藤原愛子の日常茶飯事

前稲城市議・藤原愛子のもろもろな日々

「I AM KENJI」 ・・・「何かできないか」と思うこと

2015年01月27日 | 雑感


 不思議ですね。

 肌の色が違っても、人の命はみな同じ重さ、と観念的に思っていても、「日本人が人質」という事態になると、今までの例よりも胸が痛む自分がいます。

 よく、外国で事故があった時に「日本人はいない(あるいは居る)もよう」と報道されますよね。

 正直、その内容によって事故や事件と自分との<距離>が違ってくる。


 ああ、私って嫌な人間だな・・・と、その時思う。



 昨日、新聞を見ていた母が 「けんじさんて名前の人、たくさんいるのね」と、不思議なことを言うので、横から覗くと多くの人が紙を持っている写真が。

男女関係なく、掲げる紙に「I AM KENJI」と書かれています。

 
 なんとかしたい!でもどうしたら・・・という、もどかしい気持ちになった、人質になっている方の旧友が源となって広がっている行動です。



 
 
 世の中には、自分ひとりの力ではどうしようもないことが、いっぱいあります。むしろ、その方がほとんどかもしれない。

 
 自分の力でどうにかなるものが多い、と思っている人は、たとえば<仕事のこと><家庭のこと><彼。彼女のこと>かな。

 極限られた範囲ですよね。 それでもうまくいかない事が多々ありますが。




 今回のこの状態によって、私たちは<視野>と<思考>の範囲の拡大が必要なのだと、迫られた気がするのです。

 
 人質になっている人をなんとか助けたい! そう思っている人は大勢います。

 福島の人達の力になりたい。

 原発を再稼働させたくない。

 寒さに震える人に温かい飲み物を渡したい。

 なんとかしたい、と思うことはたくさんあって、なんらかの方法で意思を表明したり、協力する。


 今回の事件で「I AM KENJI」のメッセージを送る人たちが大勢になっているように、自分の意思を表明する人が増えてきている感じがします。


 ただ、ヘイトスピーチのように、相手を傷つけるだけやおとしめるだけの自己優位に立った行為は歓迎しませんね。

 



 そこで。


 自分の意思を表明する、という行為ではあるけれど、誹謗や中傷・悪口雑言を言う方たち。中には顔も名前も出さずに言う方もいますが。

 ぜひ、<視野>と<思考>を広げて、きっと優秀であろうその脳の回路を、他人を助けるために使ってもらえないでしょうか。

 


 

 




 

 
 

 
 
 
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あっちを減らしてこれを買う

2015年01月18日 | 雑感


 お正月気分はなくなったけど、残った昆布巻きとお餅をのんびりと食べている我が家です。

 
 昨年頂いた ハタハタ(魚です)。 大根。白菜。里いも。お味噌。そしてお餅と、食べ物がたくさんあると嬉しい。

 いつくるか分からない災害用に 水。乾物類。レトルトのご飯。カップ麺。お米。そしてカセットコンロ。時々食べてしまって無くなる時があるけど、11日や17日の日に、思い出して補充します。 用意しておけば安心。


 さて、話変わって、国の財布の話です。


 96兆3420億円。

 「借金」しての予算にかわりはなく、長期債務残高は、地方も含めて 1035兆円。  世界一位です。

 こんな世界一位は嫌だね。


 この借金体質から抜け出すのは容易なことではないのはわかります。しかし、やはり「将来にツケを回すこと」は極力避けよう、という姿勢は持つべきでしょう。


 
 来年度の目玉、「地方創生」ですが、192事業に7225億円を計上。

 このうち<雇用創出>分が、22億1000万のようです。


 また、復興予算、ですが、3兆9087億円を計上。

 このうち、中小企業の再建支援のための<グループ補助金>が、400億円。
  (先日安倍首相がエジプトに渡した援助金が、同じ額でしたね)


 
 桁が日常からはずれているのでピンとこないかもしれませんが。


 ステルス戦闘機F35A。6機購入。1249億円。

 オスプレイ。5機購入。516億円。


 ステルス戦闘機一機分の費用が、<雇用創出>の約10倍ですか。

 東北の中小企業の復興より、オスプレイを買うほうが大事ですか。



 経済評論家が「東京オリンピックで経済は上向く」とおっしゃったりしてますが、そう予言されても中小企業の大方の人たちは大喜びしていないと思いますよ。

 借金で成り立っている国家予算。その借金の<ツケ>はわれわれ国民にまわってきます。



 少なくとも私は、今、生活困難な人たちを援助するための<ツケ>なら払いますが、戦闘機を買う<ツケ>を引き受ける気はありません。
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南山のことですが

2015年01月08日 | 雑感

 多摩丘陵最後の緑、と言われていた南山。

 京王よみうりランド(今ジェルミネーションで話題ですね)のすぐ西側です。


 今、開発が進んで、我が家からも工事車両から高く伸びるアームが見えます。


 緑深かった山並みは、まるでモヒカン頭みたいに地肌がみえています。


 今年の春には、南山小学校が開校。この間まで第三小学校に通っていた子の一部が、学区変更により家が一軒もないところもある、出来立ての道を通うようになります。

 
 「辺ぴな田舎の小学生を考えればたいしたことないよ」とおっしゃる方もおいでですが、子どもの安全は守られるべきものなので、ぜひ、開校前までには、街灯設置(学童保育もありますし)だけでなく、教育委員会・保護者による通学路安全チェックを行ってもらいたいです。

 
 さらに。


 南山のちょうど真ん中あたりに北側から入る広い道路が今急ピッチでつくられています。

 稲城大橋からズンと入れることになるのでしょう。



 便利になるのでしょうね。


 「便利になる」って、何か他のものを失くすってことにも、なるんですね。


 
 私たちは、「南山問題市民連絡会」をつくって、開発をなんとかやめて緑を有効に残しながら、地権者の重荷にならないような方法がとれないだろうかと、いろいろ運動してきました。

 地権者の方たちにしてみれば

 「他人の土地をとやかく言うな」という気持ちもあったと思いますが、失うにはあまりにも残念な、将来稲城市の宝となるだろう場所を、なんとか残せないかという思いからの運動です。

 もちろん、個人だけの努力では耐え切れないことですので、稲城市にたいして保全等を訴えていたのです。


 でも、残念ですね。



 けれど。

 ここでもう一度問題提起をします。


 それは、単に「緑の保全・環境の維持」だけではなくて、「災害にたいする危機的開発の再考」です。


 現在南山は「第二期工事」に入っています。

 そしてまだ未着手の「第三期工事」の中に、その<危機的開発>の場所があるのです。


 40メートルの高さの崖。

 もう一つ、50メートルの高さの崖。

 この、えぐれた形をしている崖を埋めて、片方はトンネル出口に、もうひとつは緑地にして市に寄付をする、というものです。

 あまりに高いこの崖の工事は「高盛土工事」と呼ばれ、東京都からは18メートルを超す崖の工事なので(はるかに超えてる!)工事検討委員会をつくり、検討するようにと言われたものです。


 その報告書が出ています。


 とても専門的な、手間のかかる工事手法です。お金もかかる。

 その報告書に対する専門家の意見がついているのですが、それには、工事のみならず

 「半永久的に管理する体制が必要」とあります。

 工事自体も技術的に大変なのですが、そのほかにもうひとつ、難関材料なのは、この山が大量の「稲城砂」であること、なのです。


 「稲城砂」。もともとこの砂目当てで、東京オリンピック工事に関連していた業者が、この南山の山腹を削り取ったことで、先述の崖ではなく、人工の崖が、北側にできた、という経緯があります。

 「稲城砂」の特徴が、「締固めれば強いが、水にもろく崩れやすい」というものです。

 
 この特徴のある山の崖を、工事して埋める。

 工事の基準は一時間60ミリの雨に対応する技術です。


 しかし、今では、一時間あたり100ミリ、120ミリの豪雨が頻発しています。

 水に弱い土質の高盛土工事の基準が、一時間60ミリの雨までなら耐えられるものであること。


 確かにいまの法律では違反ではない。けれど、この基準をもう国も変えなければと考えている時です。


 私たちは この高盛土工事の再検証をしてもらいたい。

 私たちの時代に「大丈夫だいじょうぶ」と安易に過ごして、将来大変な惨事が起こることのないように、今、


 まだ未着手のうちに、この高盛土工事の安全性を再度検証してもらおうという運動をおこします。


 「もう南山もおしまいね」と、運動から遠ざかってしまったみなさんも、もう一度、災害の面からの取り組みをお願いいたします!


 

 
 
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未年(ひつじ年)。何やら面妖(メンヨウ)なことが多そうな。

2015年01月01日 | 雑感

 また 新しい年がやってまいりましたね。

 今年も この「藤原愛子の日常茶飯事」をご愛読くださいますよう、お願申し上げます。

 
 みなさまからの コメントもお待ちしております。


 
 さてヒツジ年ですね。


 見出しに書いたように、昨年の選挙を経てさらに、なにやらきな臭いスッキリしない空模様になってきました。(あら、ホントの天気も小雪まじり)


 お店の棚に並んでいる品を手に取って、「あらあ・・・また値上がりしてる・・・」とつぶやいている国民を見下ろしながら、海上自衛隊の船に武器を装備したり、辺野古基地移転反対の意見が強い沖縄の予算を削減しようとしたりと、集団的自衛権の中身も決めようとしないうちにさらに露骨に危ない道を進んでいくような気がする今年です。


 世界的にも、東西冷戦の時代に戻りつつあるのではないかと指摘する人もいます。東西どころか、もっと複雑になっているような感じがします。


 本当に、面妖なことがありそうな今年ヒツジ年。



 でも。


 暗いことばかりでは悲しいので、少し力強く前に進む話をしましょう。



 我が家のことで言えば、三つばかりおめでたいことがある、と思います。 それは後々、実現したら、ご報告いたしますね。


 医学的な分野で「ips細胞」の難病治療に期待です。stap細胞は今はまだSFの世界でしたが、医学の発展は今年も期待するところです。


 今年は戦後70年。体験した方たちがご高齢となりましたが、戦争がいかに悲惨なものかを改めて未体験の私たちに伝えてもらう機会が、多くできることを望みます。特に、ゲーム世代に伝わるような。


 
 そして 私自身から声をあげる、「私発」の動きもしていきたい」と思います。


 
 いきなり「ガッ!」と力を入れてカッコよくいこうとして、足首ガクっとやらないように、自分らしくやってきますので!
 

 
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