アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

ついに引退!189系電車

2019-03-17 20:00:00 | 鉄道写真(EC)

このダイヤ改正を境に引退した車輛の一つに189系特急型電車がある。1980年代前半、老朽化した181系電車の後継として生まれた183系1000番台。その派生形式として誕生したのが189系だった。183系が上越線の「とき」なら、この189系はもちろん碓氷峠を越える特急「あさま」用だった。アントンKは、その衰退と誕生をリアルタイムで目撃した年代でもあることから、183系や189系というと思い出もそれなりに多い。

もちろん碓氷線が廃止されてから、もう20年以上も経ってしまったから、昨今の189系といってもあまり食指は動かなかったことも事実で、6両編成に短縮され、短区間をコトコトと走る姿にはかつての栄光を感じることはできなかったのだ。豊田電車区に配置されていた189系が消滅し、そして最後の一編成である長野の189系が今回引退、いよいよ国鉄型特急電車の消滅が現実味を帯びてきてしまった。せめて最後のお別れに出向きたいと思うが、果たして叶うのだろうか・・

掲載写真は、晩年の信越特急「あさま」。横川まで峠を下り、いよいよフルノッチで加速していく怒涛の雄姿。気合を入れてバケペン一発勝負で挑んだ1枚。

1994-10-15  3010M  特急「あさま」  JR東日本/信越本線:西松井田付近


「うっ!喰われるっ!」~電機の離合

2019-03-16 20:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

ダイヤ改正日を迎え、また新たな1年が始まった。今の時代、事前に色々な情報が飛び交い、必要以上にドギマギしてしまうが、果たして実際どのようになったのか楽しみでもある。今までにない新たなシーンが生まれている可能性もあり、そんな事を仲間同士で妄想するのも楽しい時間なのだ。これからの数か月、アントンKも楽しみたいと思っている。

今のダイヤでは、機関車同士の離合は中々見られなくなった。旅客は電車が基本の時代で、客車列車は無いに等しいから、離合を狙うとするならば、かなりの難易度となってしまうだろう。もっとも離合は、いわゆる「カブリ」であり、撮影者にとって避けたい事だろうから、これをあえて狙うファンは稀だろうか。アントンKも、進んで離合シーンを狙ったことは無かったが、撮りたい被写体が枯渇してきた現在、ファインダー内に多種多様な列車達が寄り添っているシーンにも憧れが沸いてきた。そんなシーンも今度の新たな課題にして撮影していきたい。

ご存知、米神のカーブで急行「銀河」を狙っていると、後ろからEF60牽引の貨物列車がファインダーに飛び込んできたシーン。アントンKにとってゴハチが、宮原区でもワースト3に入る55号機だったからか、全く撮影したことも記憶になかったが、今こうして振り返ると、こういった機関車の離合も良き思い出にと変わってしまう。古き良き華やかりし時代の東海道線を感じられるではないか。

1979-09-20     104ㇾ  EF5855 急行「銀河」 東海道本線:根府川-早川


御召電車157系の魅力

2019-03-15 20:00:00 | 国鉄時代(カラー)

EF57を狙いに東北線に繰り出した時、偶然にも御召列車に出くわしたことが何度かあった。アントンKは、当時157系電車は好んで撮影しており、東海道線の特急「あまぎ」、そして吾妻線の特急「白根」には注目していたものの、いきなりやってきた御召電車には驚きを隠せなかった。

クモハ157のマーク無しに遭遇したのも、この時が初めて。何とも間の抜けたお顔立ちに思えて、あまりの印象の違いにびっくりした。菊のご紋の付いたクロ157は、編成の中央に連結されているが、一号編成のような輝きは感じなかったように思う。せめて前面に日の丸を掲揚していれば、随分とイメージも変わったのだろう。後年の御召列車のことを考えれば地味に思えるのだ。

157系引退後、電車の御召列車は、183系、185系、そして現代のE655系へと様変わりしていくことになるが、そう考えると、初代157系の御召電車が一番厳かに思える。

掲載写真は、元荒川橋梁をいく157系御召列車。あくまでもゴーナナ撮影の次いでの収穫であり、当時あまり感激も出来なかったのが正直なところ。まだ駆け出しのアントンKにはこんなところだろうか・・

1976-08-13     御召列車 Mc157-1    東北本線:蓮田-白岡


3月は「さよなら」の季節

2019-03-14 19:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

全国ダイヤ改正まであと数日になった。毎年この時期になると少し落ち着かない日々を迎えるものだが、今回はどこか蚊帳の外といった心境だ。改正日(今年は3月16日)を境に、もう見られなくなる車両もあるだろうが、その車輛達さえアントンKには思い入れが無くなりつつあるから、どうしようもない。現代の機関車や電車は未だに好きだが、気持ちが動くほど親しんでいないのが正直なところ。歳を重ね、想いも変わることは致し方ない。今は昔の記憶が消える前に、せいぜいここで記述し残して置くことに注視しよう。

ダイヤ改正で、好きな列車が消えてしまった思い出は数々あるが、今回はそのうちの一つ、大昔の写真を引っ張り出した。1975年11月24日。この日は、奥羽本線経由で上野-秋田を結んでいた特急「つばさ」の最終日だった。いや正確には、キハ181系による運転のラストデーだ。早朝から都内近郊に友人とともに繰り出し、EF57やEF58と合わせて、この日だけはキハ181系「つばさ」をメインに狙っていた。上野を午前中に出る下り「つばさ」は、ヘッドマークに花飾りがされていたため、これは上り列車にも、何らかの装飾があることを期待して待つことになった。11月も後半となると、夕方上京する上り「つばさ」の走行撮影は、露出がかなり厳しいと判断したのか、少しでも条件の良い大宮駅の進入で狙っていた。掲載写真は、大宮駅4番ホームに滑り込んだ、キハ181系による最後の「つばさ1号」。期待とは裏腹に、ラストランでも、普段とまるで変わらない姿で登場し、拍子抜けしたことを思い出すが、こうして半世紀近く昔の写真を改めて見ると、普段と変わらない光景で良かったのかも、と思える。それよりホームの端から懸命に撮影している自分自身が愛おしく思えてしまうのだ。画面には、懐かしい友人の後ろ姿があり、京浜東北線も103系の横顔が見える。アントンKにとって、時間が経つと、写真も見方が変わっていく典型のような画像だった。特急「つばさ」は、翌日から、485系電車で運転されることになる。

1975-11-24  2D 特急「つばさ1号」キハ181系ラストラン  東北本線:大宮駅にて

 


切望!EF65PF青プレ

2019-03-13 20:00:00 | 鉄道写真(EL)

JR貨物新鶴見機関区所属のEF65PF型。国鉄色に返り咲いた機番の増殖が進んでいる。トップを切ったのが、確かEF652139号機だったように思うが、あれ以来入場のたびに貨物更新色から国鉄特急色への変更が盛んだ。まだお若い機関車ファンの方々は、こぞってこの国鉄色の65PFをターゲットに撮影を楽しんでいるようで嬉しい限り。しばらく目が離せないのではないだろうか。

中でも人気があるのは、EF652101号機らしい。この機番のみプレートが白地で、旅客機のような風貌、そしてスノープロウ装着機、元東京機関区所属機など、思い当たることを連ねてみたが、こんなところか・・さて今後のEF65PFを占うと、機番を減らしながらも、ここしばらくは国鉄色の増殖は進むのではないか、と思われるのだ。だったら、今後かつて存在していた青プレート機の再来を期待したいところ。お家の事情で、貨物機が2000番台に変更された頃、新鶴見には2119号機、2121号機の青プレート機が生きていた。孤軍奮闘している白プレに対抗して、青プレート機が復活となれば、さらに活気づくというもの。期待して待ちたい。

掲載写真は、まだ1000番台時代のものから、米神を行くEF651056号機。

2000-07-02       EF651056   JR東日本/東海道本線:早川-根府川