藤原愛子の日常茶飯事

前稲城市議・藤原愛子のもろもろな日々

シャンシャン。そしてツキノワグマ。

2017年12月21日 | 議会状況

 上野動物園のパンダ、シャンシャン。癒されますね。

 そのお蔭で、夫が勤務している施設でつくっているパンダのチョコがスゴイ売れ行き! 製造が追いつかないようです。

 ま、パンダのことはちょっとおいといて・・。


 12月18日に第四回定例議会が終了しました。


 またまた出された「伊藤千賀子議員の辞職勧告決議案」は、5:12(退席3+本人)で可決となりました。

 私の会派、「市民自治を前進させる会」は、反対しました。

 別に、彼女をかばうとか、正当とする訳ではないのは既にお話ししましたね。

 辞職勧告の理由は ①緊急以外は市立病院に立ち入らない、としたのに立ち入った。しかも立ち入っていないと虚偽発言をした。
          ②南多摩斎場組合の監査委員でありながら、会議に無断欠席をした。
          ③議員の立場を利用して、市役所を早朝より徘徊し、職員に仕事をいいつけた。  なんですが。

 いちいち言うのはなんですが、お孫さんのお見舞いに行かれた。南多摩斎場組合は稲城市議会と別組織で、そこでは特に対応していない。
 市役所へはいつどうしたか決議案の提出者は具体的に知らず、聴いた話。
 伊藤議員本人と話したか、という質問には「話していない」と「話した」と、提出者の意見が分かれた。

 もう、とにかく、辞職勧告しても、辞めさせる権限は議会にありません。市民による選挙で選ばれているので。

 前回の時も「この決議に反対する議員の気がしれない」というようなことを、議場で言われましたが、私にしてみれば、「こんな決議をまたぞろ出す議員の気がしれない」です。


 権限のない決議を繰り返すエネルギーがあったら、市の課題解決のほうに使ったら?と思います。

 その方が知識も時間も有効に市民のために使えるのではないでしょうか。

 このようなことを繰り返すと、安易に「とにかく辞職勧告だ」となりかねません。


 今回提出された「大丸都営住宅跡地に高齢者施設、保育園などの福祉施設開設について」という陳情が、<不採択>になりました。

 理由は、陳情内に書かれていることが事実と違う。ということ。

 9:12で不採択。 もちろん私は採択派。

 東京都も、稲城市も、この1.6haの跡地を、福祉利用する考えです。まだ土地の持ち主である東京都は、保育園建設しか明らかにしていないので、福祉利用を市民からも後押しする気持ちから陳情を提出された形です。

 陳情文にある、特別養護老人ホームや保育園、障がい者施設に入所を希望しても入れない、ということが事実と違う、というのですが、事実でしょ。

 老人ホームは、国で調査した待機人数と、現状を比較すればわかります。保育園待機児解消は喫緊の課題。障がい者施設は市外に行かないと十分じゃない。

 この陳情に反対する、ということは、福祉施設は大丸の跡地には要らない、と宣言してしまうことになる。

 東京都も、稲城市も、その考えで今後協議していくと言っているのに、です。

 今後の展開に、悪影響が出なければ良いな、と思います。


 さて、上野のパンダ、シャンシャンの公開が始まり、その愛くるしい様子に心が温かくなりました。

 その一方、本日の新聞に、昨年11月にツキノワグマ駆除。子熊二頭も。の記事。

 同じく先日の新聞に「白いところが多いだけなのに」とツキノワグマがつぶやいていましたっけ。


 同じ熊だけど、片方はアイドルで,片方は人知れず殺された。

 私に何がどうできるという話ではないけれど、この差に胸が苦しくなりました。

 もちろん、シャンシャンを見てカワイイ!と言う人たちになんの罪もありません。

 ただ、ひっそりと死んで横たわった小さい熊たちを想像すると、悲しくなります。


 新見南吉の「てぶくろをかいに」という話をまたまた思い出します。

 「人間て良いものだろうか」と、母キツネがつぶやきます。


 普天間基地に隣接する保育園、そして小学校に米軍の飛行機、ヘリコプターから部品か落下。子どもたちが危険な目にあったことに対し、「作り話だ」とか「やらせだ」という電話やメールが来るそうです。

 名前を名乗らず姿も見せずに根拠のないことを言ってくる。

 どういう神経の持ち主なのか。

 こんなことがあると、人間は良いものかも、なんて子ぐまにもキツネにもとても言えません、私。
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「忖度菌」に侵されないように

2017年12月10日 | 雑感

 わあっ!  ビックリした。

 前回投稿したのは10月だったとは・・・。

 もう12月。 今年もあと残すところ三週間になっていたのですね。


 <希望の党>がコケて、自民党が悪運(?)強く選挙に勝って、真摯に丁寧に説明すると言いながら安倍首相はまともに答弁しないで、東芝に続いて日産・神戸製鋼と検査に不正があって、カタルーニャが独立宣言したのにリーダーが逃げて、北朝鮮がミサイル打ち上げて米大統領が戦う気満々になって、日馬富士が引退。


 いろいろあり過ぎて、寒い部屋にあるパソコンの前に座る時間の確保と覚悟のタイミングが合いませんで・・・。


 12月議会も終盤に入りました。

 今回、また、伊藤議員の辞職勧告決議案が提出されました。

 伊藤議員との付き合いはもう長いので(私が議員になる前からですから、かれこれ30年位)性格はよーくわかっています。

 先に書きましたように、世の中多くの問題課題がございます。

 彼女の性格はよーくわかってのことですが、問題課題として取り上げるべき視野を世の中に向けた方が、生産的だと思います。


 熊本市議会で、赤ちゃん同伴出席した議員がいて、侃侃諤々の議論がされていますね。

( 話はそれますが、わたし、自分のつうしんに「けんけんがくがく」と書いて指摘を受けまして、本来は「かんかんがくがく」であると、この年になって知りました。指摘してくださった方に感謝です)

 で、赤ちゃんです。

 テレビを見ていて、以前の「アグネス論争」を思い出しました。

 当時もいろいろな方たちが意見異見を述べられて、著名な方が次から次に出てきたもんだから、いったい何を問題にすべきか、わからなくなったことがありました。

 相撲で暴力が問題なのに親方や協会の確執問題になっちゃった、のと同様に。

 議会運営で言えば、あれは妊娠をして議会事務局に話した時点で、事務局長は議長に伝え、議会運営委員会にて協議する内容とすべきでした。議会の在り方としてもっと真摯に受け取るべきでした。

 世の中的に言えば、あれは議員という立場のわがままだ、とか、ほかに面倒みる人間探せよ、とか言われますが、私がまず思ったのは、「ほう、やったな」でした。

 子どもはいつどんな状況でも、<母親がみるべき>という観念が無意識のうちに定着しているのではないでしょうか。

 先日、会派の定期報告会を行ったのですが、「子どもは3歳くらいまで、母親が面倒をみるべきで、保育園に入れることはどんなものか。藤原議員(この方、私をあいちゃん、と呼んでます)はどう思いますか」と聞かれて、ああ、今でもこういう考えをお持ちの人、いるんだな、と思ったものです。


 親や家族が保育できない時に、子どもを安心してあずける公的なシステムは行き届いているいるでしょうか。

 ましてや突然の子どもの病気など、保育園児でもアウトです。誰かが仕事を休むか・・・となり、たいてい母親が休むことになる例が多い。


 今回の件は、一人の議員という特別職にある女性だけの問題ではなく、すべての<子持ちで働く人々>の問題です。

 社会で子どもを育てるという体制の弱さの問題です。

 保育を無償にすれば万々歳にしようとしている理解の無さにはびっくりです。


 こうして国の借金は増える一方だけど、「タダ」で人気取りをして、次は憲法を変えようとしているのですね。


 近畿財務局は、首相夫婦に<忖度>したかもしれないけど、この際、申し上げます。


 私たち国民は、首相に<忖度>する必要なんぞさらさらありませんから。


 

 
 
 
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