藤原愛子の日常茶飯事

前稲城市議・藤原愛子のもろもろな日々

女性議員。クウォータ制の国もあるけれど

2016年07月08日 | 議会状況

 六月議会が6月30日に閉会し、今は自分の通信と会派の議会報告の準備です。

 来週は、地方に視察(介護と医療の連携)に行きますので、母はショートステイにお出かけとなります。

 母の薬や髪の毛のカットなど、そちらの準備もね。


 さて。


 六月議会ですが。


 おとなしく市長提出議案にすべて賛成する、ということのないわが会派。

 是々非々の姿勢です。


 今回は、マイナンバーの独自利用、稲城市独自にナンバー利用する枠を広げる、という条例一部改正に反対いたしました。

 利用範囲を広げる前に、まだ受け取れていない市民への対応と、厳重にしますと約束したセキュリティがまだ改善されていないので、そちらをまずやるべきという考えからです。

もともと、マイナンバーというもの、国民に便利なものというより、やっぱり総背番号で国民の管理がしやすいように制度化されたものだという気がします。


 条例は多数の賛成で可決されました・・。


 また、今議会には私たちの会派から二つ議案を提出しました。

 一つは。

 
  国が米軍関連施設等がある自治体に交付している「米軍再編交付金」を、自治体の頭越しに、自治会に交付する制度をつくることへの改正反対の意見書提出案です。

 たとえば、<東西南北市>という自治体があって、市は交付金の受け取りを拒否しているのに、その市の一地区<東地区>の自治会にだけ、交付金を出す、ということです。ひとつの自治体を,<割る>懐柔行為です。

 これは、地方自治への国の介入です。地方分権、と言いながら国が地方を壊すことになります。


 もう一つは。

  国の原発政策の見直しを求めるものです。

 熊本地震は専門家にとっても予想外のものでした。

 南海トラフ地震は近々に来ると予測されていますが、日本列島は断層と火山のオンパレードの国です。いつ、どこで地震が発生してもおかしくない国なのです。 

  その<地震列島>に原発が58基、あります。これが地震でもし壊れたら・・・。

 福島の惨状が繰り返されれば、日本は壊滅的な被害を受けることとなります。

 40年廃炉のルールを破り、再稼働に走る政策の見直しの意見書提出案です。


 この二つの議案は、9:12で、 否決されました。

 議案の内容が理解されなかったのか、理解したくなかったのか、わかりません。



 さて。見出しの「クウォータ制」です。

 国際統計によりますと、ルワンダの国会議員の女性の割合は、57.5%で世界一高いそうです。

 日本は、と言いますと、11・6%で世界で151位、とのこと。

 ちなみに、稲城市の市議会議員は22人中私も含め女性が6人で、約27%を占めています。 日本の地方議会では多い方ではないでしょううか。


 世界の国では女性と男性一定割合のクウォータ制度をとっているところもあります。

 たしかに、以前のように男だけでいろいろ決めるよりも、違う角度からの女の見方が入って、より良い決まり事ができることもあると思いますし、基本的に男女差別がないことを表明することになるかとも思います。


 日本でも、実現を、と言う声がありますね。

 
 でも、私はちょっと懐疑的です。


 女性ならば細かいところに気が付く、デリケートな配慮がある、という思い込みはないでしょうか。

 子育てや福祉に具体的な対策を立てられる、と過度の期待とか、ないでしょうか。

 それに、世の中女性・男性のふたつに区別するだけで良いのでしょうか。


 議員として20年近くやってきて実感するのは、

 性別関係なく、市民のために(自分のためじゃなくね)いろいろ模索して勉強して、どうしたらこの人の問題が解決できるか、この地区のこの市のこの国の課題が解消できるかってことを、汗かいて考えて動く人が議員になってほしい。


 女だろうが男だろうが、出来の悪いのは悪いし、良いのは良いのです。


 むりむり男女同数にしようとすれば、必ず玉石混交になるし、男女に入らない人への配慮はもう元から無いってことになるのじゃないかしら。

 稲城市議会の、何をして、どう実感したのかって?


 それは、ちょっとここでは言わないことに・・・。機会を見計らって、お話することといたしましょう。


 
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