アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

春は引退の季節!?~京急2000形電車

2018-03-25 20:00:00 | 鉄道写真(私鉄)

新年度直前のこの時期、何かと慣れ親しんだ電車たちが引退していく。この日は、中央線を中心に最後の活躍をしていた189系特急型電車の団体列車と、京急2000形電車のラストランを兼ねた団体列車の運転が重なった。どちらも、実質本当のラストではないらしいが、いずれにせよ真近で見られることは叶わないかもしれないと思い出かけてきた。

掲載写真は、走りを撮影後、品川駅まで行って撮影したもの。シール式だが、記念のマークが付いていた。ホームは若いファンで溢れていたが、おそらくこれから記念列車に乗車する方々なのだろう、どこか殺気立ち、アントンKにはちょっとついていけない雰囲気。そそくさとこの場を離れることになった。

思えばこの京急2000形電車にアントンKもお世話になった。外出の仕事が多かった80年代、品川から京急久里浜(当時は京浜久里浜だった)まで快特にたびたび乗車し、その電車がこの2000形電車だったのだ。当時はクロスシートだった2000形の運転席の直後のシート(通称鉄チャンシート?)を陣取り、一時の爽快感を味わったもの。速い速い!とにかく快特は速かった印象がある。もちろん現在の2100形も速いことは変わらないだろうが、標準軌を生かした足なのか、乗車はあっという間という感覚だった。その後仕事も営業車で動くことが増え、京急に乗車することが減り、しばらく見ないうちに、現在のような3扉のロングシート車に変貌を遂げてしまっていた。お顔だけ見ると大変懐かしく当時を偲ぶに値するが、同時に客先の懐かしい顔ぶれも蘇ってくるから不思議なものだ。

2018-03     京浜急行線/ 品川駅にて


田端機関区今昔物語

2018-03-24 19:00:00 | 国鉄時代(カラー)

退色が進んでしまった古いネガカラー写真より1枚掲載。

40年以上前に撮影した田端機関区の休日、お昼間のひと時。ゴーナナ、ゴハチ、ロクニ、それにハチマルがごろごろ並んでお昼寝中だ。このカマ達は、朝の夜行列車をけん引して上京、再び次の仕業に就く時を心待ちにしているようにも見える。懐かしい光景だが、当時はこれが当たり前の景色。貴重になりつつあったゴーナナ(EF57)の姿を拝めて、この時は嬉しかった想いが甦る。北の玄関口を支える千両役者たちがここに集う。

近年、EF81撮影会で撮影した田端区の光景も合わせて載せておく。

機関車形式もがらりと変わり、画一化が進んだ現在の田端機関区。けん引車輛が消えていく一方なので、将来を案じざるを得ないが、新たな展開があるのか見守っていきたい。

1975-05  &  2013-12   田端機関区にて


国電華やかりし頃~101系電車

2018-03-21 17:00:00 | 国鉄時代(カラー)

恒例となった春のダイヤ改正では、毎年のように国鉄時代の車輛たちが淘汰されてしまい、趣味の世界では一時話題になるものが多い。今回の改正では、E351系のようにJR化後に登場した車輛の引退が始まり、昭和は遠くなりにけり、と改めて実感しているところだ。

「国電」なんて言うとお若い方々には聞きなれず、すでに死語に属してしまうだろうが、国鉄時代には、電車をさして「国電」と呼ぶことがあった。現在のようなステンレス車ではなく、鋼体の電車がほとんどで、各路線色別されていたのは今も変わらない。

アントンKにとって、当時一番馴染み深かった中央線から画像を添付する。ちょうど今頃の季節、都内の桜も満開を迎えるころに撮影した東中野。まだまだ101系電車が主力だった中央線の特別快速が、駆け抜けるシーン。運よく後方には、緩行線の黄色い101系も現れ文字通り花を添えてくれた。

1978-04-09      Mc100-207 特別快速     中央線/東中野付近


津軽の春~485系とともに

2018-03-20 18:00:00 | 鉄道写真(EC)

関東地方でも桜の開花宣言がされたようだが、今年はいつになく開花を早まっていると聞く。今まで桜前線なんてさほど気にかけたことがなかったが、寄る年波かあと何回桜が見られるだろうと思うこともしばしば。四季おりおりの風情を感じて生きて往きたいと思う今日この頃である。

写真は、青森の桜とともに485系津軽を撮影したもの。この485系も北海道新幹線開業とともに廃止となったはず。あまりこの3000番台は好まなかったが、すでに無いと寂しく思うものだ。

2015-04       JR東日本/津軽海峡線にて


指揮者上岡敏之のピアノ演奏

2018-03-19 22:00:00 | 音楽/芸術

現在新日本フィルの音楽監督である上岡氏のピアノリサイタルが開催されたので行ってきた。

この演奏会、定期会員向けのご招待という形のリサイタルとなったが、全ての会員向けではなかったようで少し残念に思う。素晴らしい内容だっただけに、今はよりそんな気持ちになっている。プログラムは、ショパンとドビュッシー中心のピアノ曲が並んでいたが、一つ一つの楽曲がアタッカで演奏され、そのプログラミングの妙にまず驚かされる。ポゴレリチのリサイタルのように、暗めの照明の舞台の中央にピアノが置かれ、いやが上にも集中力が高まるが、全体の印象は、その技術力はもちろんなのだがそれよりも、やはり彼のピアノに対する思い、音楽に対する愛情を感じずにはいられなかった。それは、今まで聴いてきた彼の指揮する音楽と言わば同じで、個々の音楽に自分の主張が明確にあり、その作品を通して自分の思いを聴衆に問いただす。どれも独自性の強い演奏だったのだ。

どの演奏も素晴らしかったが、特に印象に残ったのは、ショパンのソナタ第2だろうか。命がけとも思える音色は、提示部や再現部で色が変わり、我々に問いかけてくる。有名な第3楽章に置かれている葬送行進曲では、主部と中間部との明暗が見事であり、特に中間部での抒情性は特質もので感涙せずには居られなかった。そこには、白く輝いた安堵の地がイメージされ、自分に降りかかった逆境が浄化される想いになったのである。

普段は指揮活動に専念している上岡敏之だから、こういったリサイタルは今後も稀だろうが、上岡氏の真実を知る上でも、再演を希望したい。メッセージカードにあるように、一番大事なものを聴衆とともに分かち合いたいものである。

上岡敏之 ピアノリサイタル

ショパン  2つの夜想曲 OP27

スクリャービン ピアノソナタ第3番 OP23

ショパン 子守歌 OP57

ドビュッシー  2つのアラベスク 第1番

ドビュッシー  前奏曲第1巻より第8曲「亜麻色の髪の乙女」

ドビュッシー  喜びの島

ショパン    前奏曲 OP45

ショパン    ピアノソナタ第2番  OP35

ショパン    スケルツォ第3番  OP39

アンコール

ショパン    幻想即興曲

ラフマニノフ  楽興の時  OP16 より第4

バッハ     平均律クラヴィーア第1巻~第1番 ハ長調

2018-03-19     すみだトリフォニーホール