京都で、着物暮らし 

京の街には着物姿が増えています。実に奥が深く、教えられることがいっぱい。着物とその周辺について綴ります。

上布のメンテ

2006年08月31日 | 着物あれこれ
洋服の場合,麻のスーツはドライクリーニング表示だ。
ではキモノの上布=苧麻(イラクサ)の上布はどうなのでしょうか?

手持ちの古い小千谷縮は、
素材は上布と同じ。そして、製法が違うだけ。
それは思い切って洗濯機で水洗いして竿に干してもうメンテ済み!
水洗いをする本当にさっぱりスッキリ。


明日はもう長月!

この土曜日に沖縄関係の展示会2つあるので目の保養に覗こうと思っています。



その時に琉球絣(絹)を着て,そろそろ夏物を終えようかしら?
その次の週にはパリからお里帰りのあかねちゃんとのデートもあるし。。。
もう少し夏物を引っ張っておくべきか、もう単に切り替えるか?悩みどころ。

さて 、本題!
古い上布は思い切って水洗いも出来るのですが、
わがお宝キモノ(しつこい!)の越後上布はこの夏3度も手を通した新品で、
高価なものなのでビビってます。


「京洗い」で汗が上手く取れるか疑問なのです。
絹ものはそれしか方法がないでしょうが、
上布は可能なれば水洗いですっきり汗をとりたいのですが。。。。

google様のお世話になって検索してみました。

夏の着物のオススメとして
小千谷ちぢみや、上布などヘンプなどの
さまざまな麻素材がありますが、
手入れ方法は
ネットに入れて洗濯機で丁寧洗い軽く乾かしたら
風呂場にハンガーで吊るして
(アイロンが面倒なので、目立つしわは伸ばします)
霧吹きして一晩 翌日着れます


洗濯は、大きめのたらいに中性洗剤を少量入れて、
水またはぬるま湯で軽く押し洗いをします。
(濃い色の場合多少の色落ちがあるので、単品にて)
脱水機を避け、流水で3~4回押し洗いしてすすぎます。
バスタオルにくるんで水気を取り、
干し物さおに着物の形のままつるして、手で形を整え、陰干しをします




また、和裁を習っておられますやっぴー様からもアドバイスをいただきました

高価なお品は、しばらくはプロに出した方が無難かと思います。
和裁の先生が上布を仕立てる時に、縮むのを考慮して先に水をくぐらせたら、仕立てられない程縮んでしまったそうです。そのお品は、その後京洗いに出されたそうですが、プロはちゃんと元通りに伸ばして下さったとか…(^-^; 
縫い糸の問題もあります、もし絹糸を使用していたら水洗いすると縫い目が縮んでしまいます(型くずれしてしまうかもです)。和裁師さんは、家庭で洗える様な着物にはポリの糸を使っているので、その辺、お仕立てなさった方にお伺いしてみるといいかもしれません



そこで、越後上布を買った呉服屋さんにお伺いしたところ、

汗が気になるようであれば丸洗い。
これは上布専門の洗い方で、責任を持って洗います。見積もりは、約8000円ほど

ちょっとお高いですよね。
いつもの京洗いに出しているクリーニング屋にきいてみようということで。。。


今、評判のいい着物専門店にお出しします。
上布ということでちゃんとお預かりしてやっていただきます!
合わせは8000円の京洗いですが、上布は単衣なのでもう少しお安くなるかもしれません

とのことでした。
浴衣や綿紅梅はふんわり水洗いをこのクリーニング店はやってくれますが、
上布はやっぱり怖いのか、専門に出しますとのこと。


ということで、お宝上布は上級コースのメンテでしょうか?!(笑)

絹物はベンジンコースで自分でちゃんとやってますのでいいのですが、
夏物はけっこう大変です!
全部の夏着物に手を通したこの夏、楽しんだ後始末が大変!

夏の恋のことじゃありませんが(誰も言ってないって!)
夏は痛い思い出がありますので、つい思い出して!
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