アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

好みが別れたゴハチ大窓機~EF58

2020-06-18 20:00:00 | 国鉄時代(カラー)

朝方ゴハチが20系客車を牽いて上がってくる。これだけなら当時は日常の光景でさして特別感はない。なぜって、急行「銀河」は毎日20系客車で運転していて、宮原区のEF58に出会えるチャンスではあるが、毎日となると、いつでも出会えるという邪念が沸いてしまうのだ。ところが、下関区のEF58が上がってくるとなると話は違ってくる。当時は、29・30・31・37号機の4両のEF58が定期運用を持たずに配置されていて、団臨仕業のみに就いていたと記憶している。ちょうどこの時代、アントンKも周囲のお仲間に感化され、機番も意識し始めた時代。ゴハチを隅から撮影するには、下関区の4両はどうしても外せなかったのだ。アントンKのように関東在住であると、下関区のEF58には滅多にお目にかかれず、月の数回程度だった。団臨や創臨と呼ばれた臨時列車のみだから、事前に日程を把握して、自分の行動を列車運転日に合わせることで、ようやく何とか撮影までこぎつけるというステップを踏むのである。これもまだ学生の分際だから、時間的にも都合をつけられたのだろう。

こんなことをしながら、何とか4両のEF58の撮影は終えることが出来たが、どれも記録程度の恥ずかしいものばかりで、今更ながら反省点も多い。この4台のうち、大窓機は29号機と31号機だが、アントンKはヒサシのない31号機が好みだったが、数回の撮影を残して、あっという間に休車となり、その後は見ることが出来なかった少し悔いの残る機関車。

さて今回の掲載写真は、その滅多にお目にかかれない下関区のEF58が20系客車の団臨を牽いて東上してくるシーン。大窓機だが、ヒサシのある29号機でこの時が初対面だったはず。どうしてまだ慣れていないバケペンで撮ったのか、どうして大森なのか、当時の記憶は消し飛んでいるが、こんなコマから心に火が点いていったことだけは間違いはない。

1978-11-09   8114ㇾ  EF5829     20系10連   東海道本線:大森-大井町