アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

特急列車 快走~485系「つばさ」

2020-06-29 19:00:00 | 国鉄時代(カラー)

昔、「電気機関車 快走」という鉄道撮影ガイドブックがあった。もちろん国鉄時代のもので、全国各地の華やかな特急列車のカラーページが巻頭にあり、続いてモノクロページで、具体的な撮影地ガイドブックが載っていたと記憶している。まだ当時、撮影駆け出しのアントンKには、どれも刺激的なガイドばかりで、食い入るように毎日その本を開き、ついにはボロボロになるまで読んだ思い出がある。確か巻末には、1時間目の列車ダイヤグラムが付いていて、何度もコピーしては撮影計画を立て想いに浸ったものだった。現代にはそんな思いが残る印刷物はあるのだろうか・・・。あるはずがない。今や撮影直後、SNSに画像が上がり、それを見た他力本願とも言えるファンが、その画像を頼りに現場に出向く有様。何とも気忙しい時代なのだ。こんな撮影ガイドなど無用の長物と化してしまっている現状が理解できるのである。これも時代の流れ、新たな楽しみ方を模索するしかなさそうだ。もっともこのガイドブックは、1980年代の話だから、かれこれ40年も前のこと。全てが変わって当たり前なのである。

さて、せっかく当時を思い出したので、あの時代の写真を探して掲載しておく。上記に書いた「電気機関車 快走」の続き、シリーズで「特急列車 快走」という特急電車版の撮影ガイドブックも刊行され重宝したものだが、こんなガイドを横目で見ながら撮影に出かけた東北特急電車の思い出深い習作画像を出してしまおう。ペンタックス67を導入して間もない時期ながら、当時の35㎜カメラニコマートFT2にて「追い撮り流し」に徹底していた時代。もちろん列車が前から来る、いわゆる「流し撮り」も未熟で、どう撮りたいのか定まっていない時期だが、過ぎ去る最後尾を写し留めることに集中して繰り返していたものだ。結果的に流れ方が気に入らず、何より「後追い」という、鉄道写真の中ではランクが一段下がる撮影になってしまうため、以降この「追い撮り流し」は封印している。

画像は、そんな練習を繰り返していた時代のもの。マニュアルフォーカスの1枚切りのカメラだから、どうしても画像バランスが悪く、特にアントンKの場合、列車と画面との隙間バランスが少なすぎる癖があり、現像するまで気が気ではなかった思い出が蘇るのだ。

1978-12-30         1043M つばさ3号  Tc481      東北本線:栗橋-古河