アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

EF651001の軌跡

2017-05-08 20:00:00 | 鉄道写真(EL)

現在活躍している電気機関車の中で、最も主力な機関車は台数でいうと桃太郎ことEF210ということになる。この機関車、幹線を突っ走る標準型電気機関車と思いきや、今後さらに発展していくということを聞きかじった。それまでこの桃太郎によって駆逐されていったEF60やEF65、またはEF66という機関車は、東海道線をはじめとする幹線用の標準機であったはず。この代わりだから、今後も同じ使われ方をすると思っていたが、将来はどうやらそれだけにはとどまらないらしいのだ。

国鉄時代は、機関車はその使用用途で形式がきっちりと分かれていた。平坦線はEF65、高速用はEF66、勾配区間はEF64といった具合に規則性があり、我々ファンにも大変わかりやすかったと思っている。しかしいつの日か、そんなルールも影をひそめ、本来特急貨物用だったEF66がブルトレ牽引機に抜擢されたり、山を追われた信越の山男EF62が東海道線で荷物列車を牽引したり、留めにはゴハチが中央線甲府まで入線した事実には、驚嘆したものだ。それまでの常識とされていた、中央線の車輛限界はいったい何だったのかと、当時は憮然としたものだった。

平成時代も今年で29年。昭和が随分と遠くなった。どこかの雑誌で、ここ10年間でロボットに置き換えられる職業一覧というのが載っていたが、ロボットが人間を駆逐してしまうのも思いのほか早くやってきてしまうかもしれない。自動車も、自動運転技術がどんどん進んで行き、当然ながらそういった技術は鉄道界にも波及して行くことになる。ますます便利で安全になるだろうが、こういった将来を見据えると、人間の趣味道楽としては詰らなくなるなあと思わざるを得ない。世の中のスピードについていけないアントンKではあるが、今後自分に残された時間をどのように生きていくか、真剣に考える時が来ていると思っている。

掲載写真は、引退からはや10年の歳月が経ってしまったEF65のPF型1001号機。ラストランでは、所属していた新鶴見機関区手製のヘッドマークが掲げられ走行した。この機体、まだどこかに保存されていると聞く。車歴があるのなら、綺麗な姿をまた見たいものである。65PF型は、2000番代ではなく、やはり1000番代なのだから・・・

2007-12-10   3363レ  EF651001 (ラストランマーク)