少し家の中がスッキリしてきました。
膨大な量の紙類を資源回収に出し、不燃物を出し、粗大ごみを出し・・・。
まだまだあるのですが、私、来週から週三日、パートをすることにいたしました。
こじんまりとした福祉施設です。下り電車に乗っていきます。
いままで分刻みみたいな生活をしていたのが、緩やかな時間の流れの日々になり、このような生活パターンは人生初めて!
・・でも、長年染みついた習慣でなかなかの~んび~りと出来ない自分がおります。
一つは、やはりまだ働きたいという思いです。
で、もう一つは、<年金だけでは暮らせない>。
私は国民年金。夫は厚生年金まだ満額受け取り年齢ではない。
これからの暮らし方にもよりますが、計算したらこりゃ長生きしたらもたないかも、となった。
介護保険もこれから先は不透明。年金額は下がるとなると、大企業とは無関係な私たち夫婦は、のんびり温泉に、なんてことは厳しい話だわ、となりました。
今、国会で問題視されている、金融庁が麻生大臣の諮問を受けて作成した「高齢社会における資産形成.管理」という報告書。
一例として挙げた夫婦の生活費が30年間では2000万円足りないと。自己で資産形成して、というものですね。
報告書の全文を私は知らないですが、なんと諮問した麻生大臣(金融担当相ですよ)も真面目に読んでいなかった!
それで野党の質問への答弁も強気からだんだん後退していって、遂には「政府の政策と違うから」と、受取を拒否しましたね。
受取を拒否しても、報告書の内容が変化するわけではありません。
我が家の試算からいっても私はうなづける内容です。ただ、資産形成にかんしてはちょっと運営会社が儲けるような流れになっちゃうな、とは思いましたが。
さらには二階氏がまあなんと堂々と「選挙を控えているので関係者が迷惑なことで困る」って発言!
要するに、政府の政策というより、自民党が責められるような内容のものを出されては困る、というのでは?
選挙が終わった後なら良いのでしょうか。
これは、二重に困った問題です。
まず。
じゃあ、何かに関して諮問した、あるいは調査した結果が、「現実として厳しい内容」であったり、「早急に手をうたないと大変な状況」であったりしても、その内容が「政府の政策と違うから」と無視するということ。こんなことがまかり通ってしまったら、これはもう政府としての責務放棄です。
また、今回のように専門家が時間かけて出した報告書にたいして、形式的な取り扱いをしているらしいこと。だって中身をちゃんと読みもせずにいる。
本来は報告書の中から課題や問題点を見出して、じゃあ国民生活を安定させるにはどんな政策をうつべきなのかを、きちんと検討するべきことをしようとしていない。
もう、ね。
まあ、麻生太郎氏は、あんまり貧乏の経験がおありにならない方なので、あれらの発言はそうもあろうとは思いますけど。
麻生財閥の中で育った方で、野中広務氏の出自についての身分差別発言は有名ですが、初めて選挙に出て福岡で演説をした際に、集まった人たちに対して「下々の皆さん」と言って、もちろん落選された方。
でも、ね。
それもこれも、国民が選んだ議員です。選んだ側も責任の一端はある。
だから、仕方ないので黙っている、のではなく、やはりおかしいことや現実無視のことには声を揚げることが、選んじゃった側はすべきことだと思いますよ。
選挙風が吹いています。
大体において、当選するともう天下をとって何でもあり、みたいな態度になるケースが多い。
憲法違反発言や女性蔑視発言をしても、どこが悪いのかわからないでいるようなトンデモ議員もいる状況です。
言い古されていますけれど、国民の権利である一票は大切に使いましょう。
なあなあで選んで、結果がブーメランみたいに戻ってきて、痛い思いをしないように。