京王線稲城駅の改札口に行く階段の上に毎年ツバメがつがいでやってきて、子育てしていました。
「ああ、今年も子育ての季節か・・」と、巣の下を通る度に見上げてはエールを送っておりました。
ところが、今年は常設の巣が撤去されておりました。
そして・・。
ツバメが巣の作成に入ると翌日には壊される。
また土を運ぶツバメ。
壊される。
一体ナゼ(。´・ω・)?・・!?
そんな事が何回か繰り返されていたので、私たち夫婦はその原因と壊す人間を特定して、なんとかツバメの家を守ろう、と思い至ったのです。
京王線稲城駅の駅員さんに話す➡巣の存在をご存じなかった。少し改札から離れていて、京王線の管轄ではなかったのでした。
駅員さんは管轄の心当たりを紹介してくれました。
京王ストアの店長さんにも、相談しました。
始め店長さんは、フンの文句を言ってきたと思ったらしく、緊張の面持ち。
そうではなくて、巣を存続させたいのでお知恵を、と聞いて安心される。
いろいろたどって、ビルの持ち主の管理にたどり着きました。
話をきちんと聞いてくれて、穏やかな対応をしてはくれましたが、結果は
ツバメのフンの苦情が何年も前からきているので、卵を抱えないうちに撤去、とした、との答えが・・。
確かに「鳥獣保護法」では、抱卵した鳥の巣を撤去することは禁止されています。
でも、その前なら良い、ってどうなんだ?と正直思います。
ツバメは、巣を壊されても壊されてもまた、くちばしに土をくわえて巣づくりを繰り返していました。そして人間がそれを壊す・・。
わたしども夫婦は、ツバメのつがいも助けることが出来ない非力やもどかしさに、持って行きようのない怒りや焦燥を抱いたまま、何日も過ごしておりました。
そして・・・つばめは。
なんと!巣を完成! 前は完成しても壊されていましたが、遂に人間が降参したのね!
巣の下の階段に、汚れ防止の段ボールが敷かれて、赤い三角ポールに「ツバメの巣があります。フンに注意」と書いた紙が貼られていました。
見上げると、少し小さ目な巣が、今度こそと言うように私には光って見えました。
多分、五回位壊されていたにも関わらず、です。
ツバメの根気の良さ、めげない行為には脱帽です。
あと、夫婦で何とかしようと声をあげたことが、もしかしたら効果があったかもしれません。
小さなツバメの巣のことではありますが、すぐにあきらめない事や、おかしいと思ったら声を挙げること、など、改めて学んだことでした。
どうか無事に子育てが出来ますように!