現環境相の小泉氏が、「育休宣言」しましたね。
今月17日に無事生まれたそうでおめでとうございます。阪神大震災のあった日のお生まれですね。
なになに?三ヶ月間中に、<二週間の育休取得>。
何やら週刊誌に女性関係を書かれている中での育パパ宣言なので、自身の評判回復のためでは、とか、国会議員はもっと重要なことをすべき立場だから如何なものか、などの意見が言われていますね。
私は、父親が育児休暇を取るのは当然あるべき行為だと思います。どんな職業であっても。
その点では小泉氏の表明は好意的に受け止めましたが、胸張って「これが前例になれば」と言いつつとる期間はたった<二週間>ですか。
拍子抜けした理由のひとつは、私の甥っ子が昨年とった育児休暇が「六か月間」だったことと比較したため。
甥っ子は外資系の企業に勤めているのでもうそれが当然で、聞いたときはその長さに驚きましたが、確かに育児は延々に続くことなので「そうか」と思った次第でした。
もう一つは、「前例」でも、このまま世の中のお父さん方が育児休暇を取りやすくなるだろう、という短絡的考え。
いろんな考えがあって、「出産後の赤ちゃんの世話だけでも大変なのに、なまじそこに更に手がかかる夫はいなくて良い」という友人もいます。でも、育児休暇を取りたい人が周囲に遠慮したり、出世に関わると思ったりして、利用したくても出来ない制度は変えるべきです。
この「夫の育児休暇取得困難」あるいは「制度無し」という今の現状は、そのまま「女性の働き方の現状」と結びついていると思います。
妊娠、出産のために、仕事を辞めざるを得ない。育児が母親一人にのしかかる。子どもがある程度大きくなっても復職できず、短時間の仕事に従事するしかなく、自身の可能性の追求は後回しにならざるを得ない。
<子ども>という命を授かることを二人で協力したなら、<育児>も協力して行うのって、素朴に当たり前なはずなんですが、まだ「男は仕事、女は育児」の枠からなかなかでていないのですね。
もうひとつ、国会議員がなんだか高尚な重大な大変な職業と言うような発言。
今の状況で胸張って、言えるのでしょうかね。