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■ 渋温泉 「三番湯 綿の湯」

 

渋温泉 「三番湯 綿の湯」
住 所 :長野県下高井郡山ノ内町平穏
電 話 :0269-33-2921 (渋温泉旅館組合)
時 間 :6:00~22:00 (渋温泉の宿の宿泊者のみ可)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

〔現地掲示より〕
この浴場が出来た頃の温泉には白い湯花が混じっており、それが綿に似ているところからこの名前が付けられております。
婦人風呂はとくに「子持ちの湯」とも名付けられておりますが、この温泉で湯治する事により、子宝に恵まれる人が多いからでしょう。切り傷や皮膚病等にも効果が有ります。
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【写真 上(左)】 周辺
【写真 下(右)】 夜の外観

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 正面

もっとも下手の安代温泉寄りにある外湯で、ここから湯めぐり開始する人も多いのでは。
木造破風屋根二連の意匠的にすぐれた建物で絵になります。
右が男湯、左が女湯。
扁額は、男湯が「綿の湯」、女湯が「子持ち湯」となっていて子宝の湯であることを物語っています。

 
【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 女湯

  
【写真 上(左)】 のぼり
【写真 下(右)】 扁額

タイル敷きの内床に壁を二面背負って黒みかげ石枠水色タイル貼3-4人の浴槽。
こぢんまりとした浴室にみかげ石貼の壁面が特徴で、ハードな印象。
浴槽よこに木づくりのナゾの浴槽(かけ湯?)があります。
天井にえらく絵になるがっしりとした湯気抜きで、こもりはほとんどなく快適。

 
【写真 上(左)】 説明板
【写真 下(右)】 洗濯場

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 湯気抜き

壁から突き出た赤茶変&石膏の析出付きのみかげ石の湯口から熱湯源泉を投入し、オーバーフローのかけ流し。
別にうめ水用の水カランがあります。

 
【写真 上(左)】 浴室
【写真 下(右)】 ナゾの湯槽

 
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口

かなりあつめのお湯はわずかに白濁し、状態がいいときは少量ながら白い湯の花がでています。
ただ、湯船の大きさのわりに投入量は多くなく、お湯はややなまり気味のことが多かったかな。

弱芒硝塩味に弱酸性の酸味。イオウ気は一番「初湯」や二番「笹の湯」よりつよいと思います。硫酸塩泉系のきしきしによわいながらイオウ泉系のスルスルした湯ざわりも・・・。
若干の金気も感じますが、金気は二番のほうがつよいと思います。
ただ、地味な二番のあとに入ると浴感に華やかさを感じます。

 
【写真 上(左)】 湯色-1
【写真 下(右)】 湯色-2

それにしても一番~三番まで同一源泉使用とみられるのに、かなりのイメージの差があります。
とくに、上手から次第に金気がよわまっていくのはなにか理由があるのかも。
(金気がよわまるので、相対的にイオウが表面にでてくるのだと思う。)

また、一~三番それぞれに以前入浴したときとはややちがうニュアンスを感じました。(金気やイオウの出方がちがう。)

使用源泉についてちと考えてみました。
一~三番が混合使用している(地獄谷)荒井河原(比良の湯)源泉は地獄谷から引湯している渋温泉の主力源泉です。
これは「地下7m長さ210mのトンネル内に、21か所にもおよぶ源泉が岩盤より湧き出しています。各源泉から集められた毎分1500Lもの温泉が約3kmパイプで渋温泉まで引湯」(渋温泉「かどや」HPより引用)されているもの。

渋温泉公式HPによると「この隧道に沿って湧き出る源泉は、小便地獄、笛吹地獄、熱地獄、血の池地獄、紺屋地獄の5つのグループに分かれ、それぞれ違った姿で湧き出した大量の温泉が、直下に広がる渋の各宿泊施設や浴場に運ばれているのです。」とありますが、これらのおどろおどろしい地獄系泉源名は分析書にはあらわれていないので、別系統ではなく混合されて(地獄谷)荒井河原(比良の湯)源泉として引湯されているのではないでしょうか。

5つの地獄の写真をみるかぎり、硫黄がつよいものと鉄分がつよいものがあるとみられます。
時季やタイミングによりおのおのの泉源の湧出量が変わるだろうし、引湯隧道の引湯管は年二回ほど掃除されるとのことなので、掃除の前後でも湯質に変化があると思われます。
そんな背景もあってお湯のイメージが若干変わっていたのでは?(註:以上はあくまでも筆者の勝手な推測です。)

※2012年9月現在掲示
〔 源泉名:渋温泉総合源泉(比良の湯、薬師の湯及びとんびの湯の混合泉) 〕 <H18.6.6分析>
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 57.7℃、pH=4.0、湧出量記載なし、総計=1204mg/kg
Na^+=169.5mg/kg (46.62mval%)、Mg^2+=16.9、Ca^2+=104.4 (32.95)、Al^3+=8.4、Fe^2+=6.5
Cl^-=214.0 (39.63)、SO_4^2-=436.8 (59.84)
陽イオン計=326.3 (15.81mval)、陰イオン計=655.3 (15.24mval)、メタけい酸=145.1、メタほう酸=32.2、遊離炭酸=44.4

※2009年1月現在掲示
〔 源泉名:新井河原比良の湯(山ノ内町横湯(温泉寺)) 〕 <H10.10.30分析>
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 75.7℃、pH=4.3、湧出量記載なし、成分総計=1196.3mg/kg
Na^+=176.1mg/kg (51.45mval%)、Mg^2+=10.1、Ca^2+=109.0 (36.54)、Al^3+=2.8、Fe^2+=1.4
Cl^-=250.1 (47.22)、SO_4^2-=375.7 (52.38)
陽イオン計=318.6 (14.89mval)、陰イオン計=627.5 (14.93mval)、メタけい酸=140.1、メタほう酸=58.7、遊離炭酸=51.0

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 循環:なし 消毒:なし

〔 2012/10/07UP (2002/11・2009/01・2012/09入湯) 〕


E138.26.2.242N36.43.54.297

〔 INDEX 〕
渋温泉 (プロローグ)
渋温泉 「一番湯 初湯」
渋温泉 「二番湯 笹の湯」
渋温泉 「三番湯 綿の湯」
渋温泉 「四番湯 竹の湯」
渋温泉 「五番湯 松の湯」
渋温泉 「六番湯 目洗の湯」
渋温泉 「七番湯 七操の湯」
渋温泉 「八番湯 神明滝の湯」
渋温泉 「九番湯(結願湯) 渋大湯」
渋温泉 「高薬師」
渋温泉 「番外薬湯 信玄竈風呂」 (エピローグ)
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■ 渋温泉 「二番湯 笹の湯」

 

渋温泉 「二番湯 笹の湯」
住 所 :長野県下高井郡山ノ内町平穏
電 話 :0269-33-2921 (渋温泉旅館組合)
時 間 :6:00~22:00 (渋温泉の宿の宿泊者のみ可)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

〔現地掲示より〕
昔、笹藪の中から温泉が湧き出していた事から、笹湯と呼ばれてきました。笹の成分が温泉に溶け出して湿疹などに良く効くと云われています。
また、病気の回復時に効果が有ると云われ「仕上げの湯」とも呼ばれています。
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【写真 上(左)】 夜の笹の湯あたり
【写真 下(右)】 夜の外観

「初湯」からさらに下手に下った右手にあります。
両隣の建物にはさまれ、木造破風屋根のかわいい建物がたたずんでいます。
右が男湯、左が女湯。

 
【写真 上(左)】 のぼり
【写真 下(右)】 扁額

 
【写真 上(左)】 洗濯場
【写真 下(右)】 正面

脱衣所はせまく木の床に木の脱衣棚。

 
【写真 上(左)】 案内板
【写真 下(右)】 脱衣所

石タイル貼の内床に石枠水色タイル敷3-4人の細長い浴槽。
女湯との間仕切りは水色タイル、コンクリブロック、木格子くもりガラスを下から順に積み上げたもので面白い意匠。

 
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 夜の浴室

天井には桟の入った大きなコンクリ製湯気抜きがあるのでこもりはありません。

 
【写真 上(左)】 湯気抜き
【写真 下(右)】 湯口

手前の湯だめ槽から突き出た無骨なバルブ付き金属パイプから熱湯源泉をしぼり投入し、オーバーフローのかけ流し。
別にうめ湯用の水カランがあります。

 
【写真 上(左)】 止まっているときもあります
【写真 下(右)】 湯色-1

基本は少量投入らしく、入ったときはいずれもややぬる目でした。
うすく白濁したお湯に湯の花はほとんどなく、芒硝塩味、焦げ臭はあるものの金気はさほど感じず、金気がよく表現されている一番湯「初湯」とのコントラストが鮮やか。
硫酸塩泉系のきしきしに、きもちツルっとした湯ざわりがまじります。

湯の香はほのかでわりとおとなしいお湯に感じますが、淡泊なようでなにげにフックのある奥のふかいお湯とみました。
加水がすくなく源泉の濃度がキープされていることもあるのかもしれません。

 
【写真 上(左)】 湯色-2
【写真 下(右)】 どの浴場もしっかり湯づかい掲示

分析書は、渋温泉総合源泉で、一番湯「初湯」と同じよう。
「初湯」との浴感の差は、投入量がすくないことと、説明板にあるように「笹の成分が温泉に溶け出して」いるためか・・・(^^)
ただ、金気がここまでよわまっているのは不思議な感じもします。

力感あふれる熱湯ぞろいの渋の外湯のなかでは常識的(笑)な湯温で、浴感もマイルドなのでいちばん入りやすいお湯かもしれません。

※2012年9月現在掲示
〔 源泉名:渋温泉総合源泉(比良の湯、薬師の湯及びとんびの湯の混合泉) 〕 <H18.6.6分析>
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 57.7℃、pH=4.0、湧出量記載なし、総計=1204mg/kg
Na^+=169.5mg/kg (46.62mval%)、Mg^2+=16.9、Ca^2+=104.4 (32.95)、Al^3+=8.4、Fe^2+=6.5
Cl^-=214.0 (39.63)、SO_4^2-=436.8 (59.84)
陽イオン計=326.3 (15.81mval)、陰イオン計=655.3 (15.24mval)、メタけい酸=145.1、メタほう酸=32.2、遊離炭酸=44.4

※2009年1月現在掲示
〔 源泉名:新井河原比良の湯(山ノ内町横湯(温泉寺)) 〕 <H10.10.30分析>
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 75.7℃、pH=4.3、湧出量記載なし、成分総計=1196.3mg/kg
Na^+=176.1mg/kg (51.45mval%)、Mg^2+=10.1、Ca^2+=109.0 (36.54)、Al^3+=2.8、Fe^2+=1.4
Cl^-=250.1 (47.22)、SO_4^2-=375.7 (52.38)
陽イオン計=318.6 (14.89mval)、陰イオン計=627.5 (14.93mval)、メタけい酸=140.1、メタほう酸=58.7、遊離炭酸=51.0

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 源泉かけ流し(放流式) 殺菌剤使用:なし

〔 2012/10/05UP (2002/11・2009/01・2012/09入湯) 〕


E138.26.5.441N36.43.53.522

〔 INDEX 〕
渋温泉 (プロローグ)
渋温泉 「一番湯 初湯」
渋温泉 「二番湯 笹の湯」
渋温泉 「三番湯 綿の湯」
渋温泉 「四番湯 竹の湯」
渋温泉 「五番湯 松の湯」
渋温泉 「六番湯 目洗の湯」
渋温泉 「七番湯 七操の湯」
渋温泉 「八番湯 神明滝の湯」
渋温泉 「九番湯(結願湯) 渋大湯」
渋温泉 「高薬師」
渋温泉 「番外薬湯 信玄竈風呂」 (エピローグ)
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■ 渋温泉 「一番湯 初湯」

 

渋温泉 「一番湯 初湯」
住 所 :長野県下高井郡山ノ内町平穏
電 話 :0269-33-2921 (渋温泉旅館組合)
時 間 :6:00~22:00 (渋温泉の宿の宿泊者のみ可)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

〔現地掲示より〕
名僧行基が最初に発見した温泉で、托鉢の鉢を洗ったことから鉢湯と云われていたものをいつの頃からか初湯となり今に伝わっています。
胃腸に良く効く事から、誰言うと無く「胃腸の湯」とも呼ばれています。
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【写真 上(左)】 初湯前
【写真 下(右)】 初湯から金具屋方向

渋温泉のランドマーク、「金具屋」のやや下手にある外湯。
下手から数えて三番目のここが一番湯となります。

 
【写真 上(左)】 正面から
【写真 下(右)】 夜の外観 (上手から)

 
【写真 上(左)】 のぼり
【写真 下(右)】 扁額

モルタル?造の、渋外湯のなかではわりに無造作なつくりですが、入口正面にかかる暖簾はさすがに風格をみせています。
右が男湯、左が女湯。
渋の外湯は建物前に洗濯場(といっても熱いので容器に入れて持ち帰る人が多いよう。)が設けられているところが多く、
ここにもあります。
赤茶に色づいた湯受けと立ちのぼる湯気が、はやくもお湯の力を物語っています。

 
【写真 上(左)】 正面
【写真 下(右)】 暖簾

 
【写真 上(左)】 案内板
【写真 下(右)】 洗濯場

脱衣所は木の床、木格子型の棚、浴場扉は木格子磨りガラスで浴室はみえません。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 浴室

木づくりのゲキ渋浴場に総木造3-4人の浴槽で雰囲気抜群。
湯口側のタイル壁と明かりとりの小窓がいい味を出しています。
広くはないものの落ちついた浴室で、けっこう好き。
ただ、かなりプロ仕様的つくりなので、これを見ただけで外湯めぐりの入湯をあきらめてしまう人もいるかも・・・。

 
【写真 上(左)】 天井の湯気抜き
【写真 下(右)】 湯口まわりの意匠

側壁上部の連子窓と天井のどっしりとしたコンクリ製湯気抜きがきいていて、熱湯のわりにこもりはほとんどありません。

 
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 しぼり投入

手前の木製湯だめ槽からL字型に引き込まれた木樋の湯口から熱湯源泉をしぼり投入のかけ流し。
湯口には石膏系の白い析出がでています。
渋の源泉は熱いので、樋の途中に仕切り板をはめ込み、この上げ下げで投入湯量を加減して湯温を調整するようになっています。
ただ、この調整をまちがえると大変なことになるので、外来客はむやみに触らない方がいいのでは?(最小投入ポジションでも湯温はわりあいすぐに回復する、というかかなり熱めに保たれる。)
別にコック付き冷水パイプがあり、むしろこちらの方が多用されています。

 
【写真 上(左)】 調整板
【写真 下(右)】 浴槽

(下の点線内はメモが錯綜していて明確じゃないですが、一応書いておきます。)
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投入湯口のほかに、槽内注入(カランかもしれぬ)があり、これはぬる湯でこれは浴槽のお湯より成分が濃いような気がした。
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うすく茶色に懸濁したお湯はかなり熱めで、弱芒硝塩味+金気系微だし味+弱酸性の酸味。焦げ臭に金気臭が混じります。(以前はもっと明瞭だった気がする。)
金気のつよさは「渋大湯」、八番湯「神明滝の湯」につぐものでは?。(「神明滝の湯」よりつよいときもある。)
イオウも当然入っていると思いますが、これは金気と反応して焦げ臭に変化しているのだと思います。
硫酸塩泉のきしきしとした湯ざわりに、こころもち鉄泉系や土類泉のぎしぎしとした感覚も混じります。

ここのポイントはpH=4.0の弱酸性だと思います。これに金気と硫酸塩とアルミニウムが乗って、明礬緑礬泉的なニュアンスも感じられます。
熱湯なのにほてりはさほどでもなく、浴後熱の抜けがいいのはそのせいかと・・・。

 
【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 夜の浴室

1番湯で中心部の大湯に近いということもあり、週末夕方などかなり混むのでコンディションの変化が大きいお湯です。
力感のある熱湯ということもあり、1湯目からいきなりガツンとやられます。
先のことを考えると、当然長湯不可かと・・・(笑)。

二番湯、三番湯よりもキャラ(とくに金気)の立ったお湯で、ここに先に入るとデリケートな二番湯、三番湯がかすむおそれあり。
その点でも温泉マニアは下手の三番湯「綿の湯」から攻めた方がベターかもしれません。

※2012年9月現在掲示
〔 源泉名:渋温泉総合源泉(比良の湯、薬師の湯及びとんびの湯の混合泉) 〕 <H18.6.6分析>
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 57.7℃、pH=4.0、湧出量記載なし、総計=1204mg/kg
Na^+=169.5mg/kg (46.62mval%)、Mg^2+=16.9、Ca^2+=104.4 (32.95)、Al^3+=8.4、Fe^2+=6.5
Cl^-=214.0 (39.63)、SO_4^2-=436.8 (59.84)
陽イオン計=326.3 (15.81mval)、陰イオン計=655.3 (15.24mval)、メタけい酸=145.1、メタほう酸=32.2、遊離炭酸=44.4

※2009年1月現在掲示
〔 源泉名:新井河原比良の湯(山ノ内町横湯(温泉寺)) 〕 <H10.10.30分析>
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 75.7℃、pH=4.3、湧出量記載なし、成分総計=1196.3mg/kg
Na^+=176.1mg/kg (51.45mval%)、Mg^2+=10.1、Ca^2+=109.0 (36.54)、Al^3+=2.8、Fe^2+=1.4
Cl^-=250.1 (47.22)、SO_4^2-=375.7 (52.38)
陽イオン計=318.6 (14.89mval)、陰イオン計=627.5 (14.93mval)、メタけい酸=140.1、メタほう酸=58.7、遊離炭酸=51.0

〔 源泉名:渋温泉二,一八九番地ノ二源湯 〕 <S24.11分析>
単純温泉 66.0℃、pH=・湧出量記載なし、固形物総量=1.0712g/L

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 源泉かけ流し(放流式) 殺菌剤の有無:入れてません

〔脱衣所掲示〕
脱衣場への入室の心得
入浴后脱衣場に入る前には必ず浴槽から出てから、(体・足)等の湯・水気を良く拭き取ってから脱衣場にお入り下さい。 一番湯 管理者

〔 2012/10/05UP (2002/11・2009/01・2012/09入湯) 〕


E138.26.7.702N36.43.53.691

〔 INDEX 〕
渋温泉 (プロローグ)
渋温泉 「一番湯 初湯」
渋温泉 「二番湯 笹の湯」
渋温泉 「三番湯 綿の湯」
渋温泉 「四番湯 竹の湯」
渋温泉 「五番湯 松の湯」
渋温泉 「六番湯 目洗の湯」
渋温泉 「七番湯 七操の湯」
渋温泉 「八番湯 神明滝の湯」
渋温泉 「九番湯(結願湯) 渋大湯」
渋温泉 「高薬師」
渋温泉 「番外薬湯 信玄竈風呂」 (エピローグ)
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■ 渋温泉 (プロローグ)




渋温泉 (プロローグ)

住 所 :長野県下高井郡山ノ内町平穏
電 話 :0269-33-2921 (渋温泉旅館組合)
時 間 :6:00~22:00 (渋温泉の宿の宿泊者のみ可)
オフィシャルHP
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

北信濃、山ノ内町の夜間瀬川筋にはいくつかの歴史ある温場がつらなって「湯田中渋温泉郷」と呼ばれる一大温泉地を形成しています。
なかでも人気が高いのが渋温泉
入り組んだ石畳の路地に老舗宿がとけ込む湯場の雰囲気もさることながら、なんといってもここの魅力は「九湯めぐり(厄除巡浴外湯めぐり)」でしょう。

 
【写真 上(左)】 湯めぐり-1
【写真 下(右)】 湯めぐり-2

渋といえば外湯めぐり、外湯めぐりといえば渋。
その名声は全国に高く、外湯めぐり目当てに宿泊するお客も多いと思います。

九つの外湯(共同浴場)を湯巡りし、祈願手ぬぐいにスタンプを捺し、「渋高薬師」へ参詣・印受すればめでたく満願成就。
「九(苦)労を流し、厄除け、安産育児、不老長寿のご利益」があるとされています。

 
【写真 上(左)】 外湯めぐりの案内板
【写真 下(右)】 渋高薬師のお手本

 
【写真 上(左)】 竃風呂ありバージョン
【写真 下(右)】 竃風呂なしバージョン

渋温泉は、1300年前の神亀年間(717-728年)、僧行基によるとされる開湯伝承をもち、戦国時代には版図を北信濃までひろげた武田信玄公の隠し湯のひとつに数えられたという説があります。
山手に鎮座する古刹、横湯山温泉寺はとくに信玄公とのゆかりがふかいとされています。

 
【写真 上(左)】 温泉寺山門
【写真 下(右)】 一茶の句碑

また、江戸期には、佐久間象山、小林一茶、葛飾北斎などの文人がこの地を訪れたとされ、温泉街には北斎川柳の句碑があちこちに建てられています。
明治十四年(1881)御届の豊原周春筆、信州渋温泉之図には、下手から綿の湯、笹の湯、初湯、本湯、神明滝、七繰の湯、目洗滝湯、とあり、松の湯、竹の湯以外は顔を揃えていたことがわかります。

 
【写真 上(左)】 土産物店
【写真 下(右)】 古久屋の温泉卵

温泉マニア的に面白いのは、すこししか離れていないのに、おのおののお湯のイメージがかなりちがうこと。
さすがに名湯と称揚されてきただけのことはあります。
また、それぞれ趣きのちがう浴場や湯船もみどころのひとつです。

 
【写真 上(左)】 湯屋建築の外湯
【写真 下(右)】 外湯前の案内

日帰りでも入湯できた時期があったようですが、いまは、地元の方と渋温泉の宿の宿泊客のみがお宿から鍵を借りて「九湯(外湯)めぐり」をすることができます。
(時間は6:00~22:00、”祈願手ぬぐい”は各宿で販売、300円。)

 
【写真 上(左)】 夜の渋温泉
【写真 下(右)】 照明に浮かび上がる金具屋の夜景

外湯めぐりの対応時間は6:00~22:00と早朝から夜おそくまで。
早起き派は起き抜けに、夜派は夕食後にじっくりと、思い思いに外湯巡りを楽しむことができます。
渋の夜は外湯めぐりのお客でとくに週末は活気があります。
やわらかな照明に浮かび上がる湯の街は独特の風情があります。

 
【写真 上(左)】 渋大湯
【写真 下(右)】 渋大湯の湯船

なお、現在、九番湯「渋大湯」だけは日帰り入浴可という情報があります。
時間や受付場所、鍵のあけ方などについては、渋温泉旅館組合(0269-33-2921)まで。
また、以前は番外薬湯として、温泉寺境内に宿泊者以外も入浴できる「信玄竈風呂」がありましたが、2012年秋現在で「温泉施設老朽化のため無期限休業です 入浴はできません」(現地掲示、スタンプ捺印は可)となっています。
(個人的に、ここは未湯として残してしまい残念無念。温泉寺下に武田菱をかたどった足湯「休足処 信玄」が設置されています。)

 
【写真 上(左)】 休業中の信玄竈風呂
【写真 下(右)】 休足処 信玄

ここは秋2回、冬1回の3泊3巡(お湯によっては7回以上入浴)して湯質を確かめたので、どうやらレポできそう。
一気に9湯つづけてレポします。

 
【写真 上(左)】 安代側の入口
【写真 下(右)】 初湯から金具屋方向

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〔掲示されていた『信州 渋温泉案内図』より〕
外湯(共同浴場)九湯があり、各湯のスタンプを手拭いに押し、最後に高薬師さんで印受すると満願成就。九(苦)労を流し、厄除け、安産育児、不老長寿のご利益があると根強い人気があります。
この外湯は源泉からそのまま引湯し、温度が高いため水でうめてご入浴下さい。また湯の中に白く浮かぶものは、天然温泉による湯花です。(九湯はそれぞれ効能が違います。)

一番湯 初湯
二番湯 笹の湯
三番湯 綿の湯
四番湯 竹の湯
五番湯 松の湯
六番湯 目洗の湯
七番湯 七操の湯
八番湯 神明滝の湯
九番湯 渋大湯(結願湯)

 
【写真 上(左)】 住宅地図
【写真 下(右)】 案内図 

それぞれの外湯は番号順に並んでいるわけではありません。
下手から
三番湯 綿の湯
二番湯 笹の湯
一番湯 初湯
九番湯 渋大湯/高薬師
八番湯 神明滝の湯
七番湯 七操の湯
六番湯 目洗の湯
ここで、温泉寺の下あたりまできます。

路地の筋を変えて、下手から
四番湯 竹の湯
五番湯 松の湯

 
【写真 上(左)】 横湯川対岸から
【写真 下(右)】 中心部にある足湯、”のふとまる”と道祖神

番号の振り方からすると、渋大湯/高薬師からスタートし、ここに戻ってゴール(結願)という流れになっています。
正式には番号順に廻っていくのだと思いますが、効率を考えると下手の三番湯「綿の湯」から攻略していくのがベターかも・・・。
三番湯「綿の湯」はきもち離れているし、「綿の湯」からずっとゆるやかなのぼりなので、その点でも元気なうちに(笑)「綿の湯」を攻めておくのが賢いかと・・・。

 
【写真 上(左)】 目洗の湯の前
【写真 下(右)】 温泉寺下から

また、九番湯「渋大湯」から逆に廻ると、九番、八番、七番が、わりに金気がつよいので、残りのお湯のイメージがつかみにくくなるということも。
いずれにしても、九湯完湯してからの高薬師の石段はえらくきついです。

 
【写真 上(左)】 結願湯、渋大湯
【写真 下(右)】 結願所、渋高薬師

 
【写真 上(左)】 高薬師参道から雪化粧の温泉街
【写真 下(右)】 客室の軒先に猿

以前は一部のお湯しか分析書掲示がなかったのですが、2012年秋現在ですべて掲示されています。
おおむねちがう源泉をつかっていて、「九湯それぞれ効能が違う」という自信あふれるメッセージもなるほどうなづけるものがあります。

 
【写真 上(左)】 温泉街の泉源
【写真 下(右)】 駐車場にも泉源

【 各湯の使用源泉とスペック 】(2102年秋現在、現地掲示より)
■ 一番湯 初湯
渋温泉総合源泉(比良の湯、薬師の湯及びとんびの湯の混合泉) 〔H18.6.6分析〕
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 57.7℃ pH=4.0 総計=1204mg/kg
※以前
新井河原比良の湯(山ノ内町横湯(温泉寺)) 〔H10.10.30分析〕
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 75.7℃ pH=4.3 総計=1196.3mg/kg

■ 二番湯 笹の湯
渋温泉総合源泉(比良の湯、薬師の湯及びとんびの湯の混合泉) 〔H18.6.6分析〕
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 57.7℃ pH=4.0 総計=1204mg/kg
※以前 → 初湯とおなじ

■ 三番湯 綿の湯
渋温泉総合源泉(比良の湯、薬師の湯及びとんびの湯の混合泉) 〔H18.6.6分析〕
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 57.7℃ pH=4.0 総計=1204mg/kg

■ 四番湯 竹の湯
横湯第一ボーリング、横湯第二ボーリング、熱の湯 〔H18.6.23分析〕
Na・Ca-塩化物・硫酸塩温泉 70.5℃ pH=7.6 総計=1272mg/kg 

■ 五番湯 松の湯
横湯第一ボーリング、横湯第二ボーリング、熱の湯 〔H18.6.23分析〕
Na・Ca-塩化物・硫酸塩温泉 70.5℃ pH=7.6 総計=1272mg/kg 

■ 六番湯 目洗の湯
目洗の湯、ガニ沢の湯 〔H18.6.23分析〕
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 52.5℃ pH=7.6 総計=1133mg/kg 

■ 七番湯 七操の湯
七操の湯 〔H18.6.23分析〕
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 50.9℃ pH=7.5 総計=1186mg/kg 

■ 八番湯 神明滝の湯
神明滝の湯 〔H17.12.22分析〕
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 58.3℃ pH=4.8 総計=1342mg/kg 

■ 九番湯 渋大湯
渋大湯 〔H17.12.22分析〕
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 59.6℃ pH=4.5 総計=1263mg/kg

九湯ともだいたい熱湯だし、湯質も強力なので、さっと入って、さっと上がるのがポイント。
本来熱湯の絞りかけ流しが基本なので、お湯のイメージは混雑具合によってかなり影響を受けます。

 
【写真 上(左)】 高温の源泉です
【写真 下(右)】 源泉を湯口から逃がして湯温調整 

スタンプラリー魂が燃えるためか、多くのお客が九湯完湯にトライしています。(スタンプだけ捺している人もけっこういるが・・・(^^))
週末の夕方は湯めぐりテーマパーク状態となり落ちついて入れないうえに、がんがんに加水がかけられ揉まれまくっているので、できれば平日の昼間(とくに昼前くらい)に攻めたいところ。
ただ、空いているときに行くと鮮度はいいもののゲキ熱のことが多く、やむなく加水してしまうというジレンマも・・・。
(そんなこともあり、レポにこぎ着けるのに3巡もした(笑)。)

 
【写真 上(左)】 紅葉に雪
【写真 下(右)】 横湯川沿いから志賀高原方面(冬)

汗がなかなか引かない夏は厳しく、冬は積雪&凍結で歩きにくくなったりするので、春と秋がベストシーズンかな?
とくに寒暖の差の激しいこのあたりの紅葉は定評があります。

それではごゆるりとお楽しみください。

〔 2012/10/02UP 〕


E138.26.10.542N36.43.53.533

〔 INDEX 〕
渋温泉 (プロローグ)
渋温泉 「一番湯 初湯」
渋温泉 「二番湯 笹の湯」
渋温泉 「三番湯 綿の湯」
渋温泉 「四番湯 竹の湯」
渋温泉 「五番湯 松の湯」
渋温泉 「六番湯 目洗の湯」
渋温泉 「七番湯 七操の湯」
渋温泉 「八番湯 神明滝の湯」
渋温泉 「九番湯(結願湯) 渋大湯」
渋温泉 「高薬師」
渋温泉 「番外薬湯 信玄竈風呂」 (エピローグ)
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■ 別所温泉 「大師湯」

 

別所温泉 「大師湯」
住 所 :長野県上田市別所温泉
電 話 :0268-38-3510 (別所温泉観光協会)
時 間 :6:00~22:00 / 第1.3木休
料 金 :150円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (BIGLOBE旅行)
紹介ページ (じゃらんnet)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

別所温泉のある塩田平には、温泉街そばに北向観音、安楽寺、常楽寺、すこし離れて前山寺、中禅寺などの古刹が点在し、多くの文化財が残されています。
近年は「信州の鎌倉」とも呼ばれ史跡を訪ねる観光客も多いところ。
別所温泉は平安期の和歌にも詠み込まれている古湯で、古くは"七久里(苦離)の湯"と呼ばれていました。
派手さはないものの、ゆったり過ごせそうな趣をもち、史跡巡りや松茸料理(このあたりは松茸の名産地)などとからめて泊まりでじっくり味わいたい温泉地です。

 
【写真 上(左)】 北向観音
【写真 下(右)】 北向観音参道

北向観音を中心に約20軒の宿が集まり、「大湯」「石湯」「大師湯」「愛染閣」の4つの共同浴場がありましたが、「愛染閣」は数年前移転し大規模日帰り施設に生まれ変わりました。
3つの共同浴場はいずれも入母屋造唐破風屋根の風情ある湯屋建築で、温泉街の風景に溶け込んでいます。

 
【写真 上(左)】 温泉街上手にあります
【写真 下(右)】 専用駐車場はありません

温泉街上手にある大師湯は温泉好きのあいだでは別所でいちばんお湯がいいと目され、地元客の人気も高い浴場です。
平安年間、天長二年に比叡山延暦寺座主円仁慈覚大師が北向観音建立のため当地に逗留された折、好んで入浴されたため「大師湯」と名付けられたもの。
かつては、北向山に参詣した籠の者が夜通し利用したので「籠(こもり)の湯」といわれたとも。
専用Pはなく周囲は駐車厳禁。温泉街下の観音下P(500円、16:30~翌8:00は無料)に停めてのアプローチとなります。

 
【写真 上(左)】 すぐ前が湯川
【写真 下(右)】 硫黄の湯の花がでる湯川の河床

湯川そばに建つただずまいは絵になるもので、河床に白い湯の花が流れている様もみるからによさげ。

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 堂々たる湯屋建築

番台に券売機の入浴券を渡して入場。余計なものの一切ないシンブルな脱衣場と浴室。
洞窟のような石湯にくらべてあかるい雰囲気の浴場です。

 
【写真 上(左)】 前面
【写真 下(右)】 脱衣所

半円形タイル貼4.5人の湯船には、球形の黒石の湯口から30L/minほど投入され、湯船のふちから惜しげもなく溢れ出しています。
湯口にはコップがおかれ、槽内注排湯のない見事な源泉かけ流し。

 
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口

カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。
土曜15時で独占~2人。(2012年入湯時は日曜18時で10人以上もいる盛況。)

適温~やや熱のお湯は、わずかに白濁して灰白色の湯の花をたたえ、明瞭なたまご味に芳醇な(甘+しぶ焦げ)イオウ臭。
きしきし+ツルすべに明瞭なとろみを加えてすこぶる入り心地のいいお湯。
よくあたたまり、浴後の熱の抜けよく質感高いお湯は、さすがに名湯、別所の共同湯。

投入湯量はかなりのものですが、夕方などはかなりこむのでやや鮮度が落ちて白濁気味に・・・。
ここは夕方の混雑時をさけていくのがベターかと・・・。

 
【写真 上(左)】 かなりの投入量
【写真 下(右)】 湯かけ地蔵飲泉所

なお、2012年には第3号源泉と第4号源泉の分析書が掲示されていました。
この前に入った石湯(第4号源泉)よりイオウ臭がつよく、第3号源泉使用の「湯かけ地蔵飲泉所」のお湯に近いイメージだったので第3号源泉単独使用か、この源泉の使用量が多いのでは? (ただしイオウ成分は4号のほうが多い。)

(別所温泉財産区のHPより)
「昭和20年から30年頃別所温泉の状態は、自然湧出の泉温・湧出量とも、年ごとに低下の傾向が顕著となり、当時の日本温泉開発研究会に調査を依頼し、ボーリングによる開発が有望との結論に達し従来使用していた大湯旧源泉などに加え、新しい源泉を確保するために掘削がおこなわれました。」 
第1号源泉 S30/6  220.0m 41.0℃   67L/min  S54年に停止
第2号源泉 S30/11 148.0m 45.7℃  360L/min  S54年に停止
第3号源泉 S41/12 180.0m 52.0℃  380L/min
第4号源泉 S51/6  350.4m 52.5℃ 1,300L/min

*現在は3号源泉、4号源泉と大湯旧源泉?が利用されているようです。

〔 源泉名:第3号源泉 〕 <H13.11.9分析>
単純硫黄温泉(Na-SO4・Cl型) 44.4℃、pH=8.9、湧出量不明、成分総計=285.9mg/kg
Na^+=67.6mg/kg (80.96mval%)、Ca^2+=12.9 (17.62)、Fe^2+=0.04
Cl^-=37.6 (28.88)、HS^-=6.0、SO_4^2-=70.2 (39.77)、HCO_3^-=43.3 (19.34)、CO_3^2-=6.6
陽イオン計=81.7 (3.63mval)、陰イオン計=164.5 (3.67mval)、硫化水素=0.09

〔 源泉名:第4号源泉 〕 <H16.8.30分析>
単純硫黄温泉(Na-SO4・Cl型) 50.9℃、pH=8.90、湧出量不明、成分総計=329.0mg/kg
Na^+=79.6mg/kg 、Ca^2+=12.1
Cl^-=40.2、HS^-=12.4、SO_4^2-=90.8、HCO_3^-=33.1、CO_3^2-8.1=6.6
陽イオン計=81.7 (3.63mval)、陰イオン計=164.5 (3.67mval)、硫化水素=0.2

〔 建物横掲示 〕
天長2年(825年平安時代)比叡山延暦寺の座主円仁慈覚大師が北向観音堂建立にあたり好んで入浴されたので大師湯と名付けられたと伝えられている。
昔矢傷を負った雉子が湯あみして傷をいやしたので「雉子湯」と呼んだこともある。安楽寺開山樵谷、二代幼牛の両禅師の木造(重要文化財)が夜な夜な入浴されるので、尊貴を恐れた村人が遂に木造の目玉を抜き取ったという話もこの大師湯にまつわる伝説である。

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 こうじいらず(大豆) 〕
塩田地区で栽培される「幻の地大豆」といわれる逸品。
この特大粒の在来種は、麹がなくても味噌ができるくらい甘くて美味しいことからそう呼ばれているそう。
豆の色がうぐいすなので”うぐいす大豆”とも呼ばれます。
ほとんどが信州味噌の原料としてつかわれているようです。

〔 2012/08/26内容補強のうえ再UP (2003/10・2012/08入湯) 〕


E138.9.30.857N36.20.49.504
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■ 戸倉上山田温泉 「湯の華銭湯 瑞祥 上山田本館」

 

戸倉上山田温泉 「湯の華銭湯 瑞祥 上山田本館」
住 所 :長野県千曲市上山田温泉2-18-8 (旧 更級郡上山田町)
電 話 :026-275-4321
時 間 :9:00~25:00(土日祝 6:00~) / 第3火休
料 金 :650円(朝風呂料金500円あり(6:00~8:00))
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (じゃらんnet)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

戸倉上山田温泉にある人気の温泉銭湯。
戸倉上山田温泉は好きなお湯で、ここ数年で4回ほど泊まっていますが、なぜかここは未湯のまま残っていました。

和風づくりの立派な建物。Pもそれなりにありますが、満車にちかくかなりの人気施設のようです。
巨大な錦鯉の泳ぐ小川を渡ってのアプローチ。
玄関脇の飲泉所からは甘いイオウ臭が立ち上り、はやくも期待が高まります。

 
【写真 上(左)】 夜の外観
【写真 下(右)】 飲泉所

入ると中央がロビー兼休憩所。右手が食事処。
番台方式で、食事だけなら入湯料不要のシステムです。(自販機で入湯チケット購入)
外観からして高級路線かと思いきや館内は意外にベタ。それだけに地元に密着したにぎわいが感じられます。
食事処は価格のわりに味がよく、ここも人気です。

右手が女湯、左が男湯でおそらく固定制と思われます。
脱衣所はプールロッカータイプでやや狭めですが、機能的なつくり。

内湯ゾーンのとびらを空けるといきなりの巨大内湯とただようイオウ臭にびっくり。
内湯は三波石系の銘石を配したもので数十人はOK。
壁面をおおう銘石群と格子型のコンクリ打ち放し(タイルかも?)の天井が不思議なコントラスト。
湯気のこもった場内に桶やシャワーをつかう音がこだまし、銭湯らしい活気ある雰囲気。
内湯ゾーンには、サウナと水風呂と機能浴槽(たぶん真湯)もあります。

露天は和風庭園の開放感あるもの。
左から時計まわりに、メイン露天(石組鉄平石造16人位、ふかめ)、壺水風呂×1、ささら湯(寝ころび湯)、壺湯×2(信楽焼の陶器風呂)に大ぶりな寝湯。
建物に囲まれ展望はきかないものの風が通り、ベンチがたくさん置かれてムダのない構成。

カラン18、シャワー・シャンプー・ドライヤー(3分20円)あり。
日曜19時で20人以上とけっこうな入り。

ここは上山田温泉系統と戸倉温泉系統のふたつの源泉、内湯で千曲温泉、露天で城山温泉を混合せずにつかっています。
HPには「戸倉温泉と上山田温泉、湯量豊富な二つの源泉に恵まれた純天然温泉は、それぞれに趣が違う湯船でゆったりお楽しみ頂けます。」とあるのでどちらかが戸倉温泉系なのだと思いますが、はっきりしません。
(千曲温泉は千曲温泉(株)、城山温泉は上山田温泉(株)からの給湯で、どちらも上山田温泉系のように思える。)

なお、戸倉(とぐら)温泉と上山田温泉はもともとは別個の温泉地で、埴科郡戸倉町内を戸倉温泉、更級郡上山田町内を上山田温泉と称していたとみられます。
この2町は2003年(平成15年)9 月1日更埴市とともに合併して千曲市となっていますが、それ以前から「戸倉・上山田温泉」の名称がつかわれ、一体の温泉地としてPRされていたようです。
(ちなみに、千曲川東岸エリアは、新戸倉温泉ないし戸倉川東温泉と呼ばれ区別されている。)

戸倉上山田温泉には自家源泉系と共同配湯系があり、後者のメインは千曲温泉(株)の千曲温泉と上山田温泉(株)の上山田温泉配湯泉です。
ちと亜流的?な城山温泉系列は城山通りの飲泉所「恵の泉 湯のみ処」でつかっていて、イオウ気がつよいすばらしいお湯なので制覇を狙っていましたが、ようやくここで初入湯。

ただし、「恵の泉 湯のみ処」は城山2号源泉単独使用、ここは城山1号源泉、城山2号源泉、城山3号源泉の混合泉使用です。(下記スペックデータ参照)

 
【写真 上(左)】 恵の湯 湯のみ処
【写真 下(右)】 恵の湯 湯のみ処の湯口

<内湯/千曲温泉>
岩の湯口からおそらく源泉を滝状投入で、湯口まわりには白いイオウの湯の花が出ています。
槽内排湯不明ですが、洗い場に向けてかなりの量のオーバーフローがあります。(パスカル方式の排湯もあるかもしれぬ。)
ただ、あまりに浴槽が広いためか場所によってお湯の鮮度の差が激しく、湯口そばでは鮮度あるものの、端のほうではややなまり気味か?

適温~ややぬるのお湯は紺鼠色がかったうすにごりで灰白色の浮遊物少量。
たまご味にイオウ系のお湯でときどき感じる”味のない味”。
しぶ焦げ硫黄臭は湯口まわりでは明瞭ですが、はなれた湯面ではよわくなります。
イオウ泉系のスルスルとした湯ざわりによわいとろみを加えた入りごこちのいいお湯です。

機能浴槽は手押し起動のジェット槽。真湯だと思いますが、カルキは感じずとろみもあってなかなかいいです。
そのよこにある水風呂は秀逸。
白い浮遊物ただよう22℃ほどの水には明瞭なとろみがあってクールダウンに最適。
ただ2人くらいしか入れないのが残念。
石膏の析出が出ているので硫酸塩泉系の水質と思われます。

<露天ゾーン>
壺湯と寝湯は加水の温泉使用かと思いますが、薬品臭が鼻につきさほどのお湯ではありません。ただ、客を分散させるのにはいい役割を果たしています。

さて、問題の城山温泉をつかうメイン露天です。
白&灰色の湯の花で彩られた山型の石の湯口から鮮度感あふれる熱湯源泉を投入し、近くにはコップがおいてあります。

きりりと熱めのお湯は翠がかって灰濁し透明度は50cmほど、硫化物らしき黒い浮遊物がひらひらとただよっています。
たまご味+”味のない味”は内湯よりつよいもの。
しぶ焦げ硫黄臭もはるかにつよく、そのうらで山のイオウ泉っぽいラムネ臭や鉱物臭も感じられます。
この湯の香は湯口だけでなく浴槽まわりでもしっかり香ります。
ここにはTVがしつらえられていますが、強烈なイオウにやられないか心配になるほど(笑)

イオウ泉系するする感やとろみも内湯を上回るもの。
肌に染み入るようなすばらしい質感のお湯で、後曳き感がはんぱではなく、熱湯ながらなかなか脱出できません。

あたたまりはつよく、ほてったからだを水風呂で冷ますのが超快感。(心臓の悪い方にはおすすめしませんが・・・)
浴後はすっきりと熱が抜け、つるつるになった肌にほのかにイオウの残り香。う~、これはたまらん(笑)
内湯の千曲温泉のレベルも相当なものですが、露天の城山温泉はこれを軽く凌駕しています。

歓楽温泉地の文脈で語られがちの戸倉上山田温泉ですが、お湯のレベルの高さは相当なもの。
期待していた城山温泉ですが、正直、ここまでもの凄いお湯とは想定しておらず、驚愕の一湯となりました。
この界隈はマニア好みの渋い施設がたくさんあるので、一見、豪華系のここは後回しにされてしまいそうですが、なかなかどうしておすすめのお湯です。

〔 源泉名:千曲温泉1号、2号、3号、4号源泉の混合泉 〕 <H18.3.6分析>
単純硫黄温泉(Na・Ca-Cl・SO4型) 43.3℃、pH=8.7、湧出量不明、成分総計=390.0mg/kg
Na^+=93.3mg/kg (77.05mval%)、Ca^2+=21.6 (20.49)
Cl^-=103.8 (53.58)、HS^-=3.4、SO_4^2-=69.1 (26.33)、HCO_3^-=40.7 (12.25)、CO_3^2-=8.4
陽イオン計=118.0 (5.27mval)、陰イオン計=226.7 (5.47mval)、メタけい酸=41.2、硫化水素=0.08

〔 源泉名:城山1号源泉、城山2号源泉、城山3号源泉の混合泉 〕 <H21.6.26分析>
単純硫黄温泉(Na-Cl・SO4型) 44.8℃、pH=8.3、湧出量不明、成分総計=613.5mg/kg
Na^+=146.3mg/kg (76.62mval%)、Ca^2+=33.1 (19.88)
Cl^-=172.1 (56.96)、HS^-=7.30、チオ硫酸イオン=0.5、SO_4^2-=97.2 (23.72)、HCO_3^-=82.0 (15.74)、CO_3^2-=0.8
陽イオン計=187.2 (8.30mval)、陰イオン計=361.1 (8.52mval)、メタけい酸=58.6、硫化水素=0.4

【 参考:恵の泉 湯のみ処 】
〔 源泉名:城山2号源泉 〕 <H21.6.26分析>
単純硫黄温泉(Na-Cl型) 58.6℃、pH=8.4、湧出量不明、成分総計=764.3mg/kg
Na^+=204.2mg/kg (83.29mval%)、Ca^2+=30.5 (14.26)
Cl^-=250.8 (63.74)、HS^-=13.6、SO_4^2-=103.4 (19.39)、HCO_3^-=71.6 (10.55)、CO_3^2-=7.0
陽イオン計=243.5 (10.66mval)、陰イオン計=448.1 (11.09mval)、メタけい酸=65.1、メタほう酸=5.2、硫化水素=0.6

<温泉利用掲示>
(男湯露天風呂・男湯大浴場)
加水:なし 加温:あり 源泉かけ流し(放流式) 殺菌剤使用:なし

(男湯(壺湯・ささら湯・寝湯)
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置利用:あり 殺菌剤使用:あり(ブロムA錠剤)

〔 2012/08/18UP (2011/06・2012/08入湯) 〕


E138.8.46.074N36.28.35.126

【 BGM 】
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■ 奈良原温泉 「あさま苑」

 

奈良原温泉 「あさま苑」
住 所 :長野県東御市奈良原 (旧 小県郡東部町)
電 話 :0268-62-2809
時 間 :14:00~17:00(要事前確認) / 繁忙時不可(土日不可という情報もあり)
料 金 :400円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (信州うえだ観光データベース)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

東信、湯ノ丸高原の麓にたたずむ大正十一年創業の自家源泉宿が日帰り対応。
文豪、島崎藤村とも親交のあった、東部町(現 東御市)出身の水彩画家、丸山晩霞画伯がたびたび逗留した宿としても知られています。

滋野から標高1,732mの地蔵峠を越えて鹿沢に抜ける県道94東御嬬恋線は、かつて”湯道”とよばれ、要所要所に”百体観音石造町石”といわれる観音さまが祀られています。
滋野(祢津)の新張が一番、奈良原温泉で三十番、旧鹿沢温泉で百番となります。

この”湯道”が地蔵峠への急坂にさしかかるあたりに一軒宿16室の奈良原温泉「あさま苑」があります。
県道沿いに建っているのですぐにそれとわかります。
なお、ここは繁忙期など日帰り休止することもあるので事前TEL必須、また、土日不可というWeb情報もあるので要注意です。

 
【写真 上(左)】 県道からの外観
【写真 下(右)】 浴場入口

外観からは県道沿いの薄っぺらな宿を想像しますが、なかなかに奥行きのある宿です。
高原の宿らしい清楚な館内。浴場は廊下を渡って、卓球所の前を抜けた奥。
たしか手前が女湯、おくが男湯でした。

 
【写真 上(左)】 年季入った体重計
【写真 下(右)】 浴室からの眺め

脱衣所はこぢんまり。端におかれた年季入った体重計が存在感を放っています。
おちついたたたずまいの浴室に、手前源泉槽(長方形石枠石orコンクリ敷1-2人、17℃くらい)と窓側に加温槽(円形石枠石敷4-5人、ややぬる)のふたつの浴槽。
ともに湯口まわりを中心に鉄分で赤茶に変色し、とくに源泉槽は湯口まわりに緑のコケも生えてすごいことになっています。

 
【写真 上(左)】 タイル絵
【写真 下(右)】 タイル職人さん?

浴室はレトロなタイル貼りで、壁面のタイル絵がいい味を出しています。
窓をあけると林ごしに御牧ヶ原方面も望めるなかなかのロケ。
標高1,100mの涼気がここちいいです。

天井は高く、こもりはほとんどありません。
カラン4、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
土曜14時で独占。

 
【写真 上(左)】 加温槽
【写真 下(右)】 適温槽の源泉湯口

加温槽は、赤茶に変色した石の湯口からやや熱湯を大量投入し、べつに源泉槽の湯口から樹脂パイプ経由で冷たい源泉を引き込み。非常にシンプルかつわかりやすい源泉投入です。
槽内注排湯不明でオーバーフローなし。

 
【写真 上(左)】 源泉の引き込み
【写真 下(右)】 加温槽の湯色

源泉槽は、緑のコケにおおわれ黄土色に変色した石の湯口から冷たい源泉を大量投入し、金属筒の上面あたりから排湯。オーバーフローはないですが、お湯の感じからかけ流しかそれに近い湯づかいとみました。

 
【写真 上(左)】 源泉槽
【写真 下(右)】 源泉槽の湯口

加温槽のお湯は、透明度数cmの黄土色にごり湯で赤茶色の浮遊物がただよいます。
金気+焦げ臭で金気臭は源泉槽よりよわく、焦げ臭はつよめに感じます。
循環かと思いますが、お湯のコンディションはかなりのもので楽しめます。

 
【写真 上(左)】 源泉槽の湯色
【写真 下(右)】 源泉槽の湯口&湯色

源泉槽のお湯(水)は逸品です。
透明度は適温槽より高く10cmほどで、緑がかった黄土色のにごり湯。身を沈めるとオレンジと黒のよさげな浮遊物が舞い上がってすごいことに・・・。
収斂味+微炭酸味+金気味、おだやかな金気臭+弱焦げ臭のうらでかすかにドクダミ的な匂いが香ります。複雑な成分を物語る味臭です。

鉄泉系のギシギシとした湯ざわりと、弱酸性泉特有の肌に染み入るような浴感で、冷温交互浴がすこぶる快感、なかなか脱出できません。
あたたまりはつよくなく、入るほどに気持ちがおちついていくような大人向けのお湯で、浴後は肌にうっすらと金気がのこります。

 
【写真 上(左)】 湯色&浮遊物
【写真 下(右)】 泉源?

分析書のpHは6.53ですが、緑礬泉的ニュアンスも感じ、なんとなくもっと低いような(pH=4くらい)感じもしました。

想定外に個性のつよいお湯で満足。
「規定泉循環だから」とはじいているとこんな上質なお湯を見落とすことになるので、湯めぐりは油断できません(笑)

東信エリアはさりげに個性派クセもの系のお湯がありますが、ここはそのなかでもキャラの立った1湯かと・・・。
夏場に再訪してじっくり味わいたいお湯です。

〔 源泉名:奈良原温泉 〕 <H14.12.6分析>
規定泉(メタけい酸、メタほう酸)(Mg・Ca・Na-HCO3型) 17℃、pH=6.53、湧出量不明、蒸発残留物=368mg/kg
Na^+=37.7mg/kg (27.57mval%)、Mg^2+=25.3 (35.00)、Ca^2+=38.7 (32.47)、Fe^2+=4.8
Cl^-=9.4、HCO_3^-=341.7 (95.07)
陽イオン計=111.15 (5.95mval)、陰イオン計=352.00 (5.89mval)、メタけい酸=87.2、メタほう酸=10.7、遊離炭酸=205.3
※面白い泉質なので、筆者にてmval%、イオン計値などを概算してみました。

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置利用:あり 消毒処理:あり

〔 脱衣所掲示 〕
この鉱泉は紫外線に恵まれた高原の地中より湧く、炭酸イオン系を主成分とする弱酸性の泉質でございます。(以下略)

■ブランドグルメ
〔 東御のクルミ 〕
東御市のなかでもとくに旧 東部町周辺は、クルミの産地として知られています。
かつてこのあたりでとれるクルミは「信濃グルミ」とよばれ、国内有数の品質を謳われていました。
いまは、清香(せいこう)、要鈴(ようれい)といった品種が栽培されているようで、東御市滋野にある道の駅「雷電くるみの里」では毎年11月にクルミ祭りが開催されます。ここではくるみソフトも人気のようです。
(JA長野県Webなどを参考。)

〔 2012/07/25UP (2008/10入湯) 〕


E138.23.36.766N36.23.25.105

【 BGM 】
あまりに暑いので、夏っぽいやつ3発ほど・・・。






1983年夏の名盤「ユートピア」収録の佳曲。BackのグルーヴがほとんどAOR(笑)
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■ 田川浦温泉(みどり湖温泉) 「湯元 田川浦温泉旅館」

 

田川浦温泉(みどり湖温泉) 「湯元 田川浦温泉旅館」
住 所 :長野県塩尻市金井672
電 話 :0263-56-2567
時 間 :要事前確認
料 金 :500円
紹介ページ (長野の温泉宿(求人ジャーナル社))
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

信州、諏訪盆地と安曇平の境を画する塩尻峠の西麓には、みどり湖と田川浦湖のふたつの湖があります。
ともに釣りのメッカで、ヘラブナ釣りで有名なみどり湖に対して、田川浦湖は多彩な魚種が釣れることで人気があるようです。
この田川浦湖の湖畔に自家源泉の一軒宿田川浦温泉旅館があります。

塩尻市あたりは、温泉王国、諏訪のすぐ北で、かつ、北に安曇・小谷や白骨などの名湯エリアを控えているため、温泉好きもついつい通過しがち。
このエリアに目をつけた好き者(笑)も、たいていは崖の湯方面にいってしまうので、ここはエアポケット的に地味なお湯となっています。
わたしも以前から気にはなっていましたが、入湯は遅れに遅れました。

要事前確認ながら日帰りも受け付けています。
みどり湖とおくの田川浦湖にはかなりの釣り客が入り込んでいて、やはり人気の釣りスポットかと。

 
【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 対岸から

葦が生い茂る湖尻に、低層赤屋根の昭和にタイムスリップしたような外観で、雰囲気は下諏訪の「高浜温泉旅館」に似ているかな。(ただし、リニューアルされているようで、館内は綺麗。)
この手の湯宿にハズレはすくないので、期待が高まります。

ここは「長野の温泉宿」(求人ジャーナル社)によると創業100年を越える老舗で、ふるくから痔疾に特効のあるお湯として湯治客をあつめていたようです。
いまは”みどり湖温泉”と呼ばれることもあります。

 
【写真 上(左)】 泉源?
【写真 下(右)】 泉源?から流れる源泉

玄関前の築山には祠が祀られていて、そのあたりから流れる流水で、地面が赤茶に変色しています。祠のあたりが泉源では?
帳場で受付。帳場のおく廊下をわたって左が女湯、右が男湯。
こざっぱりとした館内は、さすがに信州の湯宿です。

 
【写真 上(左)】 渋いサイン
【写真 下(右)】 玄関

脱衣所、浴室ともこぢんまり。
浴室は二面採光のあかるいもので、天高が保たれこもりがないのも好感。

 
【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

手前に主浴槽(石枠タイル貼6-7人、やや熱)と、おくに赤茶色に変色したステン浴槽の小浴槽(1人)の2槽。
主浴槽はたっふりふかめで入りごこちのいいもの。

 
【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 主浴槽

カラン6、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
連休15時で独占。

 
【写真 上(左)】 主浴槽の湯口
【写真 下(右)】 主浴槽の湯色

主浴槽は水車風湯口からやや熱湯を大量投入でオーバーフローはほとんどなく、湯底からの自然流下 or よわい吸引。
うすく茶色ににごったお湯は、酸化鉄らしい赤茶の浮遊物をうかべています。
味不明、金気系の温泉臭。

 
【写真 上(左)】 結晶を浮かべる小浴槽
【写真 下(右)】 ザンザコのあふれ出し

小浴槽は逸品です。
木箱の湯口からつめたく透明な源泉を投入し、槽内注排湯はなく全量を全面オーバーフローのかけ流し。
身を沈めると入ると内床が池になるほどのあふれ出し。
一時的に槽内の湯量がへっても、投入源泉が多いのですぐに回復します。

 
【写真 上(左)】 小浴槽の湯口
【写真 下(右)】 一浴後の小浴槽

20℃ほどの絶妙な冷泉は、緑がかった赤茶色を呈し、黄土色の浮遊物が大量に舞っています。
この浮遊物は湯面にも結晶をなしてただよいすこぶるよさげ。
金気だし味と収斂味(+微酸味)があって、めずらしいことに収斂味が卓越しています。
こげ臭+金気貝汁臭+収斂臭。
鉄泉系のぎしぎしとした湯ざわりとともに、肌にしみわたるような浴感も感じます。
鉄泉系のあたたまりよりも、収斂感を感じます。

分析書を見ずに入ったときは、てっきり緑礬泉系の泉質だと思いましたが、浴後スペックを確認すると、Na・Mg-HCO3(重炭酸土類泉)型の単純温泉。
本来あたたまりがつよいはずですが、このふしぎな収斂感はひょっとすると炭酸の効き(炭酸冷感・炭酸収斂感)によるものかもしれません。
(遊離炭酸=409.1mg/kgは温泉法規定の250mg/kgを優に越えている。)

 
【写真 上(左)】 洗い場
【写真 下(右)】 案内板

よさげな事前情報をGetしていたので、さりげに期待して(笑)いきましたが、その期待を上回るお湯。
個人的にはこの手のクセもの湯は好物なので、どうしても評価が甘くなってしまいます。

↑のとおり、湯めぐり天国、諏訪の北側ということでいまいち行きにくいエリアですが、温泉マニアはわざわざ尋ねていく価値があるかもしれません。

〔 源泉名:田川浦温泉 〕 <S44.1.25分析>
単純(温)泉(Na・Mg-HCO3型) 18.9℃、pH=6.2、湧出量不明、成分総計=1317mg/kg
Na^+=130.6mg/kg (51.40mval%)、Mg^2+=32.10 (23.89)、Ca^2+=41.43 (18.71)、Fe^2+=5.480、Cl^-=48.66 (12.78)、SO_4^2-=0.635、HCO_3^-=570.6 (87.10)
陽イオン計=227.9 (11.05mval)、陰イオン計=619.9 (10.74mval)、メタけい酸=53.52、メタほう酸=6.090、遊離炭酸=409.1

<温泉利用掲示>
加水:あり 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 殺菌剤使用:なし

※小浴槽
加水:なし 加温:なし 源泉かけ流し(放流式) 殺菌剤使用:なし

■ブランドグルメ
〔 塩尻産レタスアイス 〕
日照時間が長く、寒暖の差がはげしい塩尻はレタスの栽培が盛んで、「塩尻産レタス」としてブランド化されています。
これをつかっためずらしいレタスアイスクリームが開発され話題を呼んでいるよう。
改良を加え「昨年度より味に改良を加え、レタスの風味も爽やかにマイルドな味に仕上げました。」とのこと。未食ですが、道の駅などで売られているようで、いちどは食べてみたいものです。
(「塩尻ブランド」HPなどを参考。)

〔 2012/06/03UP (2010/07入湯) 〕


E138.0.16.790N36.5.13.930

【BGM】


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■ 崖の湯温泉 「山上旅館」 〔 Pick Up温泉 〕

ようやく仕事が落ちついてきました。
超ひさびさに温泉レポいきます。

  

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崖の湯温泉 「山上旅館」
住 所 :長野県松本市内田崖の湯3405
電 話 :0263-58-2047
時 間 :要事前確認
料 金 :500円
※ 営業状況、時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

紹介ページ (長野の温泉宿(求人ジャーナル社))
紹介ページ (温泉みしゅらん)

安曇野あたりでは”東山”と呼ばれる美ヶ原、高ボッチ山の山腹にある崖の湯温泉。
明治時代(鎌倉時代とも)に湧出し、傷ついた猿による発見伝説もある古いお湯です。
地味な湯場ながら数軒の宿があって、何軒かは日帰り入浴も受け付けています。

県道63松本塩尻線の塩尻と松本の市境、宮ノ下あたりから高ボッチ方向へ右折して2㎞ほど。
東京方面からだと「塩尻」ICから東山山麓広域農道をつかった方が近いです。
ともに右折ポイントに看板があったかと思いますが、定かではありません。

 
【写真 上(左)】 電柱看板
【写真 下(右)】 この坂の上にあります

温泉街の手前で道はUターンし、高ボッチ方面へ向かいます。
このあたりにある数軒の湯宿はいずれも崖の湯温泉ですが、さらに上にある「ホテル鳴神」(入湯済未レポ)だけは、高ボッチ温泉という温泉地名を名乗っています。

 
【写真 上(左)】 温泉宿の風情ゆたか
【写真 下(右)】 玄関

山上(やまじょう)旅館は、温泉街の一番おくに木造三階建の好ましげなたたずまいをみせています。
温泉街といっても閉館したらしき宿もあり、夏草生い茂る鄙びのアプローチ。
温泉街は狭い急坂なので、車は手前のスペースに停めた方がいいかもしれません。(要現地確認)

冷鉱泉、土曜ながら午前中だったので入湯は微妙かと思いましたが、玄関先から声をかけると女将?さんがでてきて快くOK。

 
【写真 上(左)】 渋い館内
【写真 下(右)】 浴場入口

木造りの風情ある館内、宿のすぐ奥手には薬師堂があるので、崖の湯でも老舗の湯宿と思われます。
廊下のおく、手前が女湯、おくが男湯。
この日は空いていたのでおくの男湯に貸し切りで入れました。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 女湯の浴室

簡素ながらさっぱりとした脱衣所。手入れの効いた浴室はさすがに信州の湯宿です。
高窓ながら、女湯との仕切りの上部が抜けていてそこからも採光されるので、意外に明るい浴室。
通気よく、こもりはほとんどありません。

 
【写真 上(左)】 女湯の浴槽
【写真 下(右)】 女湯の源泉カラン

タイル貼りの浴室、左手の女湯寄りに檜造3人ほどの渋い浴槽がひとつ。
浴槽まわりには木板が敷かれています。

 
【写真 上(左)】 男湯の浴室
【写真 下(右)】 男湯の浴槽

カラン3はおそらくすべて源泉。シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。
土曜11時で貸切。

 
【写真 上(左)】 びしっと決まった清掃
【写真 下(右)】 カランもたぶん源泉

側面熱湯注入&つよめの底面吸湯でオーバーフローなしの循環仕様ながら、しっかり源泉カランがあってコップがおいてありました。
湯張りは低く抑えられ、かなり熱めに調整されているのは、冷たい源泉投入を前提とした湯づかいのようにも感じました。

 
【写真 上(左)】 男湯の源泉カラン
【写真 下(右)】 男湯の湯色

かなり熱めのお湯は、ほぼ無色透明で浮遊物はほとんどなし。
よわい金気味+収斂味でほぼ無臭。
湯中の指先が青白く発光し、きしきしとした湯ざわりもある硫酸塩泉らしいお湯ながら、それだけでは終わらないおくの深さも感じるしみじみといいお湯。
あたたまりはかなり強く、ときおり源泉を浴びながらの入浴がすこぶる快感。

 
【写真 上(左)】 泉源?
【写真 下(右)】 源泉?

浴後、薬師堂に参詣しました。
脇には泉源とおぼしき水槽やつくばいもありましたが、これがそうかは確認できませんでした。

崖の湯温泉は、他に「群上閣」「薬師平茜宿」と入りましたが、どれもそれぞれの持ち味があって楽しめました。
温泉好きならトライしてみてもいい温泉地かと・・・。

〔 源泉名:崖の湯温泉 〕
Ca・Mg-硫酸塩・炭酸水素塩冷鉱泉 12.8℃、pH=7.0、湧出量不明・掘削自噴、成分総計=1209mg/kg
Na^+=9.5mg/kg (2.42mval%)、Mg^2+=49.7 (24.11)、Ca^2+=247.2 (72.73)、Fe^2+=0.07、Cl^-=0.5、NO_3^-=3.9、SO_4^2-=633.3 (79.20)、HCO_3^-=206.2 (20.30)、陽イオン計=311.5 (16.96mval)、陰イオン計=844.3 (16.65mval)、遊離炭酸=35.2 <H16.10.19分析>

<温泉利用掲示>
加水:季節・天候等、自然現象の変動により、源泉近くの天然鉱物水を加水する場合があります。
加温:あり
循環ろ過装置使用:あり(浴槽内の温泉水のみ)
塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 松本一本ねぎ 〕
徳川家の先祖とされる世良田有親公が信州林郷の林藤助光政を訪ねた折、藤助が雪の中で兎を狩り、ねぎを添えた吸い物でもてなしたという云い伝えをもち、江戸時代には正月に江戸城で吉例として供されていた「兎の吸物」に添えられていたとされる由緒ある地ねぎ。
栽培に手間のかかる”曲がりねぎ”で、甘味が強く鍋向きで、県の「信州の伝統野菜」にも認定されている逸品です。旬は晩秋~冬。

〔 2012/04/15UP (2009/06入湯) 〕


E138.0.58.536N36.8.58.192

【 BGM 】

貴重なフルバージョン?。小室ワールド炸裂。5:03あたりからのリフレインが凄い!
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■ 天狗温泉 「浅間山荘」 〔 Pick Up温泉 〕



天狗温泉 「浅間山荘」
住 所 :長野県小諸市甲字馬取4766
電 話 :0267-22-0959 
時 間 :11:00~16:00(受付終了時間変動、要事前確認)
料 金 :525円
オフィシャルHP(←音がでます)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (小諸市観光協会)

赤茶色の強烈な湯色で知られる浅間山麓のお湯。
浅間山の登山口として知られる宿で日帰り入浴も受け付けています。

高峰に向かうチェリーパークラインから枝道の未舗装路(フラットで走りやすい)に入って4㎞、浅間山登山口に思いのほか立派な建物が出現します。


【写真 上(左)】 帳場
【写真 下(右)】 浴室入口

山の宿らしく、こざっぱりとしてなかなか気持ちのいい館内。
窓が広くあかるい男女別の浴室は、内湯(赤みかげ石枠鉄平石貼7-8人)のみとシンプル。
深めの浴槽に、赤茶に色づいた岩(浅間山の溶岩?)づたいに透明な加温泉を少量投入でオーバーフロー。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 浴室

槽内排湯は不明ですが、ジェット2本ともうひとつ小さな岩の湯口があって、こちらはにごり湯が投入されているのでかけ流しに近い半循環かもしれません。
カラン6、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜11時で男女湯とも独占。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口

適温のお湯は、オレンジっぽい赤茶色(橙褐色)で透明度1㎝の濃~いにごり湯に酸化鉄らしき赤茶の浮遊物。
相当に強烈な色味で、Fe^2+=50.6mg/kgの本格派鉄泉の面目躍如。
金気味+微炭酸味?+かすかな甘味。金気臭+焦げ臭で湯口付近ではほのかにしぶ焦げイオウ臭も感じられました。

鉄泉らしいつよいぎしぎし感のあるよくあたたまるお湯で、はっきりとした浴感。
炭酸水素イオンはけっこう含んでいますが、Naがすくないので重曹泉の気配はまったく感じられません。


【写真 上(左)】 湯口&湯色
【写真 下(右)】 湯色

それにしてもこれだけ濃いにごり湯はめずらしいです。
底には赤茶の沈殿物があり、触れると指が赤茶に色づきます。
カランの真水で洗い流してもなかなか落ちず、タオルや下着が赤茶に染まってしまうので要注意。
(この沈殿物をつかって”天狗焼”というやきものがつくられているそうです。)

赤味の強烈さは関東周辺では秋山郷の小赤沢温泉 「楽養館」と双璧かと思います。
強烈な色味から「非常に濃い温泉」と書いている情報もけっこうありますが、小赤沢が高張性の塩気のつよいお湯なのに対して、こちらは重炭酸土類(Ca-HCO3)系・総計500mg/kg程度の非塩類泉で、さほど成分の濃いお湯ではありません。
それでも、金気に重炭酸土類が加わって成分濃度以上のフックのあるお湯になっています。

知名度はさほど高くはないものの、個性の強いお湯なので温泉好きは寄り道しても損はないと思います。

〔 源泉名:天狗温泉 〕
単純鉄冷鉱泉(Ca-HCO3型) 9.0℃、pH=5.8、湧出量不明、溶存物質:521.7mg/kg、成分総計=1317.3
Na^+=12.8mg/kg (10.35mval%)、Mg^2+=12.1 (18.48)、Ca^2+=39.1 (36.04)、Fe^2+=50.6 (33.46)、Cl^-=7.8 (4.43)、HCO_3^-=287.4 (94.77)、陽イオン計=117.7 (5.41mval)、陰イオン計=295.9 (4.97mval)、メタけい酸=101.1、メタほう酸=7.0、遊離炭酸=795.5、硫化水素=0.1 <H7.8.4分析>

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

〔 HP掲載 〕
天狗温泉の湯は、手にすくっても赤いほど。
豊富に含まれた鉄鉱成分が、空気に触れて酸化するとこのような赤褐色の湯となります。
体の芯からポカポカなるのが特徴的で、なかなか湯冷めしません。
鉄鉱質の含有量が多いため、かなり付着します。
それを利用して、陶器を作っているほどです。

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 富士屋醸造の信州味噌 〕
小諸市内にある信州味噌の有名店。
国産大豆・国産米100%使用にこだわった信州味噌が製造・販売されています。
甘口みそ、中辛みそ、低塩特製甘口みそ、熟成二年みそなどがあり、信州らしいそばの実を使用したそばみそも販売されています。

〔 2011/10/02内容補強のうえUP (2003/11/10レポ (2003/11入湯)) 〕


E138.28.54.578N36.22.38.589
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■ 鹿塩温泉 「湯元 山塩館」 〔 Pick Up温泉 〕



鹿塩温泉 「湯元 山塩館」
住 所 :長野県下伊那郡大鹿村鹿塩631
電 話 :0265-39-1010
時 間 :11:00~14:00(受付~13:00、要事前確認) / 不定休
料 金 :700円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (日本秘湯を守る会)

南アルプスの山ふところに、伊那の秘境といわれる大鹿村があります。
南アルプスの急峻な山々を背負うこの村は、赤石岳、塩見岳など南アを代表する名山の登山口で、”中央構造線の村”としても知られています。
南北朝期の興国四年(1343年)、後醍醐天皇第八皇子、宗良親王が南朝方の豪族香坂高宗に迎えられ、この地の大河原城に入られて南朝方の拠点となり、300年来の貴重な大鹿歌舞伎がいまなお演じられるなど、数多くの歴史文化遺産を残します。

大鹿村にはいくつかの湯場がありますが、代表格は鹿塩温泉と小渋温泉で、鹿塩はもっとも規模が大きく、「山塩館」、「塩湯荘」、「山景館」の3つの湯宿(すべて入湯済、他2湯未レポ)があります。

神代の昔、建御名方の命(諏訪大社の祭神)がこの地に狩りをなされた折、鹿が好んで飲む水から、それを味わわれて塩水を発見された。また、一説に弘法大師による開湯伝承も残る古湯です。


【写真 上(左)】 サイン-1
【写真 下(右)】 サイン-2

鹿塩温泉のなかでも有名なのが、日本秘湯を守る会会員宿の「山塩館」。
時間は短いながら日帰りを受け付けてくれるので、攻めてみました。


【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 玄関脇の意匠

鹿塩の3軒の湯宿は距離をおき、いずれも一軒宿の趣。
谷沿いにがっしりとした外観をみせる「山塩館」。
山宿風ながらどこかレトロな雰囲気もあって、落ちついた大人の宿。館内はよくメンテされていて気分がいいです。


【写真 上(左)】 帳場前
【写真 下(右)】 ロビー

フロントから廊下を渡って手前が石風呂、おくがヒノキ風呂で男女日替り交替制、この日の男湯は石風呂で、連れによると女湯だったヒノキ風呂に源泉槽はなかったようです。
ただ、日帰り交替制なので、宿泊すれば夜か朝のどちらかで石風呂の源泉槽に入れることになります。


【写真 上(左)】 石風呂入口
【写真 下(右)】 ヒノキ風呂入口


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 対岸の紅葉

石風呂は谷に向けて窓を広くとったあかるいもの。向かいの山肌、紅葉がなかなか見事でした。
奥側のメイン浴槽は檜&石枠石敷きで7-8人。手前に檜づくり2人ほどの源泉槽。
源泉槽の側面は金属板貼りで裏手にヒーターが仕込まれ、15℃に満たない源泉を30℃ほどの入りやすい温度に加温しています。


【写真 上(左)】 浴室
【写真 下(右)】 別の角度から

カラン5、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜12時で男湯独占~2人、女湯3~4人、週末はコンスタントに日帰り客がいそうです。


【写真 上(左)】 メイン浴槽
【写真 下(右)】 メイン浴槽の湯口

メイン浴槽は石組みの湯口からの大量投入+底面注入+源泉槽からの流し込みに底面吸湯でオーバーフローなし。
源泉槽よりはうすめながら塩味はしっかりでていて、カルキ臭も感じられません。
うすく懸濁したお湯には少量ながらうす茶の湯の花がただよい、よわめの青白発光があります。
ぎしぎしとツルすべがないまぜになった複雑な湯ざわり。
循環仕様ながらお湯はわるくないですが、やはり源泉槽の前に霞んでしまうのはいたしかたないところか・・・。


【写真 上(左)】 源泉槽の湯口
【写真 下(右)】 源泉槽の説明

さて、本題の源泉槽です。
赤茶に色づいた三波石系の石組みから突き出た竹樋から数L/minの冷たい源泉を投入し、
槽内注吸湯はたぶんなく、メイン浴槽へパイプ経由の流し出しは加温かけ流しかと思います。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 注がれる源泉

すこぶる入りごこちのいい浴槽で、メイン浴槽との冷温交互浴が楽しめ、冷泉としては理想的な湯づかいか。

30℃ほどのぬる湯は蒼味がかった茶色にささにごり、うす茶の湯の花が盛大に舞っています。
入ったときは日帰りの一番湯だったらしく、湯面に結晶が浮いていました。
強塩味、金気だし味に僅微苦味を加え、磯の香、金気臭に甘いような樹脂系の香りをまじえた複雑な湯の香。裏でイオウ気が効いていたような気もしますが確信もてず。
この特異な樹脂臭は、最初、浴槽材の檜の香かと思いましたが、そうでもなさそう。
この湯の香は他2軒のお湯でも感じられたので、鹿塩のお湯の個性なのかもしれません。


【写真 上(左)】 結晶
【写真 下(右)】 湯色

ツルすべとぎしぎしが拮抗し、つよいとろみと濃度感をともなうからだの芯に染みてくるようなお湯で、ただならぬあと曳き感を伴います。
塩分濃度のわりにあたたまり感はつよくなく、ついつい長湯したくなりますが、あとからドシッときてかなり湯づかれするので過度の長湯はキケンかも。
強食塩泉ですが、平野部の化石海水系温泉とはあきらかに趣のちがうお湯。
イメージ的には、なぜか八塩温泉にちかいものを感じました。

この日鹿塩の3軒すべて制覇しましたが、やはりここの源泉槽がベストかな。
源泉槽が男女日替わりということを知らずに訪れたのに、折よく源泉槽に入れたのはラッキーでした。
さすがに名湯の誉れ高い鹿塩。
期待を裏切らないすばらしいお湯を楽しませてくれました。

〔 源泉名:鹿塩1号 〕
含硫黄-Na塩化物強塩冷鉱泉 12.4℃、pH=7.9、湧出量不明・掘削揚湯、成分総計=22910mg/kg
Na^+=8135mg/kg (90.90mval%)、Li^+=43.8、Mg^2+=53.9、Ca^2+=367.3 (4.71)、Sr^2+=108.8、Ba^2+=43.3、Fe^2+=0.1、Cl^-=13680 (99.31)、Br^-=23.1、I^-=2.9、HS^-=4.7、SO_4^2-=0.6、HCO_3^-=133.6、陽イオン計=8876 (389.3mval)、陰イオン計=13850 (388.6mval)、メタほう酸=157.9、遊離炭酸=15.2、硫化水素=0.7 <H11.1.26分析>

〔 源泉名:鹿塩の湯3号 〕
Na塩化物強塩冷鉱泉 13.4℃、pH=7.5、湧出量不明・掘削揚湯、成分総計=25370mg/kg
Na^+=9057mg/kg (90.72mval%)、Li^+=66.4、Mg^2+=67.2、Ca^2+=302.6 (3.48)、Sr^2+=249.3、Ba^2+=51.5、Fe^2+=1.4、Cl^-=14980 (99.24)、Br^-=28.4、I^-=3.0、HS^-=0.1、SO_4^2-=痕跡、HCO_3^-=170.9、陽イオン計=9939 (434.4mval)、陰イオン計=15184 (425.8mval)、メタほう酸=199.2、遊離炭酸=28.5、硫化水素=0.04 <H16.10.14分析>

〔 源泉名:鹿塩の湯1号 〕
含硫黄-Na塩化物強塩冷鉱泉 12.2℃、pH=7.94、湧出量不明、蒸発残留物=15610mg/kg
Na^+=5577.0mg/kg、Mg^2+=37.3、Ca^2+=260.3、Fe^2+=0.06、Cl^-=9303.0、HS^-=3.24、SO_4^2-=6.67、HCO_3^-=142.2、メタほう酸=100.5、遊離炭酸=4.59、硫化水素=0.367 <S58.11.29分析>

〔 源泉名:不明 〕
強食塩泉 13.2℃、pH=8.2、湧出量不明・掘削揚湯、蒸発残留物=19806mg/kg
Na^+=7041.0mg/kg (91.20mval%)、Mg^2+=44.6、Ca^2+=437.7 (6.50)、Cl^-=11803 (99.17)、HS^-=0.0859、SO_4^2-=4.460、HCO_3^-=108.3、陽イオン計=7681.9 (335.767mval)、陰イオン計=11321.4078 (335.6976mval) <分析日不明(かなりの年代物と思われる)>

<温泉利用掲示> (30m引湯)
加水:あり 加温:あり 循環とかけ流しの併用 塩素剤による消毒:あり

〔 HPより(山塩館の源泉について) 〕
太古の昔、ユーラシア大陸より切り離された日本列島が、現在の位置に収まる大陸の移動と共に山々が形成された時代に閉じ込められた海水が、現在湧き出しているという仮説が一般的だそうです。
その他にも沢山の「仮想」が存在しますが、どれを取上げても「定説」に成る事は現在までありませんでした。
まさに「山の恵み」の秘湯もしくは珍湯の鹿塩温泉ではないでしょうか。


【写真 上(左)】 山塩
【写真 下(右)】 裏面には分析データが・・・

■ブランドグルメ
〔 鹿塩の山塩 〕
「山塩館」では、この塩気のつよい源泉を薪焚きで一日半ほどもかけてゆっくり煮詰め、”山塩”を精製しています。
職人作業からつくられるその量は100Lの源泉からわずかに30gほどで、その稀少さから「幻の塩」とも呼ばれます。
入手できるのは、「山塩館」と村内の「塩の里直売所」のみ。
やわらかな塩味を帯びた上品な塩で、「山塩館」ではこのレアな塩と地元の食材を活かした料理が楽しめそうです。

〔 2011/09/08UP (2009/11入湯) 〕


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■ 白馬塩の道温泉 「倉下の湯」 〔 Pick Up温泉 〕



白馬塩の道温泉 「倉下の湯」
住 所 :長野県北安曇郡白馬村倉下
電 話 :0261-72-7989
時 間 :10:00~22:00 / 原則無休
料 金 :500円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (信州日帰り温泉紀行(信濃毎日新聞社))

温泉好きのあいだで名湯の名を欲しいままにする白馬塩の道温泉。
ながらく未湯がつづいていましたが、2010年にようやく攻めてみました。


【写真 上(左)】 八方ジャンプ台 (けっこう怖い ^^)
【写真 下(右)】 サイン

場所は白馬八方集落から信濃森上駅(岩岳スキー場方面)に抜ける道の途中、松川にかかる白馬大橋を渡った右手、開けたところでわかりやすいです。
「倉下の湯」は、白馬村を流れる松川左岸に、平成5(1993)年、湯脈を掘り当て翌6年7月に「白馬塩の道温泉」元湯の日帰り温泉施設として開湯しました。
広い敷地の一画に泉源施設とローリー用の温スタがあります。
この源泉はローリー運搬によって、周辺の温泉施設で利用されています。


【写真 上(左)】 八方尾根と外観
【写真 下(右)】 自動改札

総木造の山小屋風建物は、複層の屋根がフォルムを描いて豪快。
入口の券売機でコインを買い、コイン投入式自動改札をスルーしての入場。
正面は休憩スペースで、別に2Fにゆったりとして展望のいい畳敷き休憩所もあります。


【写真 上(左)】 1階休憩所
【写真 下(右)】 2階から

受付左手が浴場で、左が男湯、右手が女湯。
脱衣所はゆったり。
扉の外、手前が洗い場ゾーンで掛け湯にしては大ぶりな湯槽(あがり湯/たぶん真湯)があります。
高い天井に豪壮な木組み、安曇野の清冽なイメージそのままの浴場。


【写真 上(左)】 暖簾
【写真 下(右)】 あがり湯

さらにその向こうに木枠屋根付の20人はいけそうな大ぶりな露天がひとつ。
たっぷりふかめで入りごこちのいい浴槽で、中ほどにある木箱は、やませみさんによると「これは中に熱交換パイプ が通っていて冬季の加温用」とのこと。
八方尾根を正面に望む、抜群のロケーション。


【写真 上(左)】 洗い場側から
【写真 下(右)】 露天側から

カラン10、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。露天と分離されているのはナイス。
平日10時前に満を持しての突入で、当初15分ほどは贅沢にも独占、のちに3人。


【写真 上(左)】 析出
【写真 下(右)】 湯口

浴槽まわりの赤茶の析出と緑茶色のにごり湯が、はやくも迫力の浴感を予感させます。
複雑な変色&析出のでた石の湯口からほぼ透明な源泉を40 L/minほども適温で投入、槽内注排湯は不明ですが、端の上面排湯口から川へ向けての流し出し&オーバーフローは文句なしのかけ流し。
大ぶりな浴槽にもかかわらず、お湯の鮮度感は抜群です。


【写真 上(左)】 浴槽からの眺め
【写真 下(右)】 ザンザンの排湯

ややぬる~やや熱(場所によりちがう)のお湯は透明度20cmほどの赤味がかった緑茶色にごり湯で、黒と赤茶の湯の花が浮かびます。
湯口にちかい方が赤味とにごりがよわいのは教科書通りか・・・。


【写真 上(左)】 べつの角度から
【写真 下(右)】 湯口&湯色

つよい塩味と重曹味がメインですが、裏で炭酸味と金気だし味と弱苦味が効いている複雑な味。
松之山的な墨アブラが強烈で、裏でイオウ臭や臭素臭や炭酸臭も主張していると思います。

重曹泉のツルすべが卓越していますが、重炭酸土類泉系のひっかかるようなぎしぎし感やイオウ泉系のするするや明瞭なとろみに炭酸冷感までもが加わったデリケートな湯ざわり。
めちゃめちゃ後を曳くお湯で、なかなか脱出できません。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 かけ流し

見た目はほてりそうなお湯ながら、不思議とほてらず、浴後は熱の抜けよくすっきり爽快。
ウワサどおりのすばらしいお湯です。
イメージ的にはジオ・プレッシャー型のお湯のようにも思えますが、よくわかりません。
いずれにしても安曇を代表する名湯、温泉好きは素通り不可の1湯だと思います。

〔 源泉名:白馬塩の道源泉 〕
Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 48.1℃、pH=7.14、湧出量不明、成分総計=13970mg/kg
Li^+=18.4mg/kg、Na^+=4317、Mg^2+=441.8、Ca^2+=152.6、Fe^2+=3.6、Ba^2+=175.7、Sr^2+=8.6、Cl^-=5564、Br^-=13.2、I^-=4.8、HS^-=--、SO_4^2-=10.5、HCO_3^-=5317、メタけい酸=95.9、メタほう酸=868.3、遊離炭酸=384.3、硫化水素=-- <H6.2.22分析>
(ガス抜き処理後の検水)

<温泉利用掲示>
ここの温泉は源泉かけ流しです

■ブランドグルメ
〔 はくば蕎麦 〕
白馬村内では遊休農地を蕎麦畑に転用、現在、約120ha作付され、年間約60トンの蕎麦が収穫されています。
北アルプス山麓の冷涼な気候と清流が育む美味しい蕎麦は「はくば蕎麦」と呼ばれてブランド化され、加工品もたくさん開発されています。
(「白馬商工会」HPなどを参考。)

〔 2011/08/16UP (2010/08入湯) 〕


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■ 七味温泉 「ホテル渓山亭」 〔 Pick Up温泉 〕



七味温泉 「ホテル渓山亭」
住 所 :長野県上高井郡高山村大字牧2974-48
電 話 :026-242-2921
時 間 :11:00~15:00 / 不定休
料 金 :800円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)

信州高山村の松川沿いに点在するいで湯は”信州高山温泉郷”とよばれ、そのロケーションとすばらしい泉質から温泉好きに人気の高いところです。
いちばんおくにある七味温泉には現在3軒(以前は「牧泉館」を含め4軒)のお宿があって、いずれも自家源泉をもっています。
七味温泉の名は、かつて湯元の宿(牧泉館?)が泉質の異なる七つの源泉を混ぜて使用していたことによるものとされています。
なお、複数の源泉をもち人気の高かった「牧泉館」は日帰り施設となり、現在は休業中のようです。


【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 浴場入口

「ホテル渓山亭」は3軒の宿のなかではもっとも規模が大きく、高級感のある宿で「日本秘湯を守る会」会員宿です。
渓流沿いのゆたかな緑のなかに赤い屋根がいいアクセントの純和風旅館。
高級感のあるエントランス&ロビー、スタッフの対応もよく、泊まりもよさそう。


【写真 上(左)】 女湯の内湯
【写真 下(右)】 女湯の露天

廊下のおくに主浴場。べつに貸切露天「せせらぎの湯」と日帰り入浴可の「惠の湯」があります。
露天「惠の湯」は2009年に新設されたもので、これは未湯です。
なお、「惠の湯」新設にともない、本館浴場は日帰り不可となっている可能性もあるので要確認です。
紅い和傘が設えられた休憩スペースのよこに浴場、手前右手が男湯、おくの正面が女湯です。


【写真 上(左)】 脱衣所から浴場
【写真 下(右)】 内湯

脱衣所は畳敷きのゆったりとしたもの。ガラスの向こうに白濁した内湯がみえます。
内湯はやや暗めながら落ちつきのあるもので、岩組み石敷き10人以上のふかめでゆったりとした浴槽がひとつ。

扉の向こうの露天は渓流に面した趣あるもの。
手前に掛け湯「福乃湯」と右手に露天(石枠鉄平石敷き6-7人)。

カラン5、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
連休12時で3人~独占!


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天の湯口

露天は竹樋の湯口からの適温湯投入と右手の黒い塩ビホースからのゲキ熱湯注入。
パスカル方式の排湯とオーバーフローがあってかけ流しかと。
適温のお湯は、きもち灰色がかった透明度50cmほどの白色のにごり湯で、白い湯の花がただよいます。
弱塩味たまご味にしぶ焦げイオウ臭+よわい苦味で、イオウ泉系のするするとした湯ざわり。
悪くはありませんが、よくある硫化水素泉でさほどのインパクトは感じられず。

 
【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 湯口の落とし口  

内湯はすばらしいお湯です。
鉄分の赤茶に灰白色の湯の花がついた複雑な色味の岩組みの湯口から湯滝状に源泉投入。
槽内注排湯はたぶんなく、ざんざこオーバーフローはかけ流しでしょう。
鉄平石敷きの内床の流路は、鉄分で赤茶に変色しています。


【写真 上(左)】 内湯のざんざこオーバーフロー
【写真 下(右)】 赤茶に色づいた内床

やや熱めのお湯は青味がかってにごりは露天よりよわく、黒と灰白色の湯の花が大量に舞っています。
とくに湯口まわりは赤茶の岩に青い湯色が絶妙に映えて、阿蘇の垂玉温泉のよう。
内湯の鮮度感は抜群です。

たまご味に苦味(露天よりつよい)に+α味(おそらく金気味とよわい収斂味が混ざったものだと思う)。
しぶ焦げイオウ臭ベースですが、なんともいえない鉱物臭と焦げ臭が入りまじった絶妙の湯の香。

イオウのするすると硫酸塩のキシキシと重曹のツルすべが絶妙にバランスした湯ざわりで、中性ながら弱酸性泉的に肌になじんでくるようなイメージの、奥行きある浴感が楽しめます。
よくあたたまりますが、浴後はほてりがすっきり抜けて充実した湯上がり感が残るすばらしいお湯です。


【写真 上(左)】 「福乃湯」
【写真 下(右)】 「福乃湯」の湯色

内湯の出来がすばらしいので、ほとんど内湯にいました。
あと、掛け湯「福乃湯」は絶妙に青味がかって弱苦味+弱塩味+たまご味のするお湯で、内湯とも露天ともちがうニュアンスを感じました。
湯温もぬるめで、これは別源泉かもしれません。

脱衣所に内湯と露天で別の分析書が掲示されていて、お湯の感じもこれだけちがうので、てっきり別源泉だと思っていましたが、いま写真で確認すると同じ源泉でした。
湯づかいだけでこれだけお湯のイメージがかわってしまうとは、硫黄泉の湯づかいはやはりデリケートなものがあります。

とにかく内湯のできが出色なので、料金800円はちと高いですが、トライしてみる価値のあるお湯だと思います。

【 内湯 】
〔 源泉名:牧新七味温泉 所有者 牧区(試験湯口:内風呂) 〕
単純硫黄泉(硫化水素型)(Ca-So4型) 50.4℃、pH=6.3、233L/min、成分総計=1023.1mg/kg (TSM=923.5mg/kg)
Na^+=54.9mg/kg (19.92mval%)、Mg^2+=15.0、Ca^2+=164.0 (68.17)、Fe^2+=-、Cl^-=58.9 (13.62)、HS^-=4.2、SO_4^2-=440.0 (75.14)、HCO_3^-=73.2 (9.84)、陽イオン計=241.5 (12.00mval)、陰イオン計=577.0 (12.19mval)、メタけい酸=65.8、メタほう酸=38.5、遊離炭酸=75.7、硫化水素=23.7 <H17.8.26分析>

【 露天 】
〔 源泉名:牧新七味温泉 所有者 牧区(試験湯口:露天風呂) 〕
単純硫黄泉(硫化水素型)(Ca・Na-So4型) 50.4℃、pH=6.3、233L/min、成分総計=1037.1mg/kg (TSM=937.6mg/kg)
Na^+=57.9mg/kg (20.52mval%)、Mg^2+=14.6、Ca^2+=167.4 (68.00)、Fe^2+=-、Cl^-=56.6 (13.09)、HS^-=4.1、SO_4^2-=447.0 (76.19)、HCO_3^-=70.2 (9.41)、陽イオン計=248.1 (12.28mval)、陰イオン計=578.6 (12.22mval)、メタけい酸=65.0、メタほう酸=45.2、遊離炭酸=75.8、硫化水素=23.5 <H17.8.26分析>

〔 館内掲示 / 源泉湯認定証(源泉湯宿を守る会) 〕
(前略)源泉掛け流しの湯宿であることを認定します。

〔 HP掲載 〕
七味温泉ホテル渓山亭の温泉の湧出量は昨年秋に新しく加わった2本目の源泉と合わせて毎分370リットル、泉温49~64度。成分は単純硫黄泉、含硫黄ナトリウム・カルシウム泉で、湯は白濁色をしています。

■ブランドグルメ
〔 高山村のワイン 〕
高山村は果実フルーツの里で、以前から巨峰ぶどうも栽培されてきましたが、このところ盛んに推進されているのが、醸造用ブドウの栽培です。
すでに村内ではChardonnay、Merlot、Barberaなどの品種が収穫され、他所のワイナリー(ワイン醸造所)でワインがつくられています。
ワイナリー開業には一定量以上の醸造が必要ですが、ここは2011年7月、同県東御市につづいて小規模なワイナリーを開業できる「ワイン特区」に認定され、ブドウの栽培から醸造まで一貫してワインを生産できる体制がととのいました。
今後、産地高山産ワインのブランド化が期待され、村内にはすでに、「信州高山アンチエイジングの里 スパ・ワインセンター【通称 スパイン】」という施設もオープンしています。

〔 2011/08/03UP (2007/07入湯) 〕


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■ 下諏訪温泉 「旦過の湯」 〔 Pick Up温泉 〕



下諏訪温泉 「旦過の湯」
住 所 :長野県諏訪郡下諏訪町3441
電 話 :0266-26-7520
時 間 :5:30~22:00 / 原則無休
料 金 :220円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)

【 下諏訪温泉 】
中山道と甲州街道の合流点に位置した宿場町で、諏訪大社下社の門前町でもあったために発祥の地ともいわれる「綿の湯」(現在は駐車場)を中心に大いに栄えた温泉地。
市街地にある上諏訪温泉に対して歴史を感じさせるしっとりとした佇まいをみせています。
湯量は豊富で町内20ヶ所の源泉から5100L/minの温泉が供給されているとのこと。
俗に下諏訪の共同湯10湯と称されますが、これは旦過の湯、遊泉ハウス児湯(入湯済未レポ)、新湯(同)、菅野温泉(同)、矢木温泉、湖畔の湯(高木温泉)、みなみ温泉(同)、老人福祉センター、富部温泉、六峰温泉を指すようです。


【写真 上(左)】 下諏訪温泉街
【写真 下(右)】 旦過の湯遠景

鎌倉時代の文献にも記載がみられるようですが、はっきりとした歴史は確認できませんでした。
唯一、「湯玉伝説」(諏訪明神建御名方命(たけみなかたのかみ)と妃の八坂刀売命(やさかとめのかみ)が仲違いをし、妃が下諏訪へ移られたときに、綿に浸して運んだ化粧用の湯が途中で落ちて上諏訪温泉となり、綿を捨てたところが綿の湯(下諏訪温泉)となった)というスケールの大きな開湯伝承がみつかりました。


【写真 上(左)】 外観2004
【写真 下(右)】 入口2004

「旦過(たんが)の湯」は鎌倉時代、諏訪の名刹白華山慈雲寺を訪れる修行僧のために建てられた”旦過寮”の湯を利用したのがはじまりといわれる歴史ある共同浴場。
ちなみに”旦過寮”とは、禅寺などで修行のために訪れた僧が、修行に入る前に心身を整えるためひとまず通される部屋のことをいうそう。


【写真 上(左)】 外観2011
【写真 下(右)】 入口2011

すぐそばには有名な共同浴場の「児湯(こゆ)」がありますが、温泉好きには断然「旦過の湯」の評判がいいようです。
国道から一本入った宿場町の面影をとどめる旧道沿いに面してあり、手前に4~5台停められるPがあります。


【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 料金案内

よくある共同浴場のつくりで男女別。券売機で入浴券を買って番台に渡します。
脱衣所から見通しのきく浴室は、いい味を出している4-5人の青タイル貼浴槽がひとつとシンプル。
壁に填め込まれた天女のタイル絵が見事。


【写真 上(左)】 脱衣所側から浴槽
【写真 下(右)】 湯口&天女のタイル絵

奥手に窓があり覗くと給湯パイプが張り巡らされていました。
浴室のすぐ横に旦過第一・第二源湯の源泉小屋があり(見学不可)、そこから直引き(熱交換あるかも?)されているようです。
カラン6(たぶん温泉)、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。
連休12時で独占。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口

ライオンの口からえらく熱い源泉を20L/minほど投入で、槽内注排湯はなく全量をオーバーフローの完璧な源泉かけ流し。
うめ湯(水)カランがありますが止められていました。
ゲキ熱のお湯は無色透明。熱すぎてよくは判りませんでしたが(^^;)、ごくかすかに石膏かイオウのたまご味のようなほこほことした味がしたような・・。
「片倉館」でかすかに感じられたタール or 樹脂系アブラ臭をやや強めたような温泉臭。


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 泉源施設

熱湯で有名な「旦過の湯」ですが、それにしても熱い。
うめ湯カランはなんとなく出してはいけないような気がしたのでそのまま入りました。
が、1分もたずほとんど浴感を味わう余裕がなかったというのが情けなくもホントのところです (^^;

熱湯というと、高崎天神の湯(揚湯試験時の52℃)をはじめ、群馬鎌田温泉「千明旅館」、山梨「草津温泉」、新潟かのせ温泉「赤湯」、川原湯温泉「笹湯」、熱川温泉「臨泉閣」、湯河原温泉「若草荘」などが記憶にありますが、それらとくらべても遜色のない熱湯です。


【写真 上(左)】 泉源小屋
【写真 下(右)】 泉源小屋前の飲泉所?

番台のおばちゃんは46℃と云っていたけど、48℃以上はあったのでは・・・?。
「今日はとくに熱いんじゃないですか?」と訊くと、そんなことはないという。
実際、あとから来た常連さんが軽く掛け湯をし、平然と肩まで浸かっているのを見て心底おののき。
「旦過の湯」の常連さんおそるべし (^^;

熱湯の修行をしなおしてから、再度リベンジしたいお湯です。
(その後、修行してから(笑)何度かリベンジ、それでも熱いものは熱い。。)

〔 源泉名:旦過源湯1号2号の混合泉 〕
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 58.8℃、pH=8.64、湧出量不明、成分総計=1492mg/kg
Na^+=307.7mg/kg、Ca^2+=160.8、F^-=3.1、Cl^-=232.2、HS^-=0.2、SO_4^2-=690.2、CO_3^2-=7.8、陽イオン計=476.7、陰イオン計=952.4、メタほう酸=21.0、硫化水素=0.01 <H10.11.26分析>

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 銘酒「御湖鶴」 〕
水がよく、冬の寒さが厳しい諏訪地域は日本酒づくりに適した地とされています。
下諏訪の銘酒「御湖鶴(ミコツル)」をする醸菱友醸造株式会社は、1912年(大正元年)創業という老舗。
「御湖鶴」という麗しい銘柄名は、「初代創業者がある夜諏訪湖に飛来し一服の安らぎをとる鶴の華麗さを夢に見て命名」したとのこと。
あえて酸を高めに醸し出し、味わいのコンセプトとして「透明感のある酸味」を掲げているというこだわりの蔵元です。

〔 2011/07/24内容補強のうえUP (2004/07/24レポ (2004/07以降数回入湯)) 〕


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■ 発哺温泉 「西発哺温泉ホテル」 〔 Pick Up温泉 〕



発哺温泉 「西発哺温泉ホテル」
住 所 :長野県下高井郡山ノ内町志賀高原発哺温泉
電 話 :0269-34-2634
時 間 :12:00~20:00(要事前確認) / 不定休
料 金 :700円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (るるぶトラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)

ウインタースポーツのメッカ、志賀高原
ここには多くの温泉宿があって、日帰り対応していることは意外に知られていません。
(ただし、緑色の名湯「熊の湯ホテル」は温泉好きのあいだで有名。)
オフシーズン(冬期以外)は要時間問合せ、冬期は日帰り不可となる宿も多く、日帰り難易度の高いエリアですが、それだけに入れたときはゆったりと鮮度のいいお湯を楽しめます。
また、夏場の志賀高原の宿は料金が安く、空いているうえに涼しいのでさりげにおすすめです。


【写真 上(左)】 左は西館山ゲレンデ、右はブナ平ゲレンデ、左上が当館
【写真 下(右)】 サイン

ここは西館山の中腹にあるリゾホで、火地獄3号という(たぶん)自家源泉をつかっています。
場所は発哺温泉バス停から「薬師の湯」の前を通ってのアプローチとなりますが、ちとわかりにくいので、HPの地図を参照ください。
おそらく西館山スキー場にほぼ面していると思います。

訪れたときは日帰り情報もほとんどなく、まわりに人気もなくて、とても入れそうもなさそうでしたが、玄関から声をかけると、しばらくして宿の人がでてきました。
ダメもとで入浴を乞うと意外にもあっさりOK。
ここはHPに日帰り入浴案内を出していて、受け入れに積極的なようです。

館内はすっきり綺麗で落ちついた大人の宿の趣。
階下におりたおくに男女別の浴場で、手前に掛かる”火地獄”の暖簾が渋い。
脱衣所はそこそこの広さで浴室もゆったり。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

このときは霧がでていてよくわかりませんでしたが、おそらく谷を見下ろすナイスロケかと・・・。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 女湯

赤みかげ石枠タイル貼10人以上の大ぶりな浴槽をシンプルに配置。たっぷりふかめで入りごこちのいい浴槽です。
湯温が高いためか、湯もみ板もおいてあります。


【写真 上(左)】 湯もみ板
【写真 下(右)】 しっかりケロリン桶(笑)

カラン9、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
カランは見事なまでに真っ黒に変色しています。
連休13時で独占。


【写真 上(左)】 硫化したカラン
【写真 下(右)】 湯口の湯の花

赤みかげ石の湯口から熱湯を絞り投入で、底面の排湯口は作動なく、切欠からの大量排湯。
湯口の木のフタを外すとクリーム色の湯の花が大量に沈殿していました。


【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 女湯の湯口

かなり熱めのお湯は、きもち翠がかった透明でクリーム色の湯の花が大量に舞っています。
微たまご味+明礬?味+α。よわいこげ臭にしぶ焦げイオウ臭ですが、何となく人工的な臭い(消毒臭?)も感じられます。
ツルすべに硫黄泉のスルスルとした感触がまじる湯ざわり。


【写真 上(左)】 男湯の浴槽
【写真 下(右)】 給湯施設?

全体に風変わりな個性のあるお湯で、成分総計わずか126.7mg/kgとは思えない存在感。
この特異な個性は、含正苦味-土類泉系で塩素イオン(Cl^-)をほとんど含んでいないことによるものか?

山の温泉ならではのイメージで、こういうのは平地ではほとんどお目にかかれません。
イメージ的には発哺の「天狗の湯」や「薬師の湯」(ともに入湯済未レポ)に近いものがあります。


【写真 上(左)】 沈殿する湯の花
【写真 下(右)】 舞い上がる湯の花

それにしても凄いのは湯の花の量。
濾過してこれですから、非濾過だとどういうことになるやら・・・。
露天はないですが、個性ある自家源泉?を落ちついた浴場で楽しめるいいお宿だと思います。

〔 源泉名:火地獄3号 〕
単純硫黄温泉(Ca-HCO3・SO4型) 54.3℃、pH=6.1、湧出量不明、成分総計=126.7mg/kg
Na^+=2.6mg/kg (17.13mval%)、Mg^2+=1.1 (14.02)、Ca^2+=8.5 (65.41)、Fe^2+=0.03、Cl^-=0.4 (1.48)、HS^-=0.6、SO_4^2-=8.4 (25.22)、HCO_3^-=28.4 (69.73)、陽イオン計=13.2 (0.64mval)、陰イオン計=38.0 (0.67mval)、メタけい酸=24.3、遊離炭酸=46.0、硫化水素=5.2 <H16.9.14分析>

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 循環ろ過装置使用:通常なし(1日5回10分間ずつ濾過装置稼働) 塩素系薬剤使用:濾過装置稼働時に投入

〔 2011/06/15UP (2007/07入湯) 〕


E138.30.23.773N36.43.25.743
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