関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 渋温泉 「七番湯 七操の湯」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/16/c93943e150e14fcab7f8a9f95b52e393.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/8d/6f7c1282b1e6fada61b24fcce0b4bb2e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/square_p.gif)
住 所 :長野県下高井郡山ノ内町平穏
電 話 :0269-33-2921 (渋温泉旅館組合)
時 間 :6:00~22:00 (渋温泉の宿の宿泊者のみ可)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
〔現地掲示より〕
非常に古い時代に開設されたこの浴場は、最初は温泉が七本の滝となって湯船に流れ落ちていたと云う事です。また七つの病気に効く。とか、七回入れば病が全快する。などと云われており、「七操の湯」と呼ばれているようです。
--------------------------------------------------------
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/01/623456ab082ae2b2fababd4f103dfaaf.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/52/1d68bcfa082101529c995d804a33aead.jpg)
【写真 上(左)】 周辺
【写真 下(右)】 夜の外観
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/eb/f7e1a02f13faf7c15000056a0296dd53.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/7b/92644abe0fe3c4020473adcd060fff80.jpg)
【写真 上(左)】 暖簾
【写真 下(右)】 洗濯場
六番「目洗の湯」のすぐ下手にある歴史ある外湯。
案内板にはかつて滝湯として注がれていたとのこと。
六番「目洗の湯」、八番「神明滝の湯」もかつて滝湯だったようで、湯温を下げるために共通して滝湯の手法がとられていたのかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/61/994eefd94c9d8c6680781a395add460b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/b2/e5676f426e786303617bfc33c95b0806.jpg)
【写真 上(左)】 のぼり
【写真 下(右)】 扁額
ここも「目洗の湯」に劣らぬ味のあるつくりで、扉の上の欄間に掲げられた扁額がよくきいています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/75/4048c346e69d8a34f609bae9ab4e386b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/9a/009ce1e05d51e295a7f7734c19ff3840.jpg)
【写真 上(左)】 案内板
【写真 下(右)】 脱衣所
脱衣所はわりにあたらしめ。
浴場は石タイルの内床、白タイルの壁面にみかげ石枠水色タイル貼3-4人の湯船がすりつけられています。
つくりは三番「綿の湯」に似ていますが、木の壁面がきいているので「綿の湯」ほどハードなイメージはありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/79/8991c0ec1cf3ba1d689afd9f0fd5a34c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/b2/5dd65027f286cd5f95598cf80a561ed2.jpg)
【写真 上(左)】 浴場
【写真 下(右)】 湯気抜き
ちなみに、外湯めぐりも終盤、このあたりまでくるとこれまでの浴場と似たようなやつがでてきて、渋の外湯めぐり名物(笑)、デジャヴというかシンクロ現象に悩まされることになります。
湯めぐり後に一気にメモをしたためるときなど、これでワケがわからなくなることも・・・。
湯気抜きがよく効いて、こもりはほとんどなく快適な浴場。
隅に設えられた三角形の石の湯口から投入してかけ流し。パスカル方式の排湯もあったかと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/b0/89a3360dc66f261493c497b398b23c8b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/8c/0a9231594e8c7b4ba4f438c9e833ac72.jpg)
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯船
うすく翠がかったお湯にクリーム色と灰色と黒の羽毛状の湯の花を盛大に浮かべ、湯底にも沈殿しています。
ただ、タイミングによっては湯の花がほとんどないときもあります。
湯の花がほとんどなかったのは、鮮度がとくにいいときと、なまり気味のときです。
これも筆者の勝手な憶測ですが、鮮度がいいときは湯の花が出る間がなく、なまり気味のときは撹拌により湯の花がくずれてしまったためではないかと・・・。
じっさい、なまり気味のときは湯の花のくずれのためか、うすいにごりを帯びています。
2012年、夕方入ったときはなまり気味で、どうも納得いかずに翌朝再攻略したのですが、鮮度よく湯の花はほとんどありませんでした。
このように状態変化がはげしく、かつ、泉質的に好きなお湯なので、渋外湯でいちばん回数入っているお湯だと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/68/fd5813a583f191f7acf11f691cecd68f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/fa/d747f7e1a9f3e85f9fbb1fb049b12edb.jpg)
【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 湯底にたまる湯の花
ほこほことしたイオウ泉系の味に渋特有のゴムっぽいイオウ臭。(シンプルなしぶ焦げイオウ臭のときもある。)うらで芒硝味臭が効いている感じも。
ツルすべとイオウ泉系のスルスルがいりまじる湯ざわり。
渋外湯のなかではもっともイオウがよく表現されているお湯でわかりやすく、湯の花が多くて視覚的にも楽しめるのでイオウ泉好きにはたまらないのでは?
じっさい、温泉好きの人気も高いお湯です。
これだけイオウ気を感じるのに、分析スペック上はイオウ系成分がでていません。
総じて渋のお湯は、イオウ気を感じるわりにイオウ系成分がすくない(というか、ほとんどでていない)ですが、これが鮮度のよさ(自然湧出)によるものか、はたまた渋の源泉固有の特性によるものかは不明。
SO_4^2-=414.0mg/kgという堂々たる硫酸塩泉でもあるので、当然ながらバックでその特性がきいていて、それが浴感に奥行きをもたらしているのだと思います。
鮮度がいいときはきれいなうす翠色の湯色と水硫イオン系イオウ泉特有のキレに硫酸塩泉の豊饒な浴感をあわせて楽しめる、渋外湯でも屈指の名湯だと思います。
※2012年9月現在掲示
〔 源泉名:七操の湯 〕 <H18.6.23分析>
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 50.9℃、pH=7.5、湧出量記載なし(自然湧出)、総計=1342mg/kg
Na^+=298.5mg/kg (47.44mval%)、Ca^2+=135.5 (37.91)、Al^3+=0.05、Fe^2+=0.06
Cl^-=350.7 (59.88)、SO_4^2-=414.0 (48.56)、HS^-=-
陽イオン計=395.5 (17.84mval)、陰イオン計=753.2 (17.75mval)、メタけい酸=143.6、メタほう酸=42.4、遊離炭酸=6.4、硫化水素=-
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 源泉かけ流し(放流式) 消毒:殺菌剤は入れてません
〔 2012/10/16UP (2002/11・2009/01・2012/09入湯) 〕
E138.26.13.962N36.43.52.028
〔 INDEX 〕
■ 渋温泉 (プロローグ)
■ 渋温泉 「一番湯 初湯」
■ 渋温泉 「二番湯 笹の湯」
■ 渋温泉 「三番湯 綿の湯」
■ 渋温泉 「四番湯 竹の湯」
■ 渋温泉 「五番湯 松の湯」
■ 渋温泉 「六番湯 目洗の湯」
■ 渋温泉 「七番湯 七操の湯」
■ 渋温泉 「八番湯 神明滝の湯」
■ 渋温泉 「九番湯(結願湯) 渋大湯」
■ 渋温泉 「高薬師」
■ 渋温泉 「番外薬湯 信玄竈風呂」 (エピローグ)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ■ 渋温泉 「六... | ■ 渋温泉 「八... » |