アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

重連で中央東線の山越えに挑む ED61

2020-09-19 17:00:00 | 国鉄時代(カラー)

今までにも書いてきたが、鉄道写真を意識して撮影し出した線区は、当時地元の京王線から始まり、ちょっと頑張って中央線沿線が多かった。もともと鉄道模型から写真に興味を持ったため、模型店に出向く次いでが多かったのだ。しかしそんなことから、国鉄時代、中央線沿線のガラクタ写真は数多く、なかなか面白い車両も写っていて懐かしい。そして、いよいよそれでは飽き足らず、北へ南へとカメラを持って遠征するようになった訳だ。

今回は、その中央線沿線へと撮影に出向いた時のもの。オレンジの101系で高尾へ到着すると、隣のホームに待機している115系電車に乗り換える。当時アントンKは、この通勤型から半自動ドアでセミクロスの115系に乗り換えると、いよいよ山線区間だとワクワクしていた事を思い出すが、確かに線路や景色も、いきなりここから山へと向かうローカル線に思えるほど、人家も減り緑に包まれる。これはさほど現在も変わらないかもしれない。この切り替わる雰囲気が何とも好きで、小仏や笹子を越えて意味なく甲府まで乗っていた。古くは70系の釣り掛け音がトンネルに響き渡るのが快感となり、はたまた115系電車でも、いつも座るのは、MM'のユニットの連結面の座席を陣取り、窓を大きく開けてMT54の心地よい唸りを楽しんだ。そんな合間に撮影した画像を今回は掲載。当時は、EF64に混じってまだED61電機も健在であり、午前中の下り貨物列車に2本設定があったと思う。乗車しながら、ロケハンをして初めて行ったポイント。ちょうどトンネルに挟まれた鉄橋を渡るシーンの撮影となる。横がちの撮影は、当時慣れずに四苦八苦した思い出があり、小振りの機関車が綺麗に鉄橋に乗ったところを仕留めることが難儀だった。おおよその時間を想像し、後は耳で感じてトンネルから飛び出してくるタイミングをひたすら待った。この1コマのためには、かなりの労力だが、こんな積み重ねがあって、次に繋がっていくのだろう。良き経験だった。飛び出してきたED61は、意外にも小さく、あっという間に消えていったが、パンタグラフの低さに唖然としたことを未だに思い出す。さすがトンネル断面の小さい中央線ならではのシーンであろう。

1976-09-26  1465ㇾ ED6112+7       中央東線:四方津-梁川



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