風雅遁走!(ふうがとんそう)

引っ越し版!フーガは遁走曲と訳される。いったい何処へ逃げると言うのか? また、風雅は詩歌の道のことであるという。

ITSUMO/GOHAN MISO YASAI(ジョン・レノンの日本語熱)

2006-12-08 23:54:26 | コラムなこむら返し
 ジョンの命日にレノンが描いたラフな絵を眺めて過ごすことにした。良く知られていることだと思うが、ジョン・レノンはハイスクール時代に美術学校に通っていた。11歳ころから友人と個人的なマガジン、絵本、イラストを好んで描いていたジョン・レノンにはアートの才能もあった。だからこそ、後にオノ・ヨーコというネオダダ系(日本)そしてフレクサス系(N.Y.)の前衛芸術家のロンドンで開かれた個展に行き、のちに妻となるヨーコとの出会いもあった訳だ。
 また、1970年代の終わり、ショーンを育てるため長いオフをとって「主夫」生活をしていた時、ショーンのために絵本を描き、たくさんのドローイングを残している。コミックに近いほどのユーモラスで温かい絵だ(ボクはジョンの絵本をもっている)。

 そして、5年間の主夫生活にピリオドをうって、ジョンはふたたび歌いだし『ダブル・ファンタジィ』を1980年にリリースする。あの突然の死の直前であった。
 その前年、前々年ジョンとヨーコそしてショーンは日本に3回に渡って滞在し、軽井沢で過ごしていた。とりわけ、夏の軽井沢をジョンは気に入っていたらしい。そして、この頃、ジョンは日本語を勉強するために、イラストつきの和英対訳ノートを作っていた。それらの原画のいくつかは「ジョン・レノン・ミュージアム」で見ることができる。
 そして、ボクが今日一日眺めていたのは「Japanese notebook」の日本語版(笑)『Ai ジョン・レノンが見た日本』(ちくま文庫)である。

 ITSUMO/GOHAN MISO YASAI(ALWAYS/rice miso vegetable)

 NEGAI(wISHING/WISH)

 MICHI NI MAYOI MASHITA,DOZO OSHIETE KUDASAI(I am lost.Please show me the WAY.)

 MAINICHI UMARE KAWARIMASU(We are BORN again everyday.)

 KIRAKU DESU(I'm taking it EASY.)

 O DAIJINI !(Take care !)

 上から「いつも/ごはん、みそ、やさい」「願い」「道に迷いました。どうぞ教えてください。」「毎日生まれかわります。」「気楽です。」「おだいじに!」などなど。
 ここにジョンのユーモラスなイラストをつけて紹介できないのが残念だが、ジョンがどのような日本語を面白いと思い学ぼうとしたか、うかがいしれるようで面白い。小冊子だが彼女へのプレゼントにはいいかもしれないと思った。ただし、値段はバレバレですが、You should try to fly !(とんでみるべきです!)(笑)


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2 コメント

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すてき。。。 (らら)
2006-12-09 18:09:26
すてき。。。
だれかくれないかしら。。
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あ、ララさん! (フーゲツのJUN)
2006-12-10 02:03:05
あ、ララさん!
値段はバレバレですが、オイラでよければプレゼントしましょうか?
でも、悪いなぁ! ララさんのこころを射止めるには、安すぎる(笑)!
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