いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
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地名「走熊」由来の新説

2009-12-22 07:29:22 | Weblog
            鹿島町走熊地区の一部(遠景は中央台)    分類・地

 いわき市常磐湯本町にある、常磐共同ガス(株)では「ガスワンふるさと教室」を開いて各種の催しを行っていますが、その下部組織で「いわき地名研究専門部会」(氏家武夫会長)があります。
 これは、先人が自然や文化、生活、民間信仰などを中心に考えて付けた《地名》の調査・研究をしようという会なのですが、小生もその一員として隅に置かせて戴いています。
 
 先ずは、各人が住んでいる身近な場所の地名の由来を発掘しようと活躍されている訳ですが、既存の地名由来以外では確固たる証言や根拠となるものが乏しく、困難を極めているところでもあります。
 それは、長い年月の間に口伝の発音による間違いであったり、聞く側の解釈の仕方により文字の表現が間違ったり、当て字になったりしている部分が多々あるからです。

 小生が住む「走熊(はしりくま)」という地名について子供の頃から疑問に思っていたので、この機会に謎解きを始めたのですがどう調べても動物の「熊」と関係する接点は見つかりません。
 そこで独断と偏見により走熊の地名由来について、最も信頼度の高い(・・・と思われる)新説発表。

 この地にある高照山に、磐城三十三観音十七番礼所の高照観音がありますが昔、このお堂に一枚の絵馬が架かっていて、その馬が夜な夜な絵から飛び出しては走り回って隣村(下蔵持)へ出て、悪さをして困るという苦情があり、部落ではお堂に錠を下ろしたという逸話が残っています。
 つまり「馬が走り回って困る」部落ということから「走り駒(はしりこま)」と呼ばれるようになり、言葉の伝わり方から文字上では「走熊(はしりくま)」と記されるようになったという結論なのですが、果たして信憑性として納得して頂けるでしょうか。

 地名には由緒あるもの、ただ単純に付けられたもの、曰く因縁のあるもの等々、多種多様ですから興味のある地名を自分なりに推理して、由来を作り上げていくのも面白いものです。
 「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」のように、推理の中には意外と事実が潜んでいるかも知れません。
 

 本日の催し  12月22日(火)    五黄 大安   旧暦11/7

◆ハンドメイド「森のくまさんと仲間たち」 於・ギャラリー創芸工房(鹿島町走熊)
0246-29-5317

◆市民講座「ラージボール卓球教室」 10:00~  於・鹿島公民館
      0246-29-2250

          
                                 
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