そうでなかったら今の便利で静かな環境の地の一戸建てにとても住めなかった。
今は紫陽花がどんどん咲くので仏花に困らない・